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失ったもの、手に入れたもの
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チョコバナナを食べ終わって参道に戻ると、小波だった人波が冬の日本海並みの激しい波に変わっていた。
「花火の打ち上げ時刻が近くなったので、鑑賞に適した神殿裏の土手に向かっているんでしょう」
この激流に混ざらないといけないのか、とげんなりしながら人波を眺めていると、雅臣が苦笑しながら教えてくれた。
「俺達もそこに向かうんだろ?」
「いえ、誰もいない特別な鑑賞場所を知っているんです。食べ物を買って移動しましょう」
「え、あぁ」
雅臣がこの夏祭りに訪れるのは初めてのはずなのに、前にも来たことがあるように詳しい。ネットで調べたと言っていたが、それだけの情報とは思えないほどの知識がある。
誰もいない特別な鑑賞場所、と言った時の雅臣は、嘗てそこで見上げた花火を思い出しているような、とても幸せそうな顔をしていた。愛しそうに細められた瞳は、特別な誰かとそこで花火を見たのだと語っているように見えた。
雅臣は誰か、それも特別だと思っている相手とこの祭りに来たことがある。そう確信する心が、幾千もの針で刺されたように痛む。
雅臣の特別を独占したい。雅臣の瞳に映るのは俺だけがいい。
「拓也、辛いですか? 人酔いしてしまいましたか?」
体内に吹き荒れる嫉妬やら執着心やら独占欲やらのどす黒い嵐に眉を顰めていたのか、雅臣が心配そうに聞いてきた。
「いや、大丈夫だ。何、食おうか考えてたんだ」
「たこ焼きとリンゴ飴が食べたいんでしたっけ?」
「え……あぁ。アンタは?」
「僕もたこ焼きが食べたいです。飲み物も買っておかないといけませんね」
俺だけに向けられている優しい青い瞳を見て、体中を駆け巡っていたマイナスな感情が消えていく。
旨そうだ、とポツリと呟いた言葉を覚えていてくれた雅臣。今、雅臣の思考も視線も独占しているのは俺だ。その事実に、傷だらけだった心は一瞬で元通りになり、ぽかぽかと温かくなってくる。
皆が一心不乱に神殿裏の土手を目指していて、殺気を感じる人混みに揉まれながら、たこ焼きとリンゴ飴と飲み物を買い終わり、一仕事終えたような疲れているがやりきった顔で見つめ合って笑い合う。
「もうすぐ花火の打ち上げが始まってしまいますね。さぁ、こちらです」
「あぁ」
早足で歩き始めた雅臣の後を追い、祭りの喧騒から離れていく。
「本当にこっちでいいのか?」
何の木なのかは分からないが、松とは違う葉っぱを付けた木々に囲まれた細い道を進んでいく雅臣に、不安になってきて訊ねる。
「えぇ。当っているはずです」
「はずって……」
呆れた、という声色で答えるが、内心は冒険しているみたいでワクワクしている。非日常的な雰囲気の祭りから更に未知の世界に向かう感じが、胸を躍らせているのだろう。
暫く進むと、小さな社があった。祭りの煌びやかな灯りも喧騒も届かない、神の聖域のような静かな場所だ。
神に近付いたような厳かな気分になっていると、ドォーンと地響きが轟き、社を護るように覆い隠している木々の間に花火が上がった。木々に花が咲いたような光景に息を呑む。
「凄い……綺麗だ」
「まさに火の花といった光景ですね」
普通に花火を見るよりも美しいと思える光景に見入っていると、雅臣がうっとりとした様子で呟いた。
俺が感動した光景を、雅臣も美しいと感じて魅せられている。同じ感覚を持っているということが、とても嬉しい。
「冷めてしまう前に、たこ焼きを頂きましょうか」
打ち上げ開始を知らせる、極彩色の大きな花が咲き乱れるような派手な花火の連打が終わり、ひと花ひと花の命の輝きを見せるように打ち上げのスピードが穏やかになったところで、雅臣が声を掛けてきた。
「そうだな」
社の石垣に腰掛け、たこ焼きの袋に手を差し入れた雅臣が、取り出したパックを手渡してくれる。それを受け取り開くと、ソースと鰹節の香りがぶわっと鼻腔に入り込んできて、腹の虫が盛大に鳴った。
「いい音色ですね。たこ焼きがより美味しそうに見えてきました」
「俺からの特別なスパイスだ」
花火の打ち上げ音より立派な音に可笑しそうに笑う雅臣に、ニヤリと笑い掛けてたこ焼きを頬張る。
「旨っ」
何軒もあるたこ焼き屋の中から、一番近くにあるという理由だけで選んだだけなのだが、外はカリッと中はジュワッとしていて食感がよく、味も申し分ない。
「最高のディナーになりましたね」
「そうだな」
その容姿や雰囲気には全然合っていないたこ焼きを、満足そうに食べている雅臣。アンバランスな感じがなんだか可愛らしくて、頬が弛んでしまう。
