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本編
辞めるが勝ち!(2)
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うわーん、こいつに声を掛けるんじゃなかった!! 宮廷魔術師にはコンプライアンスってないの!?
茶髪は私を庭木に壁ドンすると、顎を掴んで嫌らしく笑った。
「副総帥に言い寄っても無駄だよ。ねえ、俺の女にならない? いい思いさせてあげるよ」
お酒臭い息がかかってぞっとする。
「け、結構です!! 間に合ってます!!」
エリートというだけで女の子が靡くと思っているのだろうか? 何より、王宮で弱い立場のメイドに迫るなんて、そんな性格が最悪なやつは絶対にお断りだ。
私の答えが気に入らなかったのだろうか。茶髪が途端に不機嫌な表情になった。
「ふうん、そんなこと言ってもいいのかな? ここを首になりたくないだろ?」
いや、むしろ来月には辞めますから。こんなふうに脅迫してきたっていうことは、きっと諦めてやられちゃった子がいたのだろう。
前世での最初の就職先も、最後に勤めたブラック企業も、王宮まで腐っているのかとムカムカとする。でも、何よりも嫌だったのは、そうして踏み付けられても、諦めてばかり、後ろを向くばかりの自分の気の小ささだった。
無意識のうちに貯め込んでいた怒りが、今になって表に出たのだろうか。茶髪が私の顔を見て眉を顰める。
「なんだよその目」
顎を掴む手に力が籠められる。
「い、痛っ……」
「俺、生意気な女って嫌いなんだよな。ちょっとお仕置きしなきゃな?」
茶髪が私の襟元に手を掛けた直後のことだった。首に巻かれていたリボンが鈍く青紫に光る。
「えっ……」
このリボンは一週間ほど前にいつの間にか巻かれていて、取ろうとしてもかたくてどうにもならず、切ろうとしてもまったくナイフが入らなかったものだ。まったく覚えがなかったので不気味だったけど、メイドはアクセサリーが禁止というわけではないし、そのうち緩んで解けるだろうと放っておいた。
そのリボンに何が起こったのだろう――などと思いを馳せる間もなく、目の前の茶髪にいきなり雷が落ちた。本当に、突然頭上から降ってきたのだ。茶髪の体を青紫の雷光が一瞬にして駆け抜ける。衝撃で地面や草木が数秒揺れた。
「ギャァァァアアアアッッッ!!」
耳をつんざくような悲鳴がしたかと思うと、茶髪の茶髪は一瞬にしてチリチリに、白いローブはこんがりと丸焼けになった。
「な、な、な、なんなの!?」
茶髪は一応生きてはいるらしく、その場に呆然と立ち尽くしている。そして、今度は氷水に漬けられたあとのように、真っ黒……ではなく真っ青になって震え出した。
「こ、この魔力の波動は……まさか」
私に目を向けゴクリと息を呑む。
「じゃっ……じゃあ、まさか君が副総帥の――」
次の瞬間、藪の向こうから聞き覚えのある声が響き渡った。
「……私を呼びましたか?」
「ヒッ」
茶髪がびくりと体を引き攣らせ振り返る。
「ふっ……副総帥っ……」
その肩越しにタンザナイト色の髪が見えた。
「あ、アトス様……!?」
「よりによって陛下主催のパーティで不埒な真似を働こうとは……」
アトス様はいつもの穏やかな声、冷静な口調なのに、背筋がぞくぞくするのはなぜだろう。青紫の炎を背負って見えるのは、きっと私の気のせいだよね!?
「も、も、も、申し訳ございませんでしたっつ!!」
数分前までの居丈高な態度はどこへやら、茶髪が地面に平伏し土下座をする。
「ど、ど、どうか命だけはっ……!!」
アトス様が正義の味方のはずなのに、茶髪がガクブルしているせいで、これではどちらが悪代官かわからない……。
アトス様は眼鏡を直すとレンズをきらりと光らせ、そのタンザナイト色の瞳を茶髪に向けた。射殺せそうなほどの眼差しに茶髪が震え上がる。
「……君の素行の悪さについてはいくつか報告を受けています。これまでは実家が侯爵家だからと目こぼしをされてきたようですが、私の直属となった以上は二度と見逃さないと警告したはず。君は、それを出世したと取り違えていたようですね」
アトス様のホワイト企業なセリフに、頭の中に某国民的RPGの戦闘のテーマが流れる。
こ、コンプライアンスの神様が現れた……!! ぜひ仲間、いや上司になってほしい……!!
