アルカンシエルの砂時計〜なんで子猫の引いたあみだくじで、異世界転生しなきゃなんないんだよ!
その王国は跡形もなく消滅し、国名さえも黒のセイズによって人々の記憶から消し去られた。黒のセイズは、黒衣をまとう教母に率いられた謎の秘密結社だ。
王と王妃、忠臣たちも命を落とし兄の王子も捕らえられた中、ただ一人弟王子だけが逃げ延びた。
弟王子の乳母が、黒のセイズから寝返った白のセイズの術者だったのだ。
乳母は時空を超えるかがみの船に王子を乗せ、戦火から脱出させた。王子の船が行き着いたのはアルカンシエルの港町。猫耳の住民たちの暮らす街だ。
しかし、ここにも黒のセイズの力が及び始め、いつ、その手中に王子が落ちるかわからない。
白のセイズは切り札を出す。人間界から一人の選ばれし少年をアルカンシエルの街に転移させ、王子の片腕とするのだ。守られるだけの存在から、自らの手で運命を切り開く者へと王子を転換をさせるもの。いわば触媒となる人間の少年をこの街に転移あるいは転生させ——
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