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深窓の令嬢、ご当地令息に出会う。

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 イマは人生に退屈していた。なぜなら、彼女の人生にはおおよそ彩りと言える何かがなかったからだ。
 一日の大半を病床にて過ごし、時折気分のいいときにも、庭の散策すら許されない。イマが外の風に当たるのは命を縮める行為だと、両親が固く信じているからだ。小さなころに外遊びで風邪をこじらせてしまった件を、未だ重くとらえているのだ。
 週に何度かやってくる家庭教師に医師。それに身の回りの世話をするメイド。それが彼女の世界のすべてだ。
 しかし、昨年。彼女の人生に朱を差す事件が生じた。それによってイマは存えていると言っても過言ではない。過言かもしれない。
 イマ・ファン・レースト、十八歳。死なずに成人したので、そろそろ外を見てみたい。

「ねえ、先生ドク、お願いがありましてよ」
「お嬢、それはいけません」
「まあ、まだ口にしてすらおりませんのに」

 一昨年からイマの主治医となったヨーズア・メールディンク氏は、前任のおじいちゃん医師の約二十番目の弟子だ。他の弟子を差し置いて、ぎっくり腰で退任したおじいちゃん医師の後任には、ヨーズアが選ばれた。それは彼が腕のいい医師で、金にしか興味のない男だからだ。白金の長い髪の毛に空色の瞳――美しく年頃の女性であるイマにかけらも関心がない。よって両親は彼をとても信頼している。

「わたくし、先日成人いたしまして」
「よく存じておりますよ」
「個人資産の銀行口座から、自分で出金できますのよ」
「なんなりとお申し付けくださいませイマお嬢様」

 イマもヨーズアを信頼している。金に対してとても誠実だから。

「では、わたくしの言った通りに診断書を書いてくださいません?」
「おおせの通りに」

 そうして、イマは『今すぐに両親が嫌がる田舎の土地へ療養に出ないと夢見が悪くなって衰弱してしまう』病気にかかった。衰弱演技はさすが堂に入っていた。
 さて、診断書には具体的な地名もあった。それによると方角的にその地方は気分を晴れやかにする効果を見込めるとの所見だ。娘を溺愛している両親は、すぐさま人を遣って、その土地で一番立派な屋敷を買い上げて抜かりなく整備した。よって、イマは次の月の頭には、そちらに移住できていた。

「なんで俺までいっしょに」
「あなたはわたくしの主治医ですから」
「信じられない、俺は帰ります」
「きっとこちらではお金を使う場所がなくて、貯金が捗りましてよ」

 ヨーズアは「それも一理ありますね」と納得した。イマは金に誠実な彼を信頼している。
 ところで、その土地の名はイブールだ。昨今町おこし事業が盛んな温暖気候の地方都市だ。イマは昨年、メイドが暇つぶしにとくれた週刊誌でその存在を知った。
 そして、今は夏である。夏ならば、祭りである。古今東西そうなのだ。イマはちょっと外の風に当たってみようと思った。じゃないと夢見が悪くなりそうだから。
 実家から着いてきたメイドたちは、都会のあくせくした空気から逃れたくて志願した者たちばかりだった。町にひとつしかない銀行の頭取を呼びつけて出金し、それぞれに小遣いを渡して「遊んでいらっしゃい」と言うだけで十分だった。もちろんヨーズアも。そしてイマは冒険に出た。

「もし、そこの御婦人。役場はどちらかしら?」
「ああ、この道を真っ直ぐ行ったら、右手にでかい建物が見えてくるよ。門が立派だからすぐにわかる」
「ありがとう」

 祭りはイブールの町全体を覆っている。どこもかしこも活気づいていた。目指すは週刊誌に載っていた場所だ。人生でここまで多くの人を見るのは初めてだったが、イマはそれよりも、推しと会える現実に胸が痛い。イブールの町おこし事業の中心である町役場。なんの変哲もない町役場。その入口付近にある、それは――