すると、ばちりと視線がかち合ってしまった。なんだか気恥ずかしくて、これはたこ焼きを堪能している顔なんだと装うように、大きな塊を口内に放り込む。
「はぁ、旨かった」
「そうですね」
いっぱいになった腹を摩っていると、雅臣がお茶のペットボトルを差し出してくれた。それを受け取り喉を潤しながら、木々に咲く花火を眺める。
ヒュルルと打ち上がった火の玉が、漆黒の空にピンクの花弁を開かせ、ヒラヒラと散っていく。まるで、桜吹雪のようだ。消えゆく残り火を見つめていると、前にも同じ体験をしたことがあるような感覚が、また沸き上がってきた。
「なんかこれ、見たことがある気がする……」
思い出すことを拒むようにじりじりと痛むこめかみを、親指の腹で揉みながら呟く。すると、俺の異変に気付いた雅臣が、怒りと不安の混ざったような表情で顔を覗き込んできた。
「見たことはあるはずですよ。去年の夏祭りに、拓也はここで花火を見たんですから」
「え……」
「この場所から見える火の花を咲かせた木々の美しさを教えてくれたのは、拓也なんです」
「俺?」
無理して思い出す必要はないと判断したのか、すうっと痛みが引いていく。俺の顔から苦痛が消えたのが分かったのか、ほっとしたように息を吐いた雅臣が、視線を夜空に向ける。
まるで行ったことのあるように祭りに詳しかったのは、俺が話したからなのだろうか。俺の記憶を共有して行ったような気分になり、懐かしいような、大切な思い出を振り返るような、愛しそうな瞳で参道を眺めていたのだろうか。
激しい嫉妬を抱いた、雅臣にそんな表情をさせる誰かが、まさか自分だったなんて。いたたまれないほどの照れ臭さと、叫び出したいほどの嬉しさで、顔が火照っていく。熱を鎮めるためにお茶を飲もうと上げた視線の先で、ドォーンと上がった火花が開き、雅臣の瞳のような青い花火が咲いた。
「僕は黒が好きなんです。様々な色を美しく浮かび上がらせるのに決して受け入れない、だから惹かれるのだと思っていました。ですが、受け入れないのではなく受け入れても変わらないのでは、と言われて目から鱗が落ちたんです。全てを受け入れる優しさと、受け入れても変わらない強さ。だから美しいと感じるんだと」
再び咲いた青い花火が漆黒の空に吸い込まれていく様を見ながら、独白のように呟く雅臣。
「なんかそれ、どっかで聞いたことがある」
「拓也の言葉ですからね」
俺の方を向いた雅臣に感謝するように微笑まれて、擽ったくなる。俺の考え方が雅臣に影響を与えたことが、雅臣の一部になれたみたいで嬉しい。
「花火の打ち上げ時刻が近くなったので、鑑賞に適した神殿裏の土手に向かっているんでしょう」
この激流に混ざらないといけないのか、とげんなりしながら人波を眺めていると、雅臣が苦笑しながら教えてくれた。
「俺達もそこに向かうんだろ?」
「いえ、誰もいない特別な鑑賞場所を知っているんです。食べ物を買って移動しましょう」
「え、あぁ」
雅臣がこの夏祭りに訪れるのは初めてのはずなのに、前にも来たことがあるように詳しい。ネットで調べたと言っていたが、それだけの情報とは思えないほどの知識がある。
誰もいない特別な鑑賞場所、と言った時の雅臣は、嘗てそこで見上げた花火を思い出しているような、とても幸せそうな顔をしていた。愛しそうに細められた瞳は、特別な誰かとそこで花火を見たのだと語っているように見えた。
雅臣は誰か、それも特別だと思っている相手とこの祭りに来たことがある。そう確信する心が、幾千もの針で刺されたように痛む。
雅臣の特別を独占したい。雅臣の瞳に映るのは俺だけがいい。
「拓也、辛いですか? 人酔いしてしまいましたか?」
体内に吹き荒れる嫉妬やら執着心やら独占欲やらのどす黒い嵐に眉を顰めていたのか、雅臣が心配そうに聞いてきた。
「いや、大丈夫だ。何、食おうか考えてたんだ」
「たこ焼きとリンゴ飴が食べたいんでしたっけ?」
「え……あぁ。アンタは?」
「僕もたこ焼きが食べたいです。飲み物も買っておかないといけませんね」
俺だけに向けられている優しい青い瞳を見て、体中を駆け巡っていたマイナスな感情が消えていく。
旨そうだ、とポツリと呟いた言葉を覚えていてくれた雅臣。今、雅臣の思考も視線も独占しているのは俺だ。その事実に、傷だらけだった心は一瞬で元通りになり、ぽかぽかと温かくなってくる。
皆が一心不乱に神殿裏の土手を目指していて、殺気を感じる人混みに揉まれながら、たこ焼きとリンゴ飴と飲み物を買い終わり、一仕事終えたような疲れているがやりきった顔で見つめ合って笑い合う。
「もうすぐ花火の打ち上げが始まってしまいますね。さぁ、こちらです」
「あぁ」
