庶民的な転生公爵令嬢はふわふわ生きる

くしゃもち

文字の大きさ
58 / 75

予備があるなら最初にいってよ!!!

しおりを挟む
神殿に入った。うん、入ったの。
神殿に足を踏み入れてから三歩。早々にリタイアボタンを押したい…ないけど。
「あなたなら絶対に上手くいく!だから頑張ってウェールにはいりなさい!!」
「いい?今まで練習してきたものを出し切るのよ?わかった?」
鬼気迫った表情をしているマダムたちの威圧感が凄まじいです。なにこれ?受験会場?
聞き耳を立てると、ウェールは本当に皆が望むいいクラスって感じなんだな。
え、私何も知らないままこの受験戦争(仮)に飛び込まないといけないの?えーえーえー。兄様じゃないけど…めんどくさい……

「皆様、お集まりいただき、ありがとうございます。」
暫く奥へと進むとヨボヨボのおじいさんが来た。おお、ぷるぷるしてる…大丈夫なのか?
「本日は、この水晶玉にありったけの魔力を込めてください。その色で、組を決めさせていただきます。」
うん、わかった。それよりもおじいさんの方が気になるんだけど…まあいいや。
これって順番なのかな?皆列に並んでいる。
「おい!お前!順番を守れ!これだから平民は…」
「へへっ、ここでは権力は通用しないぜ?お貴族様に気をつける必要なんてねーんだよ!」
なんか小学生男子並の喧嘩をしている人がいるんだけど。え、なんか不穏な空気が…そう思っていた時、喚き散らしている二人の横に衝撃が走った。よく見ると焦げた跡…
「お静かに、願います。」
「「は、はい。」」
おじいさんの粛清が入ったようです。

そして私の番。
これに魔力を注げばいいんだよね?ありったけのだから、魔具は外してっと…
それでは…いざ!!
……………………え?
あ、え、水晶玉、色が変わらずに大きくなっていってるんだけど…
あの、これ、大丈夫なやつ?
おじいさんは呆然としていて、他の人はなんだなんだと見物しに来ている。
ちょ、誰でもいいから大丈夫だって言って!!お願いだから!
『カラン…コロン………』
そして、呆気なく割れた。
その時私は
【水晶のグラスを割った時の音はね、この世のものとは思えないくらい心地の良い音色がするんだよ。】
という前世のおばあちゃんの言葉を思い出した。
おばあちゃん、水晶の割れた音、聞けました。すごく心地の良い音でした。ですが…私が割った水晶…果たして割っていい物だったのでしょうか。

そしておじいさんは淡々と
「ヒエムス」
と告げて、もうひとつの水晶玉を取りに行ったそうです。
いや、予備あるんかーい!!!よかったー、この世にひとつのものとか言われなくて!!

ユークレース・アリュール
学科、精霊学科
組、ヒエムス

こんなはずじゃなかったのにぃぃぃぃ!!!ああ、これから私、どうなるんだろう。とりあえず、父様から貰った飴でも食べよ。用途間違ってる気がするけど。まあいいや。
というか鏡で自分の顔見たのすっかり忘れてたんですけど!?およよ……(泣き声)
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

処理中です...