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初講義〜〜
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今日は記念すべき初授業!
これで私もピッカピカの一年生~!
私が入った学科は精霊学科だから、契約者は精霊と一緒に出席するんだ~。
と言っても精霊学科に入っている生徒は皆契約者なんだけどねー。
たまーに例外がいるらしい。今年は居ないけど。
でもさ、グループ?が出来上がっちゃってる感じなんだよね…
「ウィーネ、」
『なんだ?』
「私、何かやらかした?」
心なしか皆が遠巻きで見ているような…気のせいだよね、うん。
『そりゃあ、水晶玉を壊しでもすれば注目されるだろうな。』
「やっぱりそれだよね…!!」
だって魔力込めたら壊れちゃったんだもん!予備はあるみたいだからいいじゃんか!!
そんな感じで遠巻きに見られてます。
うう…何言われてるんだろう…怖いんだけど…
~真実~
「あら、あの方…アリュール公爵様のご令嬢よね?」
「本当だわ!ほぅ…高貴な方ですわ…近づくことすらできませんわ…」
「私、水晶玉を粉々に割れたのを拝見いたしましたわ!」
「私のような落ちこぼれでは話が合わないでしょうね…精進しなくては!」
「皆様、共に高めていきましょう!」
うわぁ…教室、広いな…
一クラスが体育館くらい大きいんだよ~。お金かけてるな~。
だけど、広範囲魔術かな?少しひんやりしている?くらいの温度で保たれている。
暫くして、先生が入ってきた。
それに伴って、皆のお喋りがなくなり、シィン…とした静寂に包まれた。
「皆様、ごきげんよう。精霊学科の担当教師、アネモア・カルムです。」
アネモア先生はおっとりとした雰囲気がある先生だった。よかった、優しそうな先生で。
「アネモア様!?」
「あの、令嬢の鑑と謳われる?」
「そのような方が何故ここで講師に!?」
どうやら先生は凄い人のようだ。
令嬢の鑑!?
「皆様、お静かに願います。」
先生の声、ピン、と張りがあって聴き取りやすいな~。綺麗な声。
「ありがとうございます。では、皆様。まず初めに私から精霊学とはどういったものなのか、という説明をさせていただきますね。」
皆様にも、ご存知のように私にも、契約した精霊がいることと思われます。
私の講義では、精霊の実体、昔から伝わる伝説を主にお教えいたします。
まず、精霊の実体ですが、精霊王様が私たちのいるこの世界をお創りになられた時に、その副産物として生まれたのが精霊です。
「ねえウィーネ、それって本当?」
『正確にはそうでないのだが…そんなものだな。』
なので精霊は人知を超えた力を持っております。その力は様々で、例えば私の契約精霊の力ですと、代償に応じ、他の物質を作り出すことができます。
そこで、まずは皆様の契約精霊の力を、今からお配りする紙に書いていただきます。では、どうぞ。
暫くして、綺麗な紙がゆっくりと降ってきた。なんだかキラキラしている。指で触れようとすると…
『危ない!!』
「え?なに!?」
ウィーネは私の手を掴み、紙を先生の方に遠ざけた。
なに?何が起こったの!?
「ユークレース・アリュール様、合格でございます。」
合格?何に合格したの?
するとあちこちから甲高い悲鳴が聞こえてきた。
「あらあら、アザリー様、バルバトス様、…………の皆様、不合格ですわ。お帰りになってくださいませ。」
悲鳴のした方を見ると、皆の腕に何かが絡まっている。
あ、さっきのキラキラした紙!
「私がお配りしたのは本当の意味での試験の紙。この紙に触れ、腕に絡みついた方々とその精霊たちはまだまだ未熟な方ばかり。なので再教育していただきます。ビオラ。」
先生がそう言うと、腕に紙が巻き付いている人たちが宙に浮かび、空中を飛び回り、扉の外に出て行った。
「のこった優秀な方々は私が直々にお教えいたします。では皆様、授業を始めます。」
残ったのは私を含め、四人だけ。最初の人数は百人をゆうに越えていたのに…。
「あら、嬉しいですわ。例年通りだとたったの二人になってしまいますもの。では、まずは自己紹介から始めましょうか。」
まさか私…とんでもない人に教わろうとしてるの…?
私以外の人は三人だけ。
一人目はアイラ・スークリー様。
伯爵令嬢。
二人目はレン・エギ―ユ。
男爵子息。
三人目はカルム・アシュリード。
侯爵子息。
なんだか皆プライドが高そう。
自己紹介も淡々としていたし、講義前、全く口を開かなかった人達。
なんでこんなところに私は居るんだろう。
「ではもう一度紙を配りますので、さっき言ったことを書いてください。」
そしてさっきと同じように、もう一度紙を配られた。
…これは大丈夫な奴だよね?
ウィーネが止めるそぶりもないし、多分安全なのだろう。
「ウィーネ、ウィーネの能力って何?」
『我の能力か…無から有を生み出すことだ。まあ、大概のことはできるがな。お前の言う講師はそんなことを聞くのか?』
あ、そっか。ウィーネには私以外誰も見えてないのか。納得。
できるだけ丁寧に…アネモア先生怒らせたら大変なことになりそうだから慎重にしないと…
「では、集めますね。」
うわ!紙が独りでに先生の方に集まった!
やっぱりファンタジーなんだなぁ…
「では今日の講義はこれでおしまいですわ。アリュール様は残っていてくださいませ、では、ごきげんよう。」
え?私だけ?何したの私!?