アトス様は「部屋へ戻りなさい」と、茶髪に有無を言わせぬ迫力で告げた。
「処分が決まるまでは謹慎です。私の許可なく一歩でも外に出れば、どうなるかを推測できる程度の知能はありますね?」
「……!!」
茶髪は頭を大きく上下に振ると、転がるように中庭から姿を消した。アトス様はその背を見送りつつ腕を組んで呟く。
「まあ、あの頭では当分外には出られないでしょうね」
一方、私は緊張から解放されたからか、力が抜けてへなへなと座り込んだ。
もしあの雷が落ちなかったら、アトス様が来なかったらどうなっていただろう。今更怖くなってじわりと涙がにじんだ。
アトス様が片膝をついて私の顔を覗き込む。
「怖かったでしょう。もう大丈夫ですから」
頭に大きな手を載せて優しく髪を撫でてくれた。その温かさにもっと涙が止まらなくなる。子どもみたいにぽろぽろと涙を零して、何度もしゃくりあげてしまった。
同時に、アトス様の手を知っていると感じる。何度もこうして撫でられた気がしてならない。でも、一体いつのことだっただろうか?
「――アイラ」
不意に名前を呼ばれて目を擦りながら顔を上げると、口の中にぽいとソーセージを放り込まれた。
「……!!」
反射的にもぐもぐと噛んで飲み込む。
これはテーブルにあったオードブルだ。アトス様は小さく頷きもう一つ口に入れてくれた。
「スパイスやハーブは入っていませんから、これなら君でも食べられるでしょう」
私はあれっと思って首を傾げる。確かに私はスパイスやハーブが苦手だ。でも、どうしてアトス様が私の好みを知っているんだろう。
でも、そんな疑問もソーセージの美味しさに吹っ飛んでしまう。さすが王宮グルメだけあり絶品の味付けだった。さらにもう二つ追加してもらうころには、涙はすっかり止まっていて、ソーセージに目を輝かせるだけになっていた……。
ううっ、私って宝石にもドレスにもそんなに興味ないのに、どうしてこうも食べ物に弱いんだろう。小さなころから好物の前には目の色が変わっちゃうのよね。
「あ、ありがとうごにゃいます……」
私がお礼を言うとアトス様はにっこりと笑った。いつもはクールに唇の端で微笑むだけだから、こんな笑顔にもなるのかとドキンとする。
「君も今日はもう寮に戻りましょうか。送ります」
「え、ええ!?」
とんでもない申し出に冗談ではないと手を振った。
「いっ、いいえ、一人で帰れますから!! まだパーティが続いているでしょう!?」
ところが、アトス様はまったく引いてくれない。
「パーティより君の身の安全ですよ。仕事好きなのは結構ですが、現にまだ震えているではありませんか。そのような状態でろくに働けるとは思えません」
「で、でも……!!」
「まったく、聞き分けのない子ですね」
言うが早いか私の背と膝の裏に手を回すと、軽々と抱え上げてしまったのだ……!! こ、これは噂に聞くお姫様抱っこ……!! 少女漫画の中でしか見たことなかった……!!
「お、下ろしてください。歩けますから!!」
こんなことがマリカ様にバレたら斬首どころか凌遅刑!!
だけど、アトス様はくすくすと笑うばかりで下ろしてくれない。
「遠慮は無用ですよ。私がこうしたいのです。はいと言ってくれませんか」
「……」
そんな無邪気な子供みたいな笑顔で頼まれると断れない……。
結局、私はアトス様にお姫様抱っこをされたまま、メイド寮まで送られる羽目になった……。
玄関前で深々と頭を下げてお礼を言う。
「今日は本当にありがとうございました。その、ソーセージも美味しかったです……」
アトス様は一瞬目を見開いたあとで、ふと目を細めて私の頭に手を埋めた。
「素直な君もなかなか可愛いですね」
褒められて顔がかっと熱くなるのがわかる。
可愛いなんてそんなに言われたことがないから、すぐに本気にしてしまいそうな自分を、つくづく二代に渡る喪女だと実感した……。
恥ずかしくて顔を上げられない私に、アトス様が「ああ、そうだ」と呟いて声を掛ける。
「アイラ、再来週時間はありますか? そのころには私も暇ができるので、一度私の屋敷へ来てほしいのです」
「えっ……」
どうして私がアトス様のお屋敷にいくの?――その疑問は次のセリフに打ち消される。
「ご両親への報告が必要ですし、その辺りの日程を詰めましょう」
心臓が引っ繰り返りぐらりと世界が暗転した。
ま、まさか、アトス様の部屋へ忍び込んだことがバレてる!? 王宮からトンズラする前に両親に悪事をバラされ、家族で土下座に謝罪と賠償の嵐になる!?