「ペペイン・スリンゲルラントさまああああああああ!!!!!」

 町役場の広場では、町内会対抗のど自慢大会が行われていた。なので幸いにもイマの絶叫はあまり注意を引かなかった。よって、彼女がイブールの開拓者の祖である体格のいい銅像にすがりついたこと。そしてしまいには地に額づいて崇拝行為をなしても、それほど目立たなかった。それほど。

「――お嬢さん、どうなさいましたか」

 さすがに見咎められ声がかかった。イマは身を起こして正直に「わたくしのペペイン様を奉じておりました」と言った。声をかけてきた青年は驚いた表情でイマを見つめ、黙りこくる。イマは即座にペペイン様を布教する姿勢に切り替えたが、青年が口を開く方が早かった。

「――なるほど、のど自慢大会のあとの、ペペイン杯を見に来たのですね? これから準備に入るところです。よろしければ、どこかに席を取って休んでいるのがよいでしょう」

 聞き捨てならない単語を耳にし、イマは戦慄する。ペペイン杯。それはいったいなんなのか。とてもすばらしい予感がする。役場前広場に並べた大小さまざまな椅子のひとつに腰掛け、イマはそのときを待つ。
 のど自慢は佳境である。準決勝が終わったところだ。青天井の狭い演台の袖で、決勝進出者たちが次曲のために喉慣らしをしている。イマがそれを眺めていると、さっと横から飲み物が入った木製のコップが差し出された。

「まあ、ありがとうございます」
「あなたは、こちらでは見かけない顔ですね?」
「最近引っ越して参りましたのよ」
「……もしかして、ライテ丘のお屋敷ですか?」
「さようでございます」

 先ほどの青年だった。体力がなく、移動しただけで疲れたイマは、ありがたくその飲み物を受け取った。

「なんでまた、こんな田舎へ?」
「わたくし、ペペイン様のファンですの」
「……ペペインの」

 やはりこの青年には、布教すべきではないだろうか。そう思い口を開きかけたときに決勝進出者の一人目が演台に上がり、拍手が巻き起こった。青年はいなくなってしまった。
 なんと、決勝は観客の拍手の大きさで勝敗が決まるらしい。イマは二人目の『イブール慕情』を歌った少女にいっしょうけんめい拍手を贈った。サビの部分のこぶしの利き方が最高だった。ペペインを想って思わずもらい泣きをしてしまったほどだ。少女は無事に優勝を勝ち取り、どの町内の店でも使える商品券十枚を誇らしげに掲げた。
 そして、演台上が片付けられ、次の催し物の準備がなされる。『第五十六回町内対抗のど自慢大会』と書かれていた看板から一枚紙が剥がされた。そして下から現れた文字は『第四回ペペイン杯』。――なんと! これまで三回も行われていたのだ! 知らなかったとはなんたる不覚!

「――さて、皆さまたいへんお待たせいたしました! 祭りの締めくくりでありイブール名物であるペペイン杯、始まります!」

 わっと声があがった。女性の声が多い気がした。イマは周囲を見回して、なにが起きるのかとどきどきしつつ演台へと目を戻した。司会の男性がにこやかに、メモを見ながら宣言する。

「――みなさん、飲み物は持っていますね? 前回同様、あなたのお気に入りの『ペペイン』の番号へ、そのコップを返却してください。もちろん、一杯だけでなくてもいいですよ! 全部の番号へ返却してもいいし、勝たせたい『推し』番号へたくさん返却したっていい」

 お気に入りペペインとは⁉
 ペペインは、それ自体がお気に入りではないだろうか⁉
 イマは聞いた内容が理解できず、しかしすばらしい出来事の幕開け予感に打ち震える。先ほど受け取った飲み物。このコップが鍵となるのはわかった。飲み残しを一気に干して、両手でしっかりと持った。

