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美雪は私が春菜を送っていくと言ってくれたので僕は1人で帰ることになった。
正直ほっとした。
早く2人と別れたい気持ちがあったからだ。
さすがに疲れた。いろんなことがありすぎて・・・早く帰って休みしたい。
そう思いながら歩いているときだった。「待ちなさい」声をかけられたのは。
嫌な予感しかしなかった。
できることなら振り向きたくない。
でも振り向かないわけにはいかない。相手は明らかに僕に声をかけらのだから・・・
振り向く。
小学生くらいの女の子がいた。気の強そうな顔をしている。どことなく春菜に似ている気がする。まさか姉妹じゃないよな。
「僕に何か用かな?」
「用があるから声をかけたのよ」
少女は高飛車な態度で言う。
「はあ」
「あなた・・・春菜とエッチなことしていたわよね」
ぎくりっ!
「何の事かな?」
「しらばっくれても無駄よ。私、ずっと見てたんだから。春菜と美雪さんって人とエッチなことをしてるところ」
「マジですか?」
「マジよ」
・・・小学生にあんなところを見られるなんて。僕の人生終わったかも・・・
「安心して。警察に言ったりしないから。ただし条件があるけどね」
「条件・・・どんな条件かな?」
「私とエッチして」
「はっ?」
「私とエッチしてって言ったのよ」
「・・・冗談だよね?」
「そんな冗談、私のような可愛い女の子が言うと思う?」
少女はそんな馬鹿な冗談言うわけないじゃないという顔で言った。
そもそも可愛い女の子は男子高生にエッチなことしなさいって言わないと思う。
「私と春菜はライバルなの。だから春菜に負けるわけにはいかないの。だからお兄さんに私とエッチしてほしいのよ」
「いやいや、僕じゃなくてもよくない?他の男性でもよくない?」
「お兄さんとじゃなきゃダメなの。春菜とのエッチを知っているお兄さんじゃなきゃね。じゃないと春菜と私、どっちのエッチが上か、判定してもらえないでしょ?私は春菜よりも私のほうが上だってはっきりさせたいの。そのためにはお兄さんとエッチなことして判定してもらう必要があるの。だから私とエッチしてもらいたいの。わかった?」
わからない。
春菜よりも上だってはっきりさせたいから判定がほしい?だからエッチをしてほしい?意味がわからない。
普通の小学生はライバルに勝つためにエッチしたいなんて言わない。なのにこの娘はライバルに勝つために僕とエッチをしたいと言う。普通の女の子はそんな理由でエッチをしようとは思わないはずだ。
ここにも僕の理解できない女の子がいる。美雪や春菜も理解できないが、この娘も理解できない。ああ、頭が痛い。
ああっ、帰りたい。今すぐ帰って深い眠りにつきたい。
「私とエッチしてくれるわよね?」
「できないと言ったら?」
「もちろん、警察に言うわ。ちゃんと証拠あるしね。スマホでお兄さんがエッチなことしてるところ撮ってあるの。見る?」
少女は楽しそうに言う。
少女の顔が確かな証拠を持っている人間の顔に見えた。
誰か助けて・・・そう叫びたい。
「あら健吾くん」
聞き覚えのある声が背後から聞こえてきた。
振り向く。
五条弥生だった。近所付き合いのある主婦だ。イケメンの旦那と2人で一軒家に住んでいる。子供はいない。年齢は29歳。童顔なので大学生くらいに見える。美人なので近所で評判の奥様だった。
「弥生さん」
「こんにちわ。こんなところで何してるの?」
いつも通りに優しい表情で尋ねてくる。
「いや、あの」
僕は動揺する。どう言い訳すればいいのか思いつかない。
「そっちの娘、小学生よね?」
「そうですね」
「小学生と何話してたの?」
「談笑してたのよ」少女が答える。「ねっ、お兄さん」
「うん。そうなんだ。談笑してたんだ」
「小学生と談笑?」
「うん」
「そうなんだ。私、てっきり脅されてるのかと思った。健吾くんがエッチなことしてるところを見たぞってね」
僕は絶句する。
「健吾くん。エッチなことしてたよね。女子高生と女子小学生と。名前は美雪ちゃんと春菜ちゃん。その2人の可愛い女の子とエッチなことしてたよね」