早足で歩き始めた雅臣の後を追い、祭りの喧騒から離れていく。
「本当にこっちでいいのか?」
何の木なのかは分からないが、松とは違う葉っぱを付けた木々に囲まれた細い道を進んでいく雅臣に、不安になってきて訊ねる。
「えぇ。当っているはずです」
「はずって……」
呆れた、という声色で答えるが、内心は冒険しているみたいでワクワクしている。非日常的な雰囲気の祭りから更に未知の世界に向かう感じが、胸を躍らせているのだろう。
暫く進むと、小さな社があった。祭りの煌びやかな灯りも喧騒も届かない、神の聖域のような静かな場所だ。
神に近付いたような厳かな気分になっていると、ドォーンと地響きが轟き、社を護るように覆い隠している木々の間に花火が上がった。木々に花が咲いたような光景に息を呑む。
「凄い……綺麗だ」
「まさに火の花といった光景ですね」
普通に花火を見るよりも美しいと思える光景に見入っていると、雅臣がうっとりとした様子で呟いた。
俺が感動した光景を、雅臣も美しいと感じて魅せられている。同じ感覚を持っているということが、とても嬉しい。
「冷めてしまう前に、たこ焼きを頂きましょうか」
打ち上げ開始を知らせる、極彩色の大きな花が咲き乱れるような派手な花火の連打が終わり、ひと花ひと花の命の輝きを見せるように打ち上げのスピードが穏やかになったところで、雅臣が声を掛けてきた。
「そうだな」
社の石垣に腰掛け、たこ焼きの袋に手を差し入れた雅臣が、取り出したパックを手渡してくれる。それを受け取り開くと、ソースと鰹節の香りがぶわっと鼻腔に入り込んできて、腹の虫が盛大に鳴った。
「いい音色ですね。たこ焼きがより美味しそうに見えてきました」
「俺からの特別なスパイスだ」
花火の打ち上げ音より立派な音に可笑しそうに笑う雅臣に、ニヤリと笑い掛けてたこ焼きを頬張る。
「旨っ」
何軒もあるたこ焼き屋の中から、一番近くにあるという理由だけで選んだだけなのだが、外はカリッと中はジュワッとしていて食感がよく、味も申し分ない。
「最高のディナーになりましたね」
「そうだな」
その容姿や雰囲気には全然合っていないたこ焼きを、満足そうに食べている雅臣。アンバランスな感じがなんだか可愛らしくて、頬が弛んでしまう。
すると、ばちりと視線がかち合ってしまった。なんだか気恥ずかしくて、これはたこ焼きを堪能している顔なんだと装うように、大きな塊を口内に放り込む。
「はぁ、旨かった」
「そうですね」
いっぱいになった腹を摩っていると、雅臣がお茶のペットボトルを差し出してくれた。それを受け取り喉を潤しながら、木々に咲く花火を眺める。
ヒュルルと打ち上がった火の玉が、漆黒の空にピンクの花弁を開かせ、ヒラヒラと散っていく。まるで、桜吹雪のようだ。消えゆく残り火を見つめていると、前にも同じ体験をしたことがあるような感覚が、また沸き上がってきた。
「なんかこれ、見たことがある気がする……」
思い出すことを拒むようにじりじりと痛むこめかみを、親指の腹で揉みながら呟く。すると、俺の異変に気付いた雅臣が、怒りと不安の混ざったような表情で顔を覗き込んできた。
「見たことはあるはずですよ。去年の夏祭りに、拓也はここで花火を見たんですから」
「え……」
「この場所から見える火の花を咲かせた木々の美しさを教えてくれたのは、拓也なんです」
「俺?」
無理して思い出す必要はないと判断したのか、すうっと痛みが引いていく。俺の顔から苦痛が消えたのが分かったのか、ほっとしたように息を吐いた雅臣が、視線を夜空に向ける。
まるで行ったことのあるように祭りに詳しかったのは、俺が話したからなのだろうか。俺の記憶を共有して行ったような気分になり、懐かしいような、大切な思い出を振り返るような、愛しそうな瞳で参道を眺めていたのだろうか。
激しい嫉妬を抱いた、雅臣にそんな表情をさせる誰かが、まさか自分だったなんて。いたたまれないほどの照れ臭さと、叫び出したいほどの嬉しさで、顔が火照っていく。熱を鎮めるためにお茶を飲もうと上げた視線の先で、ドォーンと上がった火花が開き、雅臣の瞳のような青い花火が咲いた。
「僕は黒が好きなんです。様々な色を美しく浮かび上がらせるのに決して受け入れない、だから惹かれるのだと思っていました。ですが、受け入れないのではなく受け入れても変わらないのでは、と言われて目から鱗が落ちたんです。全てを受け入れる優しさと、受け入れても変わらない強さ。だから美しいと感じるんだと」
再び咲いた青い花火が漆黒の空に吸い込まれていく様を見ながら、独白のように呟く雅臣。
「なんかそれ、どっかで聞いたことがある」
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