他の三人が哀れんだ眼を向けてくる。
え、ちょっと!怖いんだけど!入学してすぐに死亡とか嫌だよ!?
これで私もピッカピカの一年生~!
私が入った学科は精霊学科だから、契約者は精霊と一緒に出席するんだ~。
と言っても精霊学科に入っている生徒は皆契約者なんだけどねー。
たまーに例外がいるらしい。今年は居ないけど。
でもさ、グループ?が出来上がっちゃってる感じなんだよね…
「ウィーネ、」
『なんだ?』
「私、何かやらかした?」
心なしか皆が遠巻きで見ているような…気のせいだよね、うん。
『そりゃあ、水晶玉を壊しでもすれば注目されるだろうな。』
「やっぱりそれだよね…!!」
だって魔力込めたら壊れちゃったんだもん!予備はあるみたいだからいいじゃんか!!
そんな感じで遠巻きに見られてます。
うう…何言われてるんだろう…怖いんだけど…
~真実~
「あら、あの方…アリュール公爵様のご令嬢よね?」
「本当だわ!ほぅ…高貴な方ですわ…近づくことすらできませんわ…」
「私、水晶玉を粉々に割れたのを拝見いたしましたわ!」
「私のような落ちこぼれでは話が合わないでしょうね…精進しなくては!」
「皆様、共に高めていきましょう!」
うわぁ…教室、広いな…
一クラスが体育館くらい大きいんだよ~。お金かけてるな~。
だけど、広範囲魔術かな?少しひんやりしている?くらいの温度で保たれている。
暫くして、先生が入ってきた。
それに伴って、皆のお喋りがなくなり、シィン…とした静寂に包まれた。
「皆様、ごきげんよう。精霊学科の担当教師、アネモア・カルムです。」
アネモア先生はおっとりとした雰囲気がある先生だった。よかった、優しそうな先生で。
「アネモア様!?」
「あの、令嬢の鑑と謳われる?」
「そのような方が何故ここで講師に!?」
どうやら先生は凄い人のようだ。
令嬢の鑑!?
「皆様、お静かに願います。」
先生の声、ピン、と張りがあって聴き取りやすいな~。綺麗な声。
「ありがとうございます。では、皆様。まず初めに私から精霊学とはどういったものなのか、という説明をさせていただきますね。」
皆様にも、ご存知のように私にも、契約した精霊がいることと思われます。
私の講義では、精霊の実体、昔から伝わる伝説を主にお教えいたします。
まず、精霊の実体ですが、精霊王様が私たちのいるこの世界をお創りになられた時に、その副産物として生まれたのが精霊です。
「ねえウィーネ、それって本当?」
『正確にはそうでないのだが…そんなものだな。』
なので精霊は人知を超えた力を持っております。その力は様々で、例えば私の契約精霊の力ですと、代償に応じ、他の物質を作り出すことができます。
そこで、まずは皆様の契約精霊の力を、今からお配りする紙に書いていただきます。では、どうぞ。
暫くして、綺麗な紙がゆっくりと降ってきた。なんだかキラキラしている。指で触れようとすると…
『危ない!!』
「え?なに!?」
ウィーネは私の手を掴み、紙を先生の方に遠ざけた。
なに?何が起こったの!?
「ユークレース・アリュール様、合格でございます。」
合格?何に合格したの?
するとあちこちから甲高い悲鳴が聞こえてきた。
「あらあら、アザリー様、バルバトス様、…………の皆様、不合格ですわ。お帰りになってくださいませ。」
悲鳴のした方を見ると、皆の腕に何かが絡まっている。
あ、さっきのキラキラした紙!
「私がお配りしたのは本当の意味での試験の紙。この紙に触れ、腕に絡みついた方々とその精霊たちはまだまだ未熟な方ばかり。なので再教育していただきます。ビオラ。」
先生がそう言うと、腕に紙が巻き付いている人たちが宙に浮かび、空中を飛び回り、扉の外に出て行った。
「のこった優秀な方々は私が直々にお教えいたします。では皆様、授業を始めます。」
残ったのは私を含め、四人だけ。最初の人数は百人をゆうに越えていたのに…。
「あら、嬉しいですわ。例年通りだとたったの二人になってしまいますもの。では、まずは自己紹介から始めましょうか。」
まさか私…とんでもない人に教わろうとしてるの…?
私以外の人は三人だけ。
一人目はアイラ・スークリー様。
伯爵令嬢。
二人目はレン・エギ―ユ。
男爵子息。
三人目はカルム・アシュリード。
侯爵子息。
なんだか皆プライドが高そう。
自己紹介も淡々としていたし、講義前、全く口を開かなかった人達。
なんでこんなところに私は居るんだろう。
「ではもう一度紙を配りますので、さっき言ったことを書いてください。」
そしてさっきと同じように、もう一度紙を配られた。
…これは大丈夫な奴だよね?
ウィーネが止めるそぶりもないし、多分安全なのだろう。
「ウィーネ、ウィーネの能力って何?」
『我の能力か…無から有を生み出すことだ。まあ、大概のことはできるがな。お前の言う講師はそんなことを聞くのか?』
あ、そっか。ウィーネには私以外誰も見えてないのか。納得。
できるだけ丁寧に…アネモア先生怒らせたら大変なことになりそうだから慎重にしないと…
「では、集めますね。」
うわ!紙が独りでに先生の方に集まった!
やっぱりファンタジーなんだなぁ…
「では今日の講義はこれでおしまいですわ。アリュール様は残っていてくださいませ、では、ごきげんよう。」
え?私だけ?何したの私!?
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