「では――審査番号一、南町内会代表、ノルベルト・ボート!」

 名前が呼ばれると同時に、一部の女性たちが黄色い声をあげた。そして演台に上がってきたのは――

「――なん……ですって……?」

 ――なんと! 開拓時代のペペインと同じ、狩猟の服装をした男性だった! ベルトの締め方が同じだ!
 彼は、演台の上を歩き回りしなを作ったり観客へ片目をつぶってみたりしていた。違う。解釈違い。ない。イマは首を振ったが、一部の女性たちにはとても人気な人物のようだった。
 次いで、二番目の男性。こちらはイブールが開拓民村から町へと昇格したころの、記念画のペペインを模した服装だ。惜しい。懐中時計は左手に持たなくては。それに線が細すぎる。ない。あの、スーツが小さくてぴっちぴちなのがいいのに。
 そして三番目。もっとなかった。奥さんといっしょの肖像画に描かれた、少し気取った蝶ネクタイの服装だ。ダメだ。この服装のときは前髪を上げるのは基本中の基本だろうに。

「――以上、今年の『ペペイン』たちです! みなさん、投票先は決まりましたか⁉」

 ――なるほど。これはペペインに似た人を決める会なのか。町おこし事業としては当を得ている。すばらしい。発案者は叙勲されるべきだ。……しかし、参加者がお粗末では、目も当てられない。
 演台袖から運営担当者と思われる人物が走って司会者に近づきなにごとか耳打ちした。司会者は少し驚いた顔をし、そして。

「――みなさん、驚いてください! ここで飛び入り参加者です! これは、町役場代表になるのかな? 特別に、審査番号四! 町づくり振興課係長、レネ・フランセン!」

 観客がどよめいた。イマは呼ばれた名前に目を見開いた。観客の中から「レネー!」と男性の声があがる。演台に現れたのは先ほどの――

「――きゃあああああああああああああ⁉」

 イマは思わず立ち上がった。周囲の視線が集まった。あれは、あの衣は……! もしかして、幻の……!

「コーゾ三号……‼」

 イマが言うと、司会者がそれを拾って説明した。

「――お嬢さん、お目が高い! おっしゃる通り、身にまとっているのはかの有名な猛獣『コーゾ三号』の毛皮です! 町役場にて展示されている本物! 町役場職員特権! これはずるい!」

 コーゾ三号はペペインによって討伐された熊だ。幾人も人を食い殺した伝説がある。ペペインは家でくつろぐとき、素肌にその毛皮をまとったと伝わっている。そのときの肖像画などは残されてはいないが、イマはベストに似た仕立てだと聞いていた。
 なんと、ペペインが実際に着用していた物……!
 イマは周囲を見回した。多くの視線が自分に集中していた。そして、急ごしらえで『四番』と書かれた紙を掲げた窓口を見るや、そちらへと駆け寄った。文句なしの優勝。最高。
 イマがコップを返却したのを見届けた人々は、おもむろにそれに続いた。男性は四番に行く人が多かった。女性は一番だった。イマはお金の使い方がいまいちわからず、追撃票のために飲み物の屋台にて「これで足りるかしら?」と紙幣を出した。コップを渡されて「すみません、お代要らないです、勘弁してください。そんなのにお釣り出せません」と言われた。しかたがないので二票でがまんした。
 優勝は、一番だった。解釈違い。コーゾ三号は二位だった。くやしくて今晩は涙で枕を濡らしそうだ。

「――あの、お嬢さん」

 声をかけられ振り向くと――コーゾ三号がそこにいた。イマはすぐさま地に膝を着き、伏した。

「お嬢さん⁉ あの、起きてください!」
「ありがたやありがたや……まさか生きてコーゾ三号をこの目に……ああ、もうこの世に思い残しはございません」
「いえ、思い残してください⁉」

 飲み物をくれた青年は、ペペインと同じく素肌にコーゾ三号を身につけていた。夏なので寒くはないだろう。それにしてもうらやましい話だ。町おこしに携わるとペペインが遺した物を触れるなんて……。

