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12章最終決戦
245話 突然
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「くっどうなってるんだこれは!おいクオーツ」
俺が偵察用のモンスターを飛ばし、外を見ると昨日までは無かった物が見えた。
『そんなの私に言われても分からないよ、この前倒した魔族たちの生き残りじゃないの?』
「そんな事を聞いてるんじゃない!一夜であれほどの壁を作れる技術があるわけがない魔法だろう、俺が聞いてるのはそっちだ」
モンスターの映像を見ても高さは20mはある、これは確実に魔法だ、他にもあるなら調べておかなければだめだ。
『まぁそうだね、生産系の魔法だね』
「他にどんなものがある、教えろ」
『そう言われても、魔法の種類くらいしか分からないよ』
使えん玉コロだな、取り合えず聞いてみたが魔法の種類なんて子供でも知っている物だった、そして生産魔法は基本は同じだが、使い方によってかなり細かくなっているらしい。
「要は何種類かの魔法を使い製作しているって訳か」
『まぁそうだね、壁を作るには土と水、もしかしたら乾燥もさせてるかもだから火か風を使ってるかもね』
なるほど多様性がすごいな、だが敵も本腰を入れたと言っていいだろう、この前の入り口に群がっている時は笑ったがな。
「敵の数はそれほどでもないな、やはりあれが総戦力だったというわけか」
数日前に入り口にいた部隊の総数は100万だった、その内ダンジョンに連れてこれたのは98万だ、レベルも兵士だったからか平均30と高かった。
おかげで一日700億以上の収入になっている、まぁほとんど瀕死だから変わるだろうがな。
『どうするのジュン』
「あんなものを作っても無駄だと教えてやる、地上モンスターを増やし攻めるぞ」
今の戦力はリザードマンが5000万にゴーレムが300万だ、これだけで8000億掛かっている、今まで溜めていたDPがすべて消えたが、今の収入なら問題はない。
『ふぅ~ん空から攻める方が簡単だと思うけど、どうしてしないの?』
「あえて陸を行くのは相手に恐怖を植え付ける為だ、あれだけの戦力を無くしたのにここまで攻めてきたんだ、余程の自信があるんだろう」
俺は降伏してくると読んでいた、だが攻めてきたんだ、俺に勝てると思っているのが気に入らない。
『なるほどね、力押しをして倒すんだね』
「そうだ、どんな作戦を立てても俺には勝てないと思い知らせてやる」
そう言いながら俺はモンスターたちを進軍させた。
《壁の上で》
「来たな、皆準備は出来ているな」
「「「「「はっベルズ様」」」」」
何とか間に合った、マーコト商会の魔法士はほんとに優秀だ、たった一晩で30mの壁を作ってしまった、マコッチはほんとに頼りになる。
「いいか先頭が壁に着いてから矢を放て、その後500m地点に中級魔法だ、いいな作戦通りだぞ!」
我の作戦はまず、モンスターを壁に付かせる、そして上から矢を放つのだ、だが相手は数がいるそのままにすれば30mの壁も登って来るだろう、ゴーレムもいるからな。
そこで途中のモンスターを魔法で相殺する、そうして時間を稼ぎ先頭がいなくなったタイミングで新たなモンスターが壁に到達するだろう、これが我の考えた作戦だ、そして。
「魔王様、壁の下が倒したモンスターでいっぱいです、そろそろよろしいかと」
「そうかジェネルイ、では土魔法を使い地中に埋めるのだ、なるべく深くだぞ」
敵の数がかなりいると知らせで聞いているからな、事前に準備していた土魔法を使い、地面にモンスターを沈め戦闘の邪魔にならないようにする、これは敵の足止めにも使う予定だ。
「順調だなベルズ」
