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第一王子ヴィンセントからの手紙4
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レティシア嬢、元気にしているか?君への想いは日に日に募っていくばかりだ。会えない日々が君への愛を強くしているようだよ。まもなく私の生誕を祝ってのパーティが開かれる予定だ。本来ならば君を隣にエスコートとして未来の我が妻だだと見せびらかしたいものだが、叶わぬのが寂しいな。来年の生誕パーティは妻として隣にいてくれるのだろう。その日が今から待ち遠しくてたまらない。君も一つまた大人になっただろうな。さらに綺麗になった君に会えるのを楽しみにしている。実はパーティへの参加を予定していて、秘密にしているのではないか?私を驚かせようとしているのだな。レティシア嬢だけだぞ、私の心を弄んでも許されるのは。イタズラのような事も嬉しいと思えてしまうのは、君の事を愛おしいと思っているからだろうな。あぁ、早く会いたい。
未来の夫 ヴィンセント・マグノリア
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【ヴィンセントside】
まもなく私の生誕を祝う祝賀パーティが開かれる予定だ。毎年どうでもよいと思っていたが、恋焦がれる相手ができると違うのだな。レティシア嬢を伴って参加したいと思うようになった。寄ってくる令嬢達を寄せ付けない為にという事もあるだろうが、私の隣にはレティシア嬢がいて欲しいという思いが強くなっている。早く私の婚約者として伴ってパーティや夜会などに参加したいものだな。
【レティシアside】
生誕のパーティ?そんなのお目出たく祝われてればいいじゃないの。なんならお姉様を参加させようかしら。私は別に行くことを隠してイタズラしようなんてこれっぽっちも思っていないわ。そう・・・殿下相手にはね。殿下にはそんな気持ちちっともないもの。私があなたの隣に立つ日は来ない。いい加減忘れてくれないかしら。
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次回
君だったらと思って毎晩枕を抱きしめてしまうんだ
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