【完結】婚約破棄はいいですよ?ただ…貴方達に言いたいことがある方々がおられるみたいなので、それをしっかり聞いて下さいね?

水江 蓮

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「さて、元婚約者様?私の罪って何でしたっけ?私にとって、婚約破棄は、逆に感謝したいことですし、国外追放も別に困りません。なので、うっかり、最初の罪状を聞いていなかったのですが…なんでしたか?」

そう言いながら私は指をパチンと鳴らしました。
だって、元婚約者様は1人で立てない様子でしたから?
助けてあげないといけないじゃないですか?
一応、元婚約者ですから。

私の力を得た女性達は、彼の足元に絡みつき、立たせようとしております。
彼女達は、彼の奔放な性欲に弄ばれ、命を散らした方達ですね。

この国では街で歩けば、彼の子に当たるぐらいの勢いで一時期増えましたものね…。
まぁ、内々に処理された子供達、女性達もいますけど…。

今は愛しい彼女として、ナタリー男爵令嬢の傍にいるようですが、それは昼間の話です。

夜はというと、夜な夜な王宮奥の離宮に向かわれてます。
そこにお気に入りの女性を何人も、いえ?何十人も?監禁されてますからね。
元婚約者様は基本快楽主義者なので、避妊など気にしておられません。
なので離宮の中の女性たちのうち、年に何人かは必ず妊娠するのは、当然といえば当然ですよね。

子供が出来ても、その子は王族とは認められません。
だって…認めたら、国の子供の内0.5割ぐらいが王族になるかも知れませんもの…。
あ、もっと割合多いかも知れませんね。

ここまで長々と語りましたが、結局、生まれた子は処分です。
そのショックから母親は…自死されたかたもおられますし、精神を病まれた方もおられます。
中には、何故か平然とされてる方もおられますが…。
平然とされてる方は、衣食住があれば…そして快楽があればいいという、バカ王子と同じ思考の持ち主なのでしょう。
本当に呆れます。

足元におられる女性達は、裁判の時間の都合上、代表者1名に全ての発言を任せて、元婚約者様の精神を追い詰める方に全力を注がれてます。
いや~、数が多いと壮観ですね!
元婚約者様の姿が見えないぐらいになってます。

それだけの女性の人生を狂わせたのですから、責任はとって頂きましょう。

あら?
立てるようにしてあげたのに、まだ私の罪について元婚約者様は何も言ってくださいません。
なのでもう一度聞くことにしましょう。

「ねぇ、イール様?いえ、元婚約者様?私の罪ってなんでしたか?」
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