夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

6.ジョンの変化

78.会長と対峙

ベッドに座り、会長に迷惑をかけたことを、謝ろうとしたところ会長は突然言い出した。

思いもよらないことを


「え？旅ってどこへ？」


なぜ会長は旅にでるなどと、しかも旅行ではなく、なぜ旅なのだ？


「さぁのう、気のむくままじゃよ、いつ帰ってくるか
まぁ帰ってこないかもしれんが」


アキラは理解できない、なぜ突然会長はこんなことを。


「そんなの駄目です。許せません！」


アキラの声が荒くなる。会長がジョンを連れ去るつもりか



「許せないならどうする？ワシを敵にまわすか？ワシに逆らうか？」


ニヤニヤと笑う会長は、いまま
での会長には見えない。
苛立ちを覚えながら考える。


会長を敵にまわすことは、この街には住めなくなるかもしれない
下手をしたら研究すらもできなくなるかも、でも


「えぇ必要ならまわりますよ、仕事も家も富も名誉もいらない、でもジョンだけは絶対わたさない。」


アキラの本心だった。しかし、次の言葉でそれも打ち砕かれてしまう。

「ジョン君がそれを望んていてもか？」