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【ウィルフレッドside】寝起きの幸せ
しおりを挟むん・・・朝か・・・
眩しい・・・
ん・・・
ん?
あっ・・・
そうだった、昨晩無理を言って一緒に寝たんだった
幸せだ・・・
これまでは夢の中でシアに出会えても、目を覚ますと彼女はいなくて
今は目の前にいる
それに、俺の腕の中に・・・
こんな日がくるなんて
しかも、口ではダメと言いながら、結局折れてくれた
彼女は強い
彼女は凛としていて
芯のある女性だ
だが、とても・・・優しい
はぁ・・・大好きだ・・・
大好きなんて言葉じゃ足りない
それ以上の言葉が出てこないのが悔しいくらいだ
「シア・・・大好き・・・シア・・・」
少しでも彼女に伝われば
俺がどれだけ君を好きで、君しか見えていなくて、君だけを欲していたのかを
「・・・ウィル・・・おはよう」
はっ・・・か、可愛い・・・
天使か?天使なのか!?
なんでもいい、シアが・・・シアが可愛い・・・
寝起きのシアは・・・可愛いがすぎる
これを知っているのが俺だけだなんて・・・俺は特別・・・特別なんだな
「シア!おはよう!はぁ・・・幸せだ。起きたら腕の中にシアがいるなんて、夢みたいだ!」
夢なら覚めないでと以前なら考えていた
だが、これは夢ではない
覚めない夢
いや、現実であって、夢みたいに覚めてしまわないんだ
愛している
好きだ・・・大好きだ・・・
幸せしかない
もっと抱きしめたい
俺のシア、俺だけのシアだって実感したい
「シア、愛しているよ。シア、今日も一緒に眠ろう。いや、もうこれは毎日にしよう。朝起きて目の前にシアがいるなんて、幸せしかない。はぁ・・・シア、愛している。シア、大好きだ。シア、可愛い・・・シア、大好き、愛している」
大好きだ
愛しているなんて言葉じゃ足りない
どうしたら君に伝わるんだろうか・・・
「わかったわ、もうわかったから、一緒に寝ればいいんでしょう?」
いいのか!?
毎日・・・腕の中にシアが・・・
一緒に寝台にシアが・・・
「ありがとうシア!大好きだ!」
もう離さない
俺だけのシア
逃げたって追いかけるさ
もう、手放すことなんて無理だ
諦めかていた彼女が、今、俺の側にいる
俺の屋敷、俺の部屋・・・俺の寝台に
そして、俺の腕の中に・・・
もう離さない
もう、君を諦めたりしない
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次回
【ウィルフレッドside】
幸せな時間がずっと続くものだとばかり思っていた
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