弥生はいつも通りの優しい表情で言った。
「見てたの?」
「うん。見てた。刺激的だったわ。私、久しぶりに大興奮しちゃった。そのせいで濡れちゃったの。すごく濡れちゃったの。見たい?私の濡れたオマンコ。まだ濡れてるよ」
「おばさん。邪魔しないでよ。お兄さんとエッチなことするのは私よ」
少女が苛立った声で言う。
「そうなの?」
「そうよ。約束したんだから。ねっ。お兄さん」
「そうなの?私には脅されていたようにしか見えなかったけど」
「脅してなんかないよ。ねっ。お兄さん」
「うん」
「そうなんだ。脅してないんだ。じゃあ、私は脅そうっかな」
・・・えっ。
「私ね、健吾くんがエッチなことしてるところ見てたせいでセックスしたくなっちゃったの。あんな刺激的で背徳的なエッチ見せられたせいでセックスしたくなっちゃったの。だからね、健吾くんに責任とってほしいの。私とセックスをするという形でね」
「ふざけないで。お兄さんとセックスするのは私よ」
「あら健吾くんとセックスするつもり?初潮を迎えてない子供が」
「どうして初潮迎えてないってわかるのよ」
「私にはわかるのよ。大人の私にはね」
「嘘よ」
「本当よ。そんな子供の体じゃ、セックスしても心から楽しめないわ。セックスはね、子供が産める体じゃないと心から楽しめないのよ。なぜかわかる?子供ができるかもって楽しみを感じられないからよ。私にはその楽しみを感じることができる。健吾くんの子供ができるかもって楽しみを感じることができるの。あなたにはそれが感じられない。だから心からセックスを楽しめないのよ」
「嘘よ。そんなの。春菜、すごく気持ち良さそうな顔してたもん」
「あんなの本物の気持ち良さではないわ。本物の気持ち良さは子供ができるかもっていう楽しみがないと味わえないのよ」
「嘘だ」
「本物よ。証明してあげよっか?子供ができるかもって楽しみがあったほうが気持ち良いと感じられることを」
「証明してよ」
「わかった。証明してあげる。ついてきなさい。健吾くんもね」
ついて行きたくない。でも今の僕にはついていくしか選択肢がなかった。
正直ほっとした。
早く2人と別れたい気持ちがあったからだ。
さすがに疲れた。いろんなことがありすぎて・・・早く帰って休みしたい。
そう思いながら歩いているときだった。「待ちなさい」声をかけられたのは。
嫌な予感しかしなかった。
できることなら振り向きたくない。
でも振り向かないわけにはいかない。相手は明らかに僕に声をかけらのだから・・・
振り向く。
小学生くらいの女の子がいた。気の強そうな顔をしている。どことなく春菜に似ている気がする。まさか姉妹じゃないよな。
「僕に何か用かな?」
「用があるから声をかけたのよ」
少女は高飛車な態度で言う。
「はあ」
「あなた・・・春菜とエッチなことしていたわよね」
ぎくりっ!
「何の事かな?」
「しらばっくれても無駄よ。私、ずっと見てたんだから。春菜と美雪さんって人とエッチなことをしてるところ」
「マジですか?」
「マジよ」
・・・小学生にあんなところを見られるなんて。僕の人生終わったかも・・・
「安心して。警察に言ったりしないから。ただし条件があるけどね」
「条件・・・どんな条件かな?」
「私とエッチして」
「はっ?」
「私とエッチしてって言ったのよ」
「・・・冗談だよね?」
「そんな冗談、私のような可愛い女の子が言うと思う?」
少女はそんな馬鹿な冗談言うわけないじゃないという顔で言った。
そもそも可愛い女の子は男子高生にエッチなことしなさいって言わないと思う。
「私と春菜はライバルなの。だから春菜に負けるわけにはいかないの。だからお兄さんに私とエッチしてほしいのよ」
「いやいや、僕じゃなくてもよくない?他の男性でもよくない?」
「お兄さんとじゃなきゃダメなの。春菜とのエッチを知っているお兄さんじゃなきゃね。じゃないと春菜と私、どっちのエッチが上か、判定してもらえないでしょ?私は春菜よりも私のほうが上だってはっきりさせたいの。そのためにはお兄さんとエッチなことして判定してもらう必要があるの。だから私とエッチしてもらいたいの。わかった?」