「ミルドラスゴーンか、そなたが来たと言う事はそっちも順調か」
我たちは分散して壁を守っている、ミルドラスゴーンの城がある北側に我たち主力を置いているが、それ以外はかなり戦力を分けている、まぁほとんどがマコッチから借りた兵だがな。
「ああ、問題としていた空いた場所もあの兵器のおかげで壁にも到達していない、素晴らしい武器だな」
ミルドラスゴーンが探りを入れてきているな、だが止めた方がいい、あれに手を出すとマコッチが敵になるぞ。
「あれを作ろうとしているのならやめておけミルドラスゴーン」
「む!?何故だ、報酬は払うぞ」
やはり考えていたか、だが我も知らんよ作り方などな、それに必要もない。
「今戦っている敵よりも手ごわい相手が本気を出すと言ってもか?」
「な!?なんだそれは、そんな者が存在するのか」
「ああ、我の尊敬する者だ、とても優しく博識で素晴らしいお方だぞ」
我はこの戦闘が終わったら必ずマコッチに契りの約束を交わす、断られるかもしれんが我の気持ちを伝えたいのだ。
「随分その者をかっているな」
「当然だ、この壁を築けたのも今矢と魔法で抑えていられるのもそのお方がいてこそだ」
そうなのだ、事前に兵士と武器を準備してくれていたのだ、近接戦闘兵が120万に魔法兵が120万、そして弓兵は1000万だぞ。
「そ、そうだったのか、余はてっきりベルズの兵士だと思っていたが、驚きだな」
「ん?何を言っている、今話した兵士でここにいるのは弓兵だけだ、他は次の作戦の為に待機中だ」
「な!?」
驚いているな、まぁ当然だ、ここにいる大軍を考えれば全兵力と見るのが正しい、だがマコッチが相手ではそれは致命的だ、森や地下に今言った兵以上の数と種類を置いているから存分にやれと言われているんだ、ほんとに底が見えんよ。
「ミルドラスゴーン、戦いとは二手三手先を読むのは常識だぞ」
「そ、そそそそうか、頼りにしているぞベルズ」
マコッチから教わった事を述べただけだが相当驚いている、やはりマコッチはすごいのだな。
俺が偵察用のモンスターを飛ばし、外を見ると昨日までは無かった物が見えた。
『そんなの私に言われても分からないよ、この前倒した魔族たちの生き残りじゃないの?』
「そんな事を聞いてるんじゃない!一夜であれほどの壁を作れる技術があるわけがない魔法だろう、俺が聞いてるのはそっちだ」
モンスターの映像を見ても高さは20mはある、これは確実に魔法だ、他にもあるなら調べておかなければだめだ。
『まぁそうだね、生産系の魔法だね』
「他にどんなものがある、教えろ」
『そう言われても、魔法の種類くらいしか分からないよ』
使えん玉コロだな、取り合えず聞いてみたが魔法の種類なんて子供でも知っている物だった、そして生産魔法は基本は同じだが、使い方によってかなり細かくなっているらしい。
「要は何種類かの魔法を使い製作しているって訳か」
『まぁそうだね、壁を作るには土と水、もしかしたら乾燥もさせてるかもだから火か風を使ってるかもね』
なるほど多様性がすごいな、だが敵も本腰を入れたと言っていいだろう、この前の入り口に群がっている時は笑ったがな。
「敵の数はそれほどでもないな、やはりあれが総戦力だったというわけか」
数日前に入り口にいた部隊の総数は100万だった、その内ダンジョンに連れてこれたのは98万だ、レベルも兵士だったからか平均30と高かった。
おかげで一日700億以上の収入になっている、まぁほとんど瀕死だから変わるだろうがな。
『どうするのジュン』
「あんなものを作っても無駄だと教えてやる、地上モンスターを増やし攻めるぞ」
今の戦力はリザードマンが5000万にゴーレムが300万だ、これだけで8000億掛かっている、今まで溜めていたDPがすべて消えたが、今の収入なら問題はない。