茶髪は私を庭木に壁ドンすると、顎を掴んで嫌らしく笑った。
「副総帥に言い寄っても無駄だよ。ねえ、俺の女にならない? いい思いさせてあげるよ」
お酒臭い息がかかってぞっとする。
「け、結構です!! 間に合ってます!!」
エリートというだけで女の子が靡くと思っているのだろうか? 何より、王宮で弱い立場のメイドに迫るなんて、そんな性格が最悪なやつは絶対にお断りだ。
私の答えが気に入らなかったのだろうか。茶髪が途端に不機嫌な表情になった。
「ふうん、そんなこと言ってもいいのかな? ここを首になりたくないだろ?」
いや、むしろ来月には辞めますから。こんなふうに脅迫してきたっていうことは、きっと諦めてやられちゃった子がいたのだろう。
前世での最初の就職先も、最後に勤めたブラック企業も、王宮まで腐っているのかとムカムカとする。でも、何よりも嫌だったのは、そうして踏み付けられても、諦めてばかり、後ろを向くばかりの自分の気の小ささだった。
無意識のうちに貯め込んでいた怒りが、今になって表に出たのだろうか。茶髪が私の顔を見て眉を顰める。
「なんだよその目」
顎を掴む手に力が籠められる。
「い、痛っ……」
「俺、生意気な女って嫌いなんだよな。ちょっとお仕置きしなきゃな?」
茶髪が私の襟元に手を掛けた直後のことだった。首に巻かれていたリボンが鈍く青紫に光る。
「えっ……」
このリボンは一週間ほど前にいつの間にか巻かれていて、取ろうとしてもかたくてどうにもならず、切ろうとしてもまったくナイフが入らなかったものだ。まったく覚えがなかったので不気味だったけど、メイドはアクセサリーが禁止というわけではないし、そのうち緩んで解けるだろうと放っておいた。
そのリボンに何が起こったのだろう――などと思いを馳せる間もなく、目の前の茶髪にいきなり雷が落ちた。本当に、突然頭上から降ってきたのだ。茶髪の体を青紫の雷光が一瞬にして駆け抜ける。衝撃で地面や草木が数秒揺れた。
「ギャァァァアアアアッッッ!!」
耳をつんざくような悲鳴がしたかと思うと、茶髪の茶髪は一瞬にしてチリチリに、白いローブはこんがりと丸焼けになった。
「な、な、な、なんなの!?」
茶髪は一応生きてはいるらしく、その場に呆然と立ち尽くしている。そして、今度は氷水に漬けられたあとのように、真っ黒……ではなく真っ青になって震え出した。
「こ、この魔力の波動は……まさか」
私に目を向けゴクリと息を呑む。
「じゃっ……じゃあ、まさか君が副総帥の――」
次の瞬間、藪の向こうから聞き覚えのある声が響き渡った。
「……私を呼びましたか?」
「ヒッ」
茶髪がびくりと体を引き攣らせ振り返る。
「ふっ……副総帥っ……」
その肩越しにタンザナイト色の髪が見えた。
「あ、アトス様……!?」
「よりによって陛下主催のパーティで不埒な真似を働こうとは……」
アトス様はいつもの穏やかな声、冷静な口調なのに、背筋がぞくぞくするのはなぜだろう。青紫の炎を背負って見えるのは、きっと私の気のせいだよね!?
「も、も、も、申し訳ございませんでしたっつ!!」
数分前までの居丈高な態度はどこへやら、茶髪が地面に平伏し土下座をする。
「ど、ど、どうか命だけはっ……!!」
アトス様が正義の味方のはずなのに、茶髪がガクブルしているせいで、これではどちらが悪代官かわからない……。
アトス様は眼鏡を直すとレンズをきらりと光らせ、そのタンザナイト色の瞳を茶髪に向けた。射殺せそうなほどの眼差しに茶髪が震え上がる。
「……君の素行の悪さについてはいくつか報告を受けています。これまでは実家が侯爵家だからと目こぼしをされてきたようですが、私の直属となった以上は二度と見逃さないと警告したはず。君は、それを出世したと取り違えていたようですね」
アトス様のホワイト企業なセリフに、頭の中に某国民的RPGの戦闘のテーマが流れる。
こ、コンプライアンスの神様が現れた……!! ぜひ仲間、いや上司になってほしい……!!
