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公爵令嬢ナディアに恋した伯爵令息

★☆もう一人の子

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それからのマルクスは、行為をする時に限らず、ナディアの胸に甘えた。マルクスはソファに腰をかけ、ナディアを呼ぶ。


「ディア、ここに来て」

「ま、跨るって事?」

「そう、ディアを抱きしめたい」


マルクスは、自身の反りたったモノに、向き合ってまたがって欲しいと言う。ゆっくりと跨るナディアの腰を掴み、ぐっと自身のモノを突き立てる。


「あぁぁ・・・これ、だめ・・・」

「何がダメ?ほらっ」

マルクスは下からナディアの身体を揺らすように突き上げる。

「あうっ!・・・だめ、だめ・・・奥にあたるのっ・・・」

「ダメなのかい?」


マルクスは、目の前にあるナディアの胸に顔を寄せ、口でカプカプと刺激を与えていく。マルクスのモノが入ったまま胸を刺激され、ナディアはマルクスの頭を抱きしめた。押し当てられた胸に、マルクスは嬉しくなり、ナディアの身体をきつく抱き締めると、下から激しく突き上げる。


マルクスは、この体勢がお気に召したようだ。想いを伝え、庭で初めて抱きついた時。思えばあの時からクセになったのかもしれない。普段はコルセットやドレスのデザインで隠されてはいるが、ナディアの胸は、大きかった。口では甘えてもらいたいと言いつつも、実際にはマルクスの方が甘えている。行為の時以外も、ナディアを捕まえては膝に座らせると、胸に頭を預けて甘える。膝枕もお気に入りだった。目を開けると目の前にナディアの胸がある。見るたびに心の中で、絶景だ・・・と称賛していた。


結婚して翌年、二人の間に男の子が産まれた。母になってからのナディアは子育てに奮闘していた。これ以上は子どもが増えては自分がナディアの胸に甘えられないと、マルクスが嫉妬して、これ以上は子どもはいらないと中に精を吐き出す事をしなくなった。その為、一人っ子のまま終わるかと思われていた。


そんな中、国王の退位が発表され、王太子アルフレッドが国王になることが決まった。それを機に、マルクスも父から宰相の座を受け継いだ。


長男のサリエルが8歳になり、子育ても落ち着いた頃、弟か妹が欲しいと言いだした。この頃、国王と王妃の間には女児が続けて誕生し、男児が産まれない事に、貴族達から側妃を迎えるよう声が上がり始めていた。


「ねぇ、マルクス・・・エリアナは大丈夫かしら・・・」

「・・・精神的にはあまり良い状態とは言えない。が・・・しかし、王妃様は三人目を考えておられるようだ」

「あまり無理はしないで欲しいわ・・・私に何かできる事があればいいけれど・・・」

「王家はいずれ、王女のどちらかが継がれる事になるだろう。三人目が男児であればいいが、こればかりはわからん。王妃様の子が政務をされるようになった時、助けになる人間が必要だ。私達の子が助けになるのではないか?男なら宰相や騎士、女なら乳母や侍女に。サリエルが弟か妹が欲しいと言っているのだろう?もう一人・・・いてもいいんじゃないか?」

「そうなのかしら・・・いいの?」

「いいに決まってる。君との子なら可愛い事間違いないのだから」


そして数年後、エレノス伯爵家には、女の子が産まれた。同じ年に王家にも女児が産まれる。エレノス伯爵家では、この子にシルフィと名付け、王家の侍女として役に立つべく教育をすることを決める。のちにシルフィは、ミーティア付きの侍女となり、初恋を拗らせ傷つき心を閉ざしたが、太陽のような笑顔の男に大事にされ愛を知る事になる。




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伯爵令息マルクス×公爵令嬢ナディア編でした



優しいマルクスに愛され、ナディアは幸せに過ごしていきます。優しくて一途で寄り添ってくれる旦那様、素敵ですね!君を一番幸せにするよという言葉も嬉しいですが、君を妻にした自分が世界一幸せという言葉はすごく好きな言葉です。僕は隠し事しない、正直に言葉にも態度にもあらわすよという姿勢がナディアの心を動かしていったのでしょう。仕事のできる宰相様は、ストレスと疲れを妻に甘えて癒してもらっているようです。




次回からは、王太子アルフレッドと、新たに婚約者になった辺境伯令嬢エリアナの過去のお話を投稿予定です。



罪を犯した王太子。誠実な婚約者を蔑ろにし、愛した令嬢に裏切られ、貴族達からの信用も失った。そんな中、王命によって新たな婚約者が決まる。アルフレッドは、エリアナに歩み寄ろうとするが、二人は平行線のまま進展しない。突然婚約者にされ、王太子妃教育に目まぐるしい日を送り、心身ともに疲れていた。想い人と引き裂かれたエリアナの心の傷
を、アルフレッドは無意識にさらに傷つけていく。二人の間に愛は生まれるのか?




次回

何もおかしくない、私は嬉しいよ・・・


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