「……あの。わたしはレネ・フランセンと申します」
「はい、先ほど伺いました。……もしや」
「はい。――ペペイン・スリンゲルラントの、末裔です」

 ペペインは、その開拓の功を労われて、国から特別な姓を授与された。それが『フランセン』なのだ。
 ペペインの血筋の人間がコーゾ三号を身に着ける……優勝。最高。ありがとう神様。さよなら世界。わたくしは安らかに参ります。いい人生だった。
 儚くなる心の準備ができたところで背後から「お嬢、なにやってるんです」と主治医ヨーズアの声が聞こえた。

「ドク、いいところへ。わたくしそろそろ死にそうですの。あとはよろしくたのみます」
「いやいやいや、これまでで一番顔色いいじゃないですか。なに言ってるんです。しゃんとしてください」
「わたくしの部屋の鍵のかかった小箱に貴金属類が」
「――どうなさいましたイマお嬢様。このヨーズアになんなりと」

 馬車を呼んでもらって、絶対安静で帰宅した。着いてからコーゾ三号を少し触らせてもらえばよかったとイマは地団駄を踏んだ。そして、翌日。

「お嬢様、町役場からお手紙が」
「まあ、なにかしら」

 枕を涙で濡らす間もなく健やかに眠りについたイマは、すっきりと目覚めたあとにメイドからその手紙を差し出された。差出人は町おこし振興課のレネ・フランセンとある。
 ペペインの末裔から手紙をもらえるとは、ひとえに自分の日頃の行いがいいからだろうとイマは思った。具体的に誰へ自慢すればいいのかわからなかったのでヨーズアへ自慢した。ものすごく興味がなさそうに目を逸らされた。
 そして、手紙の内容は次のようだった。

『イマお嬢様
 突然手紙を差し上げる無礼をお許しください。昨日のペペイン杯では、わたしへの投票ありがとうございました。とても励みになりました。
 ペペインのファンとおっしゃっていましたね。よろしければ当家で所蔵しているペペイン所縁の物をご覧に入れたく思います。普段は公開していない物ばかりです。もちろん、町役場でも見られません。
 ご都合がよろしい日時をお知らせいただけましたら、それに合わせてお迎えにあがります。お返事いただけますと幸甚です。
(ちなみに、当家の屋敷はペペインが入植した当時に住んでいた家屋跡に建てております。庭には史跡として復元したペペイン邸を公開しております)
 レネ・フランセン』

 幸せが歩いてきた……! イマは高血圧になって死んでしまうと思った。ヨーズアはどこか遠くを見ていた。食事を塩分控えめにするよう指示を出し、急いでイマは返事を書いた。まだ、まだ死ねない……!

『レネ・フランセン様
 素敵なお誘いありがとうございます。驚きと喜びで胸が張り裂けるのではと心配するほどです。
 こちらはいつでも参れます。フランセン様のご都合に合わせて可及的速やかによろしくお願いいたします。とてもたのしみです。
 イマ・ファン・レースト』

 郵便で出すなどと、まどろっこしくはしていられないので、ヨーズアに町役場まで走らせた。昨日飲み物売り場では受け取ってもらえなかった紙幣は、ヨーズアには笑顔を咲かせた。その差はなんだろう。
 ヨーズアが持ち帰った返事には、週末の午後の日時が記されていた。イマはペペイン邸に相応しい、持ちうる最上級の服を用意してから寝た。興奮してあまり上手く眠れなかった。
 そして、当日。