アトス様は「部屋へ戻りなさい」と、茶髪に有無を言わせぬ迫力で告げた。
「処分が決まるまでは謹慎です。私の許可なく一歩でも外に出れば、どうなるかを推測できる程度の知能はありますね?」
「……!!」
茶髪は頭を大きく上下に振ると、転がるように中庭から姿を消した。アトス様はその背を見送りつつ腕を組んで呟く。
「まあ、あの頭では当分外には出られないでしょうね」
一方、私は緊張から解放されたからか、力が抜けてへなへなと座り込んだ。
もしあの雷が落ちなかったら、アトス様が来なかったらどうなっていただろう。今更怖くなってじわりと涙がにじんだ。
アトス様が片膝をついて私の顔を覗き込む。
「怖かったでしょう。もう大丈夫ですから」
頭に大きな手を載せて優しく髪を撫でてくれた。その温かさにもっと涙が止まらなくなる。子どもみたいにぽろぽろと涙を零して、何度もしゃくりあげてしまった。
同時に、アトス様の手を知っていると感じる。何度もこうして撫でられた気がしてならない。でも、一体いつのことだっただろうか?
「――アイラ」
不意に名前を呼ばれて目を擦りながら顔を上げると、口の中にぽいとソーセージを放り込まれた。
「……!!」
反射的にもぐもぐと噛んで飲み込む。
これはテーブルにあったオードブルだ。アトス様は小さく頷きもう一つ口に入れてくれた。
「スパイスやハーブは入っていませんから、これなら君でも食べられるでしょう」
私はあれっと思って首を傾げる。確かに私はスパイスやハーブが苦手だ。でも、どうしてアトス様が私の好みを知っているんだろう。
でも、そんな疑問もソーセージの美味しさに吹っ飛んでしまう。さすが王宮グルメだけあり絶品の味付けだった。さらにもう二つ追加してもらうころには、涙はすっかり止まっていて、ソーセージに目を輝かせるだけになっていた……。
ううっ、私って宝石にもドレスにもそんなに興味ないのに、どうしてこうも食べ物に弱いんだろう。小さなころから好物の前には目の色が変わっちゃうのよね。
「あ、ありがとうごにゃいます……」
私がお礼を言うとアトス様はにっこりと笑った。いつもはクールに唇の端で微笑むだけだから、こんな笑顔にもなるのかとドキンとする。
「君も今日はもう寮に戻りましょうか。送ります」
「え、ええ!?」
とんでもない申し出に冗談ではないと手を振った。
「いっ、いいえ、一人で帰れますから!! まだパーティが続いているでしょう!?」
ところが、アトス様はまったく引いてくれない。
「パーティより君の身の安全ですよ。仕事好きなのは結構ですが、現にまだ震えているではありませんか。そのような状態でろくに働けるとは思えません」
「で、でも……!!」
「まったく、聞き分けのない子ですね」
言うが早いか私の背と膝の裏に手を回すと、軽々と抱え上げてしまったのだ……!! こ、これは噂に聞くお姫様抱っこ……!! 少女漫画の中でしか見たことなかった……!!
「お、下ろしてください。歩けますから!!」
こんなことがマリカ様にバレたら斬首どころか凌遅刑!!
だけど、アトス様はくすくすと笑うばかりで下ろしてくれない。
「遠慮は無用ですよ。私がこうしたいのです。はいと言ってくれませんか」
「……」
そんな無邪気な子供みたいな笑顔で頼まれると断れない……。
結局、私はアトス様にお姫様抱っこをされたまま、メイド寮まで送られる羽目になった……。
玄関前で深々と頭を下げてお礼を言う。
「今日は本当にありがとうございました。その、ソーセージも美味しかったです……」
アトス様は一瞬目を見開いたあとで、ふと目を細めて私の頭に手を埋めた。
「素直な君もなかなか可愛いですね」
褒められて顔がかっと熱くなるのがわかる。
可愛いなんてそんなに言われたことがないから、すぐに本気にしてしまいそうな自分を、つくづく二代に渡る喪女だと実感した……。
恥ずかしくて顔を上げられない私に、アトス様が「ああ、そうだ」と呟いて声を掛ける。
「アイラ、再来週時間はありますか? そのころには私も暇ができるので、一度私の屋敷へ来てほしいのです」
「えっ……」
どうして私がアトス様のお屋敷にいくの?――その疑問は次のセリフに打ち消される。
「ご両親への報告が必要ですし、その辺りの日程を詰めましょう」
心臓が引っ繰り返りぐらりと世界が暗転した。
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