死に戻りの伯爵令嬢は元婚約者の王子を救いたい。

「お姉様、まだ生きていたの?」
 
若くして病で死にかけていたはずの私に、妹は優しく微笑みながら告げた。
――あなたの症状は全部“私”が作ったの、と。
 
第一王子リオン殿下の元婚約者である私を妬み、長い月日をかけて毒を盛っていたのだという。
 
息が途切れる最期の瞬間、ただ一つの後悔だけが胸を刺す。

それは、数年前に亡くなった元婚約者の彼のこと。
 
(どうか……願いが叶うなら、彼を救いたい)
 
そう願った次の瞬間、世界が“巻き戻る音”を立てた。
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