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ジョニー=ポール=ジュエリー

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…。依頼なんでね。」


目の前の男はエルグランド王国のアポロ陛下がスターライト公爵に指示をした文書、エドワードの血液型の鑑定書、アポロ陛下の手記を亜空間に放り込んでいる。


「お前ッ!分かっているのかッ!エルグランドの現女王と実家は、お前の妹を……!アレクサンドラを殺したのだぞッ!!!」


「ああ、もちろん。しかし証拠というから依頼されてみれば、全然弱いな。客観性が欠ける。そんなことだろうと思ったが。これで?」




「この鬼畜がッ!」

許せない。

剣を握る手に力が入り、斬りかかるが力みすぎて捌かれてしまった。




「大きくなったなあ、ジャン。立派になったもんだ。俺はこんなんだからな。お前は犯罪者になって欲しくないから、一人でも生活できる頃合いに捨てたのに、盗賊になんてなるから心配してたんだぜ?まあ、運よくあるべきところに納まってなによりだ。」


「煩いっ!」


「騎士団の副団長のくせにへっぴりだな。」


違う、こいつが異常に身が軽いんだ。くそっ!



「忠告してやろう。俺以外にも使って、お姫様の行方を捜しているぞ?裁判までに死んでくれればもうけだからな。そして、この国にいるだろうってことはとっくにバレてる。そりゃあそうだ、ここは身内だからな。分かりやすい。お姫様が大事なら、裁判の日までお前が守り抜くんだな。」


そして、早く戻った方がいい。

あいつら、俺を信頼しているようで警戒心が強いから、この城にもう……。




スッと男が消える。


「…ッ!転移かっ!」
しかしこうしてはいられない。ポラリスたちが危ない。



「陛下、早く戻りましょう!」
「うむ!」







陛下は書類を閉まっていた金庫の扉を閉め、ジャンに続いて部屋を出た。




――――あいつ。一体…。何を考えている?










陛下やジャンと別れた部屋で身を潜めていると、妖しい動きをする侍女や兵士たちがあたりを見回している。

名前も知らない人たち。

おばあさまを見れば、おばあさまも首を横に振っていた。

――――もしかして…。この人たち…。


緊張で手に汗がにじむ。

息をひそめて。

呼吸の音さえ聞こえないように。


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