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第四章 三つの世界の謎
赤夜叉とのセックス
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細い腰が、リズミカルなピストンを繰り返す。
「あっ……ああん……」
蕩けきった肉体は、すぐに新しい動きに馴染み、新たな蜜を分泌させた。
「でも君は生きていた。次元を超えて、新しい世界で暮らしてたんだ。僕はドラゴンシティの歴史を作り替えた。赤夜叉は封印。一星や、京たちには新しい記憶を植えつけた。そして、性の施設を作ったんだ。君が……こいいう事が好きになるように」
「ああっ……!」
角度をかえて、打ち込まれた楔に、リオはたえない喘ぎを洩らす。
「気持いい? んん……可愛い……」
陶器のように冷たく滑らかな頬をリオの頬に擦りつけて、沙蘭は目を細めた。
「沙蘭……」
潤んだ目で、リオは沙蘭を見上げた。さっきの男達と違い、沙蘭のものからは、痛みが全く与えられない分、得るのはただ甘い快感だけだ。花のような唇が、リオのそれを優しく塞ぐ。逃れようもなく、差し込まれた舌を、リオはちろちろと舌先で舐める。
「ねえ、もう好きになった? 男に抱かれるの……」
きらきらと光る目で尋ねられ、リオは被りを振る。
「こんなに可愛くなっちゃってるのに……?」
円をかくようにこねられて、リオはひっと悲鳴を上げ、沙蘭の首筋に顔を埋めた。穏やかな交接だが、長く続くと妙に、来る。
小さな火種が、渦を巻いている。そして、突然下腹の中心へと押し上がった。
「あああっ……はっ……やっ……ああっ……」
上部へと浮き上がりがちな身体を、沙蘭は体重をかけて押しとどめる。
貫きを解かぬまま、尻たぶを乱暴に開いてやると、リオは背中をのけぞらせた。
ぴくぴくと魚が跳ねるような痙攣と同時に、性器から、色の薄い精液がにじみ出る。くすりと笑いながら、沙蘭も静かに達し、リオの中を白濁した液体で満たした。
終わった後は、キスの嵐だった。
いつもクールでミステリアスな沙蘭が、こんなに情熱的に自分を求めるなんて、リオは信じられない思いだった。
肩を抱かれ、互いに裸のままで眠りにつく。
「沙蘭……」
「ん?」
名を呼ぶと、沙蘭はにこりと笑ってこちらを見た。綺麗な笑顔。彼が最高権力者だなんて、今でも悪い冗談にしか聞こえない。
「俺……京ちゃんが初めての人だって思ってたけど……違ったの?」
第二の世界では、沙蘭になっていろんな男と関係した。あれも、実はリオとしての経験としてカウントされるのだろうか。気になっていた。
「君は忘れてるけど、龍に食われる前に、一度、京としてる。やっぱり無理やり犯されたみたいだけどね。あいつは最初っから厚かましい奴だったもん」
沙蘭は言った。
「でも、ここは僕の夢の世界だから。何度犯されても、君は厳密に言えば処女のまんまだよ」
「ねえ、また沙蘭は俺たちの記憶を奪うの……?」
もう一度尋ねた。沙蘭はううん、と首を振り、
「それは出来ない……ここが最終的な到達点だから」
謎めいた台詞を吐いた。
「元の世界に返して。俺もそして、みんなも」
「それは無理。だって、戻ると君はきっと僕から離れていく」
「そんな事しないから」
「絶対に、そうなんだ。この話はもう終わり。わかってるよね。あんまり僕をいらいらさせると、京の命が危ないって事」
釘をさされ、リオは慌てて口を閉じた。
沙蘭の身体は、ひんやりと冷たく、触れていると寒々とした孤独を感じた。
リオは京を思い出した。
無事だろうか。ちゃんと食べさせてもらっているだろうか。
明日は、部屋を抜け出して、京に会いに行こう。そしてこれからの事を相談しよう。
