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11章大会

216話 褒めてください

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私はプレイニー・ロードモス・アクルトスって言います、アックスハントってPTの魔法士です。

みんなにはプレイニーとだけ伝えています、だってほんとの事言ったらきっと仲間に入れてもらえなかったもん。


「王女様なんてさ・・・よし!うまく操作出来てるよね」


そう、私はここから遠く離れたロードモスって森の中にあるエルフの里の王族なの、そして私は魔法を上手く使えなかったから捨てられる前に出てきました。


「あと1つだわ、ダブルガンムってすごいなぁ」


だって私は影で出来損ないとかその国で言われてたの、そう言った事って大抵本人に伝わっちゃうわよね、だから私はダブルガンムたちが迎え入れてくれた時嬉しかったんです。

まあ私が強引に言ったからですけど、ほんとにうれしかったんですよ。


「でも次が難しいのよねぇ、闇ってなに?暗いだけだよね・・・でも魔法であるんだから何かあると思うんだけど」


今私は一人で魔法の訓練をしてるんですけど闇魔法が分かりません、光は魔法でライトボールやレイショットっと光を出せます、でも闇は何も出てこないんです、そもそも何なのか分からないの。


「初級魔法のブライって暗くなる物だから、きっと光を無くす事だと思うんだけど、攻撃魔法にグラビティってのもあるんだよねぇ、対象の重さを上げる物って教わったけど、それって闇なの?」


光とは違ったことが多すぎるんです闇魔法って、だから私には分からなくてダブルガンムから教わった習得方法ではうまく出来ないんです。

その方法は自分でしっかりと認識して魔法を唱える前に魔力を変換するって方法です、そしてそれはすごく習得しやすくなっています。


「だからって前の様に魔法を唱えているだけじゃ覚えられないし、なによりダブルガンムからのご褒美がもらえない、もう!どうすればいいのよ」


「プレイニー煮詰まってそうだな」


「ひゃ!?」


私が叫んでいたら、後ろからダブルガンムの声がして驚いて飛び上がってしまいました。


「い、いつからそこにいたんですかダブルガンムさん」


「今来たとこだ、プレイニーが叫んでたからな、こんなテントから離れたとこにいちゃダメだろ」


今私はみんなに黙って夜に練習をしていたんです、ダブルガンムに付きっ切りで指導してもらっていますが、全属性を覚えたら、ごごご褒美をくれると言われているので影で頑張ってるんですよ。


「ご、ごめんなさい、でもみんなに迷惑かなって思って」


「プレイニーが怪我する方が問題だろ、仲間なんだ困ったことがあるなら話してくれよな」


私の頭を撫でながら笑って言っています、ダブルガンムの笑顔はすごい破壊力です、顔が私よりも綺麗でこれで男性って反則だと思います。


「でもこれは、私が頑張らないといけない問題です」


「出来る事ならそれでいいさ、だがな助け合っていくのも必要だろ、何が分からないんだ?」


撫でながら顔を近づけてきました、だから近いんですよ。


「ん?」


「い、いえ闇魔法の事が分からなくて」


恥ずかしくてつい言ってしまったわ、でもダブルガンムは考え込んでいて全然私の方を見てません。

イリルも私もこの人は女性として見てないのでしょうね、特に私は子供扱いな気がします。


「そうだなぁプレイニーは闇フクロウってモンスターを知ってるか?」


「確か、光を食べるモンスターですね」


私の国の森にもいました、なので少しドキっとしましたけど、ダブルガンムが知ってるはずないので、ほんとにこれがヒントなんでしょう。


「そうだ光を食べるんだ、そしてそこは暗くなる、だが何も無くなったわけじゃないんだ」


「はい?」


「説明が難しいな、取り合えずやってみせるぞ」


ダブルガンムの手の平に黒い球体が出てきました。


「これが闇魔法?」


「そうだ、そしてこれは光と同じ感じの力の塊だ、目で見えるが触れない、そう言う物なんだ」


見えるけど触れない、風にも似てるけどやっぱり良く解らないわ、でも。


「こうやって見ると何となく分かります、こうですね」


「おお!?」


私は取り合えず魔力を変換して見ました、ダブルガンムが驚いていますが、見ていて分かった事があったんです。


「光を吸収して闇になるんですね」


「そうそう、その吸収する力を対象にぶつけると重力魔法になるんだ、まぁ何でそれがそうなるかは俺もわかってないけどな」


笑顔でそう言っています、すごい事を言っているって自覚はあるんでしょうか?他の人に聞いてもきっとそんな答えは出てきませんよ。

それに今私は出来ました、今まで出来なかったのにこんなに簡単にです。


「そうなんですか、でもこれをずっと続けて行けばステータスに載りますよね」


「ああ、それなんだが・・・恐らくもう載ってるぞ」


「え!?」


私は取り合えずステータスを確認しましたよ、一回出来た位で載るわけないんですよ、でも。


「ほんとにあります、どうして?」


「それは闇魔法が難しいからさ、出来るようになった時点で載るもんなんだよ」


そ、そうなんですか、知りませんでした。


「じゃ、じゃあ私にご褒美をください!」


「え!?」


突然私が大声を出したからダブルガンムが驚いています、みんなと一緒だとはずかしいから今がチャンスなんですよ。


「ま、まぁいいか、それで何が欲しいんだ?」


「はい!私を抱きしめてください」


「ふぇ?」


変な声を出して驚いています、こんなダブルガンムを始めて見ますね、もしかして少しは私の事女性と思ってくれていたんでしょうか?


「だ、ダメですか?」


「い、いや問題ない、だがそんな事でいいのか?」


「はい!私はそれが一番欲しいんです」


こうしてダブルガンムに抱きしめてもらいました。


「いい香り、それに落ち着きます」


「そ、そうか・・・まだか?」


「もう少し」


しばらく抱きしめてもらい、私は段々落ち着いて来てすごい事をしているのだと、自覚してきてドキドキが激しくなってきてしまいました。


「どうした?急に鼓動が激しくなったが」


「い、いえ大丈夫!?もういいですありがとうございます」


直ぐに離れたんですけど気付かれてしまいました、でもダブルガンムですからきっと私の気持ちには気付きませんよね。


「あのなプレイニー・・・俺は女性とそう言った関係になったことは無いし、今後も考えてない」


「え!?」
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