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秘密って言われるとワクワクするよね
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「明日、街に行く。」
部屋でダラダラしていた時、唐突に兄様にそう言われた。
あ、ここの寮ね、すっごく広いんだよ~!どれくらいかと言うと…マンションの一室みたいな感じ?とにかく広いの!
まず入ると玄関でしょー?それからトイレに、居間、それぞれの部屋、一応キッチンとかもついてるよ~。
話を戻してっと。
まあ兄様の唐突なお誘いは前からだしね~。私もそれに関しては慣れてるよ?
でもね…なにも初授業二日前に言うことはなくない?一日前とかじゃないだけいいけど。
「何か買うの~?」
「いや、ちょっと来てほしいところがあって。」
珍し…くもないか。
兄様は思い付きでどこかに行くこと多いんだよね~。私もだけど。
こういうところが似ているのかな?
「いいよ~。じゃあ楽しみにしておくね~。」
「ん。」
そう言って兄様は部屋を出る。そして何かを思い出したかのようにもう一度部屋に入った。
「先に言っておくと、誰にも言ったらだめだからね?シャーサにも。」
「え?シャーサにも?」
シャーサまでとは…これは珍しいね。
お忍びでアリュール領に遊びに行った時にもシャーサは一緒に行った。
なのに今回は違うのか…珍しい~。
「はーい。持ち物は?」
「ユーク本体。あとは好きにして。」
「了解であります!」
じゃあ何持って行こうかな~?
街に行くならお金と…あ、この前買ってもらった新しい鞄持って行こうっと!後はお気に入りのラフなワンピース着て~。
ふふ、なんだかデート前みたい!したことないけど。
したことないけど。
というわけで王都周辺の街に遊びに来ました~!
公爵領も結構にぎわってるな~って思ってたけど王都は桁違いに繁盛してる!
それに異国の人かな?色んな肌の人がいっぱいいる~!
「で、どこに行くの~?」
「まだ秘密。あ、先に昼食を済ませておいた方がいい。」
「やったー!お昼ごはーん!」
と、はしゃいでいると数名の女性が私たちの前に来た。私たちというより、兄様の前、だけど。
「オブシディアン様!ごきげんよう。休日の、それも人の出入りの多い王都で出会えるなんて、運命的ですわ!」
「ちょっと、私も!あ、あの、オブシディアン様!もしよければ、ご一緒にお茶でも…」
「なら私もご一緒させていただけませんか!?」
お~、やっぱりモテる男は辛いね~。
でもお姉さんたちダメだよ!兄様は私とファールのなんだから!まあ誰の物でもないんだけども。
「邪魔。」
「え?」
「邪魔って言ってる。わからないの?」
その声はいつもの兄様からは想像もつかないような怖く、冷たい声。
「に、兄様?」
「ん、行こう。」
えっと、今のは見間違えだよね。うん、見間違えだ。
最近、やたらリアルな夢見て忘れるし、それの影響かも。うん、きっとそうだ。
部屋でダラダラしていた時、唐突に兄様にそう言われた。
あ、ここの寮ね、すっごく広いんだよ~!どれくらいかと言うと…マンションの一室みたいな感じ?とにかく広いの!
まず入ると玄関でしょー?それからトイレに、居間、それぞれの部屋、一応キッチンとかもついてるよ~。
話を戻してっと。
まあ兄様の唐突なお誘いは前からだしね~。私もそれに関しては慣れてるよ?
でもね…なにも初授業二日前に言うことはなくない?一日前とかじゃないだけいいけど。
「何か買うの~?」
「いや、ちょっと来てほしいところがあって。」
珍し…くもないか。
兄様は思い付きでどこかに行くこと多いんだよね~。私もだけど。
こういうところが似ているのかな?
「いいよ~。じゃあ楽しみにしておくね~。」
「ん。」
そう言って兄様は部屋を出る。そして何かを思い出したかのようにもう一度部屋に入った。
「先に言っておくと、誰にも言ったらだめだからね?シャーサにも。」
「え?シャーサにも?」
シャーサまでとは…これは珍しいね。
お忍びでアリュール領に遊びに行った時にもシャーサは一緒に行った。
なのに今回は違うのか…珍しい~。
「はーい。持ち物は?」
「ユーク本体。あとは好きにして。」
「了解であります!」
じゃあ何持って行こうかな~?
街に行くならお金と…あ、この前買ってもらった新しい鞄持って行こうっと!後はお気に入りのラフなワンピース着て~。
ふふ、なんだかデート前みたい!したことないけど。
したことないけど。
というわけで王都周辺の街に遊びに来ました~!
公爵領も結構にぎわってるな~って思ってたけど王都は桁違いに繁盛してる!
それに異国の人かな?色んな肌の人がいっぱいいる~!
「で、どこに行くの~?」
「まだ秘密。あ、先に昼食を済ませておいた方がいい。」
「やったー!お昼ごはーん!」
と、はしゃいでいると数名の女性が私たちの前に来た。私たちというより、兄様の前、だけど。
「オブシディアン様!ごきげんよう。休日の、それも人の出入りの多い王都で出会えるなんて、運命的ですわ!」
「ちょっと、私も!あ、あの、オブシディアン様!もしよければ、ご一緒にお茶でも…」
「なら私もご一緒させていただけませんか!?」
お~、やっぱりモテる男は辛いね~。
でもお姉さんたちダメだよ!兄様は私とファールのなんだから!まあ誰の物でもないんだけども。
「邪魔。」
「え?」
「邪魔って言ってる。わからないの?」
その声はいつもの兄様からは想像もつかないような怖く、冷たい声。
「に、兄様?」
「ん、行こう。」
えっと、今のは見間違えだよね。うん、見間違えだ。
最近、やたらリアルな夢見て忘れるし、それの影響かも。うん、きっとそうだ。
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