わからない。
春菜よりも上だってはっきりさせたいから判定がほしい?だからエッチをしてほしい?意味がわからない。
普通の小学生はライバルに勝つためにエッチしたいなんて言わない。なのにこの娘はライバルに勝つために僕とエッチをしたいと言う。普通の女の子はそんな理由でエッチをしようとは思わないはずだ。
ここにも僕の理解できない女の子がいる。美雪や春菜も理解できないが、この娘も理解できない。ああ、頭が痛い。
ああっ、帰りたい。今すぐ帰って深い眠りにつきたい。
「私とエッチしてくれるわよね?」
「できないと言ったら?」
「もちろん、警察に言うわ。ちゃんと証拠あるしね。スマホでお兄さんがエッチなことしてるところ撮ってあるの。見る?」
少女は楽しそうに言う。
少女の顔が確かな証拠を持っている人間の顔に見えた。
誰か助けて・・・そう叫びたい。
「あら健吾くん」
聞き覚えのある声が背後から聞こえてきた。
振り向く。
五条弥生だった。近所付き合いのある主婦だ。イケメンの旦那と2人で一軒家に住んでいる。子供はいない。年齢は29歳。童顔なので大学生くらいに見える。美人なので近所で評判の奥様だった。
「弥生さん」
「こんにちわ。こんなところで何してるの?」
いつも通りに優しい表情で尋ねてくる。
「いや、あの」
僕は動揺する。どう言い訳すればいいのか思いつかない。
「そっちの娘、小学生よね?」
「そうですね」
「小学生と何話してたの?」
「談笑してたのよ」少女が答える。「ねっ、お兄さん」
「うん。そうなんだ。談笑してたんだ」
「小学生と談笑?」
「うん」
「そうなんだ。私、てっきり脅されてるのかと思った。健吾くんがエッチなことしてるところを見たぞってね」
僕は絶句する。
「健吾くん。エッチなことしてたよね。女子高生と女子小学生と。名前は美雪ちゃんと春菜ちゃん。その2人の可愛い女の子とエッチなことしてたよね」
弥生はいつも通りの優しい表情で言った。
「見てたの?」
「うん。見てた。刺激的だったわ。私、久しぶりに大興奮しちゃった。そのせいで濡れちゃったの。すごく濡れちゃったの。見たい?私の濡れたオマンコ。まだ濡れてるよ」
「おばさん。邪魔しないでよ。お兄さんとエッチなことするのは私よ」
少女が苛立った声で言う。
「そうなの?」
「そうよ。約束したんだから。ねっ。お兄さん」
「そうなの?私には脅されていたようにしか見えなかったけど」
「脅してなんかないよ。ねっ。お兄さん」
「うん」
「そうなんだ。脅してないんだ。じゃあ、私は脅そうっかな」
・・・えっ。
「私ね、健吾くんがエッチなことしてるところ見てたせいでセックスしたくなっちゃったの。あんな刺激的で背徳的なエッチ見せられたせいでセックスしたくなっちゃったの。だからね、健吾くんに責任とってほしいの。私とセックスをするという形でね」
「ふざけないで。お兄さんとセックスするのは私よ」
「あら健吾くんとセックスするつもり?初潮を迎えてない子供が」
「どうして初潮迎えてないってわかるのよ」
「私にはわかるのよ。大人の私にはね」
「嘘よ」
「本当よ。そんな子供の体じゃ、セックスしても心から楽しめないわ。セックスはね、子供が産める体じゃないと心から楽しめないのよ。なぜかわかる?子供ができるかもって楽しみを感じられないからよ。私にはその楽しみを感じることができる。健吾くんの子供ができるかもって楽しみを感じることができるの。あなたにはそれが感じられない。だから心からセックスを楽しめないのよ」
「嘘よ。そんなの。春菜、すごく気持ち良さそうな顔してたもん」
「あんなの本物の気持ち良さではないわ。本物の気持ち良さは子供ができるかもっていう楽しみがないと味わえないのよ」
「嘘だ」
「本物よ。証明してあげよっか?子供ができるかもって楽しみがあったほうが気持ち良いと感じられることを」
「証明してよ」
「わかった。証明してあげる。ついてきなさい。健吾くんもね」
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