『ふぅ~ん空から攻める方が簡単だと思うけど、どうしてしないの?』
「あえて陸を行くのは相手に恐怖を植え付ける為だ、あれだけの戦力を無くしたのにここまで攻めてきたんだ、余程の自信があるんだろう」
俺は降伏してくると読んでいた、だが攻めてきたんだ、俺に勝てると思っているのが気に入らない。
『なるほどね、力押しをして倒すんだね』
「そうだ、どんな作戦を立てても俺には勝てないと思い知らせてやる」
そう言いながら俺はモンスターたちを進軍させた。
《壁の上で》
「来たな、皆準備は出来ているな」
「「「「「はっベルズ様」」」」」
何とか間に合った、マーコト商会の魔法士はほんとに優秀だ、たった一晩で30mの壁を作ってしまった、マコッチはほんとに頼りになる。
「いいか先頭が壁に着いてから矢を放て、その後500m地点に中級魔法だ、いいな作戦通りだぞ!」
我の作戦はまず、モンスターを壁に付かせる、そして上から矢を放つのだ、だが相手は数がいるそのままにすれば30mの壁も登って来るだろう、ゴーレムもいるからな。
そこで途中のモンスターを魔法で相殺する、そうして時間を稼ぎ先頭がいなくなったタイミングで新たなモンスターが壁に到達するだろう、これが我の考えた作戦だ、そして。
「魔王様、壁の下が倒したモンスターでいっぱいです、そろそろよろしいかと」
「そうかジェネルイ、では土魔法を使い地中に埋めるのだ、なるべく深くだぞ」
敵の数がかなりいると知らせで聞いているからな、事前に準備していた土魔法を使い、地面にモンスターを沈め戦闘の邪魔にならないようにする、これは敵の足止めにも使う予定だ。
「順調だなベルズ」
「ミルドラスゴーンか、そなたが来たと言う事はそっちも順調か」
我たちは分散して壁を守っている、ミルドラスゴーンの城がある北側に我たち主力を置いているが、それ以外はかなり戦力を分けている、まぁほとんどがマコッチから借りた兵だがな。
「ああ、問題としていた空いた場所もあの兵器のおかげで壁にも到達していない、素晴らしい武器だな」
ミルドラスゴーンが探りを入れてきているな、だが止めた方がいい、あれに手を出すとマコッチが敵になるぞ。
「あれを作ろうとしているのならやめておけミルドラスゴーン」
「む!?何故だ、報酬は払うぞ」
やはり考えていたか、だが我も知らんよ作り方などな、それに必要もない。
「今戦っている敵よりも手ごわい相手が本気を出すと言ってもか?」
「な!?なんだそれは、そんな者が存在するのか」
「ああ、我の尊敬する者だ、とても優しく博識で素晴らしいお方だぞ」
我はこの戦闘が終わったら必ずマコッチに契りの約束を交わす、断られるかもしれんが我の気持ちを伝えたいのだ。
「随分その者をかっているな」
「当然だ、この壁を築けたのも今矢と魔法で抑えていられるのもそのお方がいてこそだ」
そうなのだ、事前に兵士と武器を準備してくれていたのだ、近接戦闘兵が120万に魔法兵が120万、そして弓兵は1000万だぞ。
「そ、そうだったのか、余はてっきりベルズの兵士だと思っていたが、驚きだな」
「ん?何を言っている、今話した兵士でここにいるのは弓兵だけだ、他は次の作戦の為に待機中だ」
「な!?」
驚いているな、まぁ当然だ、ここにいる大軍を考えれば全兵力と見るのが正しい、だがマコッチが相手ではそれは致命的だ、森や地下に今言った兵以上の数と種類を置いているから存分にやれと言われているんだ、ほんとに底が見えんよ。
「ミルドラスゴーン、戦いとは二手三手先を読むのは常識だぞ」
「そ、そそそそうか、頼りにしているぞベルズ」
マコッチから教わった事を述べただけだが相当驚いている、やはりマコッチはすごいのだな。
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