忍び寄る嫌な予感を振り払うように、リオはぎゅっと目を閉じた。
「あっ……ああん……」
蕩けきった肉体は、すぐに新しい動きに馴染み、新たな蜜を分泌させた。
「でも君は生きていた。次元を超えて、新しい世界で暮らしてたんだ。僕はドラゴンシティの歴史を作り替えた。赤夜叉は封印。一星や、京たちには新しい記憶を植えつけた。そして、性の施設を作ったんだ。君が……こいいう事が好きになるように」
「ああっ……!」
角度をかえて、打ち込まれた楔に、リオはたえない喘ぎを洩らす。
「気持いい? んん……可愛い……」
陶器のように冷たく滑らかな頬をリオの頬に擦りつけて、沙蘭は目を細めた。
「沙蘭……」
潤んだ目で、リオは沙蘭を見上げた。さっきの男達と違い、沙蘭のものからは、痛みが全く与えられない分、得るのはただ甘い快感だけだ。花のような唇が、リオのそれを優しく塞ぐ。逃れようもなく、差し込まれた舌を、リオはちろちろと舌先で舐める。
「ねえ、もう好きになった? 男に抱かれるの……」
きらきらと光る目で尋ねられ、リオは被りを振る。
「こんなに可愛くなっちゃってるのに……?」
円をかくようにこねられて、リオはひっと悲鳴を上げ、沙蘭の首筋に顔を埋めた。穏やかな交接だが、長く続くと妙に、来る。
小さな火種が、渦を巻いている。そして、突然下腹の中心へと押し上がった。
「あああっ……はっ……やっ……ああっ……」
上部へと浮き上がりがちな身体を、沙蘭は体重をかけて押しとどめる。
貫きを解かぬまま、尻たぶを乱暴に開いてやると、リオは背中をのけぞらせた。
ぴくぴくと魚が跳ねるような痙攣と同時に、性器から、色の薄い精液がにじみ出る。くすりと笑いながら、沙蘭も静かに達し、リオの中を白濁した液体で満たした。
終わった後は、キスの嵐だった。
いつもクールでミステリアスな沙蘭が、こんなに情熱的に自分を求めるなんて、リオは信じられない思いだった。
肩を抱かれ、互いに裸のままで眠りにつく。
「沙蘭……」
「ん?」
名を呼ぶと、沙蘭はにこりと笑ってこちらを見た。綺麗な笑顔。彼が最高権力者だなんて、今でも悪い冗談にしか聞こえない。
「俺……京ちゃんが初めての人だって思ってたけど……違ったの?」
第二の世界では、沙蘭になっていろんな男と関係した。あれも、実はリオとしての経験としてカウントされるのだろうか。気になっていた。
「君は忘れてるけど、龍に食われる前に、一度、京としてる。やっぱり無理やり犯されたみたいだけどね。あいつは最初っから厚かましい奴だったもん」
沙蘭は言った。
「でも、ここは僕の夢の世界だから。何度犯されても、君は厳密に言えば処女のまんまだよ」
「ねえ、また沙蘭は俺たちの記憶を奪うの……?」
もう一度尋ねた。沙蘭はううん、と首を振り、
「それは出来ない……ここが最終的な到達点だから」
謎めいた台詞を吐いた。
「元の世界に返して。俺もそして、みんなも」
「それは無理。だって、戻ると君はきっと僕から離れていく」
「そんな事しないから」
「絶対に、そうなんだ。この話はもう終わり。わかってるよね。あんまり僕をいらいらさせると、京の命が危ないって事」
釘をさされ、リオは慌てて口を閉じた。
沙蘭の身体は、ひんやりと冷たく、触れていると寒々とした孤独を感じた。
リオは京を思い出した。
無事だろうか。ちゃんと食べさせてもらっているだろうか。
明日は、部屋を抜け出して、京に会いに行こう。そしてこれからの事を相談しよう。
忍び寄る嫌な予感を振り払うように、リオはぎゅっと目を閉じた。
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