異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

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3章爆売れ

閑話 クリスの救済

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どうもですわ、わたくしは天使種モンスターでクリスと言います、マコッチお姉さまに名付けて貰いました。

わたくしは今、ダンジョンの運営のお手伝いをしていますわ。



『クリス、12階の通路で冒険者が倒れてるわ、救出をお願い』


お姉さまからの通信があり、マップが表示されましたわ、これがあればどこに誰がいるのかすぐにわかります。



『分かりましたお姉さま、すぐに向かいますわ」


移動をして着いたのですが、男性の冒険者が二人倒れていました。



「大丈夫ですか、今傷を治します『ハイヒール』」


「うぅ・・・はっ俺たちは」


「もう大丈夫ですね、どうしてここで倒れていたのですか」


倒れた情報を貰っておかなければ、その後の対処が出来ないのでわたくしは聞いたのですわ。


「確か、複数のモンスターに囲まれて何とか倒したんだ、だがその後力尽きちまったんだ」


「ああ、そうだったそうだった、いやー助かったよお嬢ちゃん」


「良かったですわ、ではわたくしはこれで」


二人の男性がお礼を言ってきました、当然の事なのでお礼を聞いてすぐに離れましたわ、後ろでその2人は。



「天使だ」


「だな」


っと聞こえました、まあ種族も天使なので当たり前なのですわ。

その時はそう思っていたのですが、それから数日、冒険者を何度も助けている内に、ある変化がありましたわ。




「おお天使さま!お会いできて光栄です」


「きゃー天使様よ!」


「今日は運が良いわね、探索がうまく行きそうだわー!」


っと救出したのに、お礼も言わず喜び始める人が出てきましたの、わたくしは少しイライラしてきましたわ。

だって、助けてくれるからとお礼も言わず、あまつさえ運が良いと言ってるのですわ、助けたのにそれを失敗と思わず、どんどん無茶をしようとしてしまいますわ。

これは説教が必要ですわね。




それから少し経ってお姉さまに呼ばれ、救出に向かいましたわ。



「今直しますわね『ヒール』」


「あたた、やったぜ!ダンジョンの天使に会えた、これで俺もこのダンジョンの常連だな」


やはりこの男もですか、良いでしょう実行ですわ。


「ちょっとあなた、そこにお座りなさい」


「へ?ど、どうして」


「良いから座りなさい、いいですかわたくしはあなたが傷つき、倒れていたから救ったのですわ、それを何ですか!天使に会えた?ダンジョンの常連?あなたは命を何だと思ってるのですか!」


それからわたくしは男性を1時間かけて説教をしました、途中襲って来るモンスターを瞬殺して。



「良いですね、今後は安全を考え、ダンジョンの探索をするのですよ」


「は、はいぃー!十分気を付けます、すみませんでした」


男性がすごい速さで去って行きましたわ、分かってくれたのですね、良かったですわ。

それから何人もの人に説教をして行き、やっと重傷者が減ってきたのですが、新人の冒険者が増え、また救出の出番が増えてきましたわ。


その日もまた。


『クリス、新人ちゃん二人が14階で倒れてるわ、急いで助けてあげて、途中にフラフラのPTがいるけど無視していいわ』


『了解しましたお姉さま』


わたくしは言われた通り、フラフラの5人組を無視して新人の所に向かいました、獣人の女の子で傷は結構な深手ですわね。



「今助けますわよ『ミドルヒール』」


傷が治り二人が目を覚ましました。



「ここは・・・そうだ!モンスターにやられて」


「そうですよ、あなた達は無理をして奥に進み過ぎたのです」


「そ、そうだったんですか、でも同じ試験を受けてる子たちが、18階を探索してるって聞いて私たち、うぅ」


二人がわたくしにしがみつき泣き出してしまいましたわ、まったく、泣くのはいいですがここはダンジョンですよ、これほどの大声を出したらモンスターが寄ってきますわ。



「甘ったれるのではありません!」


「「はひ」」


まだ涙が出ていますが声は止まりましたね、ですがこれからを考えて説教ですわ。



「良いですかあなた達、冒険者は冒険をしてはいけないのです、安全を常に考え、自分たちの限界を知り行動するのです、ああもう邪魔ですわ!」


わたくしは寄ってきたモンスターを倒しながら二人に教えを述べました、二人は終始黙って聞いていますわ。



「良いですね、あなた達はまだ新人なのです、よく考え行動なさい、大丈夫危なくなったらまた助けてあげますわ」


「「は、はい!あ、ありがとうございました」」


二人も分かってくれたようで、歩いて去って行きました、新人はこういった者たちが多いですわ。

わたくしはこれからも救っては説教をしていき、お姉さまの手助けをして行きますわ。
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