「お招きくださりありがとうございます、フランセン様」
「もしよろしければレネとお呼びください。招きに応じてくださりありがとうございます」

 いささか型は古めかしくはあるが、イマの実家の馬車と遜色ない立派な馬車が迎えに来た。レネ氏は役場の制服ではなく、審査番号二のペペインが着ていたスーツに似た、立派な服装だった。仕立てもいいとひと目でわかる。ペペインの子孫としての自覚があってすばらしい。
 いちおう主治医なのでヨーズアも同行した。いちおうなにかあったら困るので。馬車の中で、イマはレネ氏を質問攻めにしてしまった。ヨーズアはずっと窓の外を眺めていた。ペペインの努力の結晶であるイブールの土地を網膜に焼き付けたいのだろう。わかる。
 そうしてやってきたペペイン邸。現在フランセン一族が住んでいる館はともかく、復元されたペペイン入植時の家屋は、とても慎ましかった。ゆえに美しいとすらイマは感じた。

「あの――イマお嬢様。よろしければ本邸でお茶でも」
「まあ⁉ こちらで茶を喫してもいいのですか⁉」

 イマにとって本邸とはペペイン邸である。ペペイン邸とはすなわち復元された家屋である。うっきうきでそう言ったイマの顔色を見て、レネ氏は「はい、用意しましょう」と言った。

 ああ! なんたる至福! ペペインと同じ環境で、茶を飲むことができる!

 イマがじっくりとその幸せを噛み締めた後、レネ氏が「本邸に秘蔵の品が」と言った。なのでレネ氏の考えるところの本邸へ向かった。早く言ってくれればいいのに。
 フランセン一家の館には、保存に注意が必要な物を置いてあるらしい。これまでイマが存在を知らなかった手紙類まである。――これは、地域一帯を国立記念史跡として保護するべきではないか。レネは国への嘆願書を書く決意をした。

「――イマお嬢様は、ペペインのどんなところがお好きなのですか」

 レネ氏がそう尋ねて来た。イマは膝を正した。その質問をされたのはこれが初めてではないが、レネ氏は筋がいい若者だ。きっとイマの布教を受け入れてくれるだろうと思った。もしかしたら、同志かもしれない。
 イマは、語った。言葉の限りを尽くして語った。レネ氏は真剣な表情で耳を傾け、適宜納得したり疑問に思ったりと相槌を打った。――やはり、見込みある青年だ。さすがペペインの子孫。

「――イマお嬢様は、ペペイン杯で、わたしに投票してくださった」

 しばらくして、レネ氏がそうつぶやいた。イマは「そうですわね」とうなずいた。

「では――わたしは、あなたの想うペペインに、似ているだろうか」
「あら、それはありませんわ」

 イマは一言でそう断じた。レネ氏は怯んで「なぜです⁉」と尋ねて来た。

「だって、コーゾ三号をお召しでしたもの……他の真似物ではなく、本物の。それはすばらしいですわ。それであなた様に投票いたしました」
「ええ⁉」

 見るからにレネ氏は肩を落とした。そして「――参考までに、わたしのどこらへんがペペインに似ていないか、伺っても?」と言った。

「まあ、まるで違います! まず、肩幅! それに胸の厚さ! 筋肉量が圧倒的に足りませんことよ! それに、首が細くて顎も細くて……近代的なお顔立ちですわね。まるでペペインのようではありませんわ」

 レネ氏は衝撃を受けたようだった。ヨーズアは室内の装飾品を物色しながら「これは高そうだなあ……」とつぶやいている。その後もイマはペペインのすばらしさを説く使命に専念した。先ほどよりは熱心さに欠けるうなずきのレネ氏が気になった。

 イマの元へ、レネ氏からもう一度手紙が届いたのは二週間後である。それには何度も『諦められない』との文言があった。なにを諦められないのだろうか。
 近況も綴られていた。

『ご指摘に従い、毎日運動と筋肉の発達訓練をしております。町役場で有志を募って、顎の細さを改善するための研究同好会も立ち上げました。少々お時間をいただきたい。きっと、ペペインに近づいてみせます。
 レネ・フランセン』

 ――なんと見上げた志の若者なのだろうか!
 イマは感動した。そして、『ときおり茶を喫しに立ち寄ってくださいまし』と返事を書いた。
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