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8、プレゼントの送り主は
しおりを挟む「おい、至急セシルを呼べ!」
国王は侍従に言いつけ、セシルを執務室に連れてくるように言う。
「父上、お呼びですか?」
「お前、トワイライト公爵家のオーロラ嬢に何をした!」
「何を?特に何もしてませんが?」
「じゃあ、これはなんだ!」
国王の手元にはオーロラからの手紙があった。セシルに見るように突き出す。
「・・・」
「何か思い当たる事はないのか?」
「一つあるとすれば・・・ノアールでしょうか?」
「ノアール?あぁ、あの黒髪の侍従か」
「ええ、少し前から連絡が取れません。もしかしたらヘマして公爵家に捕まったのかもしれませんね」
「何を調べさせていた?」
「オーロラ嬢についてですよ。彼女社交界にまだ姿をあらわしてないでしょう?公爵家で家庭教師をつけたらしく、学園にも出てこなかった。素性はわからないし、噂ではものすごく美人だとか。ノアールに調べさせて、妹よりもいい女だったら僕が頂こうと思ったんですよ」
「妹?」
「ふっ、妹の方はもう僕のお手つきですからね」
「その娘ではいかんのか?」
「うーん・・・ルーナは気に入ってますが、それよりも良ければ後悔するでしょう?」
「はぁ、全くお前の女好きにはほとほと困る・・・」
国王は盛大にため息をついた。
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お知らせ
新作まもなく投稿開始します!
【お嬢さんはある日森の中熊さんに出会った】
第一王子アイスフォードの婚約者であるリシェリア・ブルスト侯爵令嬢。王子妃教育の為に毎日王宮に通っている。
ある日、王子妃教育の帰り、第二王子のフラムウェルの企みに巻き込まれる。
リシェリアは姿を消した。辿り着いたのは辺境地の森の中。歩き続けて疲れ切ったリシェリアは狼を前に死を覚悟する。
通りがかった騎士に助けられ、辺境に滞在する事となった。助けた騎士は、38歳になった今でも、女性に触れた事もない初心なオッサンだった!?
♪初心なオッサン騎士視点の話多めです♪
R指定の話には★☆マーク付いています
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