133 / 176
悪童の流儀(2)※
(20)
しおりを挟む
乳首をしゃぶられたまま文句を言われ、立ち上る甘い疼きに非難の語尾が震える。びりびりと痺れる胸を這い回る、悪辣な舌を退けようとジェイムズの髪に指を差し入れても、頭を押しのける力がレジナルドには残っていない。
首筋から胸元まで、ジェイムズの唇が辿らないところはなかった。芸術作品を仕上げる執拗さでレジナルドの肌のあちこちに赤い痕を残し、その出来に満足すると、最早喘ぎを堪えることもできなくなっている唇を塞ぎ、口内を舐め回して唾液の交換を強いる。
自分の中の何が、ジェイムズをこれほど情熱的に駆り立てているのか、レジナルドには皆目見当もつかなかった。
ジェイムズが望めば、男も女も、最上の相手を手に入れられるだろうことは、容易く想像できた。突飛で非常識だが、それを補って余りある魅力を備えた男だ。
ウィズリー時代、級の上下を問わず何度か告白を受けたり、執拗な視線を感じることもあったが、同寮の彼からそういったものを感じたことはなかった。十年ぶりに再会して二ヵ月、ジェイムズの中に何が芽生えたというのだろう。
首筋から胸元まで、ジェイムズの唇が辿らないところはなかった。芸術作品を仕上げる執拗さでレジナルドの肌のあちこちに赤い痕を残し、その出来に満足すると、最早喘ぎを堪えることもできなくなっている唇を塞ぎ、口内を舐め回して唾液の交換を強いる。
自分の中の何が、ジェイムズをこれほど情熱的に駆り立てているのか、レジナルドには皆目見当もつかなかった。
ジェイムズが望めば、男も女も、最上の相手を手に入れられるだろうことは、容易く想像できた。突飛で非常識だが、それを補って余りある魅力を備えた男だ。
ウィズリー時代、級の上下を問わず何度か告白を受けたり、執拗な視線を感じることもあったが、同寮の彼からそういったものを感じたことはなかった。十年ぶりに再会して二ヵ月、ジェイムズの中に何が芽生えたというのだろう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
121
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる