53 / 211
53、男の子がいい理由
しおりを挟む「ジル、まだ信じられないわ」
「子がいる事か?」
「えぇ、ジルとわたくしの赤ちゃん・・・」
「ティアに似て可愛い子がいいな」
「あら、私はジルに似たほうがいいわ」
「俺に似たって、平凡で面白味なんてないぞ?」
「いいえ、私はジルにそっくりな男の子がほしい」
「えらく拘るな」
「ふふっ当然じゃない」
「何でだ?」
「ジルはわたくしの5歳の姿を知ってるのよ?わたくしはジルのこどもの頃を知らないわ」
「確かにそうだが・・・なんだ?こどもの頃の俺を見てみたいって事か?」
「あたり!絶対可愛いわよ!」
「いやあまり期待するな」
「はぁ、絶対男の子がいいわ」
「まぁ元気に産まれてくれれば俺はどっちだっていい。ティアと俺の子なら間違いなくかわいい。さぁ、ティア、今日もゆっくり休め。明日も元気なティアを見せてくれ」
バージルはミーティアのこめかみにキスをした。
「おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ俺の愛しい人」
ミーティアはすぐに寝息を立て始めた。バージルはそんなミーティアの寝顔をしばらく見つめていた。
「産まれるのは春か・・・名前何にしようか・・・ねぇ、ティア・・・」
ミーティアの金の髪を手で梳きながら、眠るミーティアの額にキスを落とした。
しばらく経ち、ミーティアのお腹の子も六ヶ月目に入り安定してきた。少しずつお腹の膨らみが見えるようになってきて、隠し通すのも難しいだろうと懐妊を公表することにした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
次回
また、仲間はずれか・・・
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
137
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる