エリュシオンでささやいて

奏多

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第6章 Overture Voice

 1.

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 *+†+*――*+†+*


 左ハンドルの赤いBMWは、猛速度で追いかけてくる黒いボックスカーと黒塗りのセダン二台とのカーチェイスをすることになった。

 ここが、スピード走行が許された首都高とか、込んでいない大通りとかならまだいいが、ここは走行車が多い、一方通行の二車線。

 どう見ても、追い越し禁止とある標識が見えるのに、運転席にいる美女は気にもしていないようで、蛇行しながら追い越していく。

「どうせね、情報なんてかき消されるんだから、ここは逃げ切るが勝ちよ!」

 がちゃがちゃと動かされるシフトレバーと、ぐぅんと踏み込まれるアクセル。突然にハンドルが回され、キュルキュルと傍迷惑な音をたててタイヤがアスファルトを滑り、あたしの頭に〝危険〟の二文字を点滅させる。

 しかしそんな状況になっているのはあたしだけらしい。

「棗、そこで減速して左の小道っ!!」

「あいよっ!!」

 キュルキュルキュル!!
 グゥゥゥン。

 左の運転席には、好戦的で血気盛んな赤い美女。
 右の助手席には、ミラーとカーナビを見ながら冷静に指示する……音楽界のプリンス。

 後部座席には……引き攣ったまま、口から魂をにゅうと抜き出した、あたしの屍。

「そこから先は渋滞! 右に入れ!!」

「おぅ!」

 どう控えめに見ても、華やかな美女としか言えない運転手の口から出るのは、野太い声。

 キュルキュルキュル!!
 グゥゥゥン。

「棗、先回りされてる! 振り切って次を右!」

「負けるもんかぁぁぁぁ!」

 キュルキュルキュル!!
 グゥゥゥン。

 ……ひぃぃぃ…。

 救われたあたしが口を差し挟む権利はないことはわかっているけれど、それでも言わせて下さい。

「死ぬ……」
  
「上原サン、縁起でもないことはいうんじゃないの! ほら、言わんこっちゃない……」

 棗くんの意味することに、あたしも気づく。
 真横のつけられた黒いボックスカーの窓が開き、黒服の男の構える黒い銃が、あたしに向いているということに。

「ひっ!」

 あたし、殺されるの!?

 あたしの脳裏には、昨日の喫茶店で窓が割れて破片が散った……その時のことがスローモーションに流れていた。

 あたしも、窓ガラスと一緒に、木っ端微塵に吹き飛ぶのだろうか。
 あたし、やり残したことがたくさんあるのに。

「上原、伏せろ!」

 早瀬の荒げられた声が、あたしの意識を切り裂いた。

「え?」

「早く、その場に伏せるんだ!」

 早瀬の声と共に、後部座席の両側の窓が自動的に開き、あたしは仰向けにシートの上で開きとなる。

 バアアアアン!!

 この音は銃音!?

 あたしの上をぎりぎりに通過するなにかが、あたしの喉元の表皮を裂きながら、反対側の開いた窓から出て行ったようで、ひやりとする。

「上原!!」

「い、生きてま……」

 最後まで言わないうちに、横からガツンと車をぶつけられ、あたしはドアに頭をぶつけ……。

 バアアアアン!!

「上原!?」

「だ、大丈夫……かろうじて」

 そのまま足元に転げ落ちてしまったため、第二弾もクリア。

 神様、ありがとう。
 本当にありがとう!!

「くそっ!!」

「須王、道具は?」

「チーターだ」

「ベレッタM84?」

「ああ。ただ改良してあり、紋章が彫られてある。お前のイーグルは?」

「今はないわ」

  なんの話かはわからないが、物騒なものだろうことはわかる。なんでそんな物騒な話を、あたしの同級生がしているのかわからないけれど。
  
 その時、ドンと天井に物音がした。

「上に乗られたわ。須王、いける?」

「ああ。お前は車を頼む」

「OK。……傷だらけになっても致し方ない。請求は須王にするから」

「仕方ねぇな」

 なにをしようとしているのだろうかと、こっそり見ると、早瀬が走行中なのに車のドアを開き、天板に片手を乗せるようにして、外に出ようとしていたのだった。

「早瀬っ、なにを!!」

「大丈夫。安心してろ」

 早瀬は笑うと、そのまま腕の力を利用し、逆上がりをするようにして天板に乗ったようで。

「ちょっ!!」

 その際足でドアを押しつけたのか、ドアが閉まる音が無情に思えた。

「上原サン、そのままそこで潜ってなさいよっ!!」

 赤いBMWが黒いボックスカーに体当たりすれば、向こうからもぶつけられて。

 横から聞こえる、ガツン、ガツンという衝撃音と共に、上からも天井が凹むんじゃないだろうかと思えるほどの、ドスンドスンとした……戦闘の音が聞こえて。

「上原サン、須王は負けないから。安心し――て!!」

 最後の〝て〟で、車体が激しく揺れた。

 ガツン!!

 ドスン!!

 バアアアアン!!
 
 あたりに響く剣呑な音に、生きた心地がしない。

「この……しつこいわね!!」

 車が激しく揺れる。

「棗くん、そんなに揺らしたら早瀬が……っ」

「あいつはこんな程度で、落ちるようなヘマしないから!」

 こんな程度って、かなり凄いけれど!!

 バキッ!!

 車の上から、人間が吹き飛んだ。

 慌てて窓を見ると黒服の男で、後続車の急ブレーキの音が聞こえた。 

 早瀬は、隣の黒いボックスカーの上に飛び乗ったようで、早瀬に向けて銃口が向けられる。

「危ないっ!!」

 しかし特別に焦る様子もなく、顔を背けるようにしてかわしていく早瀬は、天板に両手を置いて窓の外にぶら下がるようにすると、反動をつけた長い足で銃を持った男を蹴り上げ、中に入ったようだ。
  

 バアアアン!!

 黒いボックスカーの窓が割れ、ボックスカーは左右に揺れ始める。


 バアアアン!!
 バアアアン!!

 敵の巣窟にひとりで乗り込むなんて無茶だ。
 何人いるのかわからないのに。
 全員銃を持っていたら――。

 やだ。
 やだよ、早瀬。

 帰ってきてよ。
 死なないでよ。 

「須王――っ!!」

 思わずあたしが叫んだ直後――。

「須王が戻ってくる。後部座席のドアを開けて!! 早く」

 棗くんの声に反射的に反応したあたしは、シートの上を滑るようにして、ロックを外してドアを開くと、早瀬が滑り込んできてドアが閉められた。

 それはあまりにも鮮やかで、僅か数秒の出来事で。

「OKだ」

 早瀬の声で車は爆走し、ふらふらとなったボックスカーは道路を斜めに停車し、後ろについていたセダンの邪魔をしてしまったようで、追尾車とは距離が開き……逃げ切ることが出来た。

「大丈夫? 怪我は?」

「ねぇから」

「本当に?」

「ああ」

「……よかった。無茶しないでよ、死んじゃったらと思ったら、あたし……」

 思わず早瀬の腕を掴んで呟くと、早瀬は切なそうに笑って片手を伸ばして、あたしの頭を彼の肩に預けさせた。

「大丈夫だから。な?」

 耳に囁くような優しい声。

「……ねぇ、なんで強いの? なんで銃を持った男に対抗出来るの!?」

 しかし早瀬は、あたしの質問に答えずに、こう言った。

「須王って、呼んだよな? お前」

「……っ」

 無意識に迸ったのは、確かに彼の名前だ。
  
「パ、パニック起こしてたから……」

「呼んで?」

「やだ」

「呼べよ」

 甘く囁くから、頭の中が妖しいピンク色の靄に包まれてしまう。

「……あ、あなたが危ない時ね」

「だったら俺……、喜んで危険の中に飛び込むから」

「……っ」

 駄目だ。脳内ピンク色に汚染されていく。
 口説かれているように思えて仕方がない。

 ちょっと前まで、生死が隣り合わせの危ない環境だったのに。
 
「お前には、名前で呼ばれたい。……柚」

 ああ……。
 九年前と同じ台詞を言うの?

「呼べよ、柚」

 早瀬の指があたしの唇を撫でる。

「なぁ」

 須王と、九年前のように呼ばれたいの?
 あたし、呼んでもいいの?

「柚」

 喉の奥から出そうになった言葉は、理性が止めた。

 切なげに光るダークブルーの瞳。

 傾く早瀬の顔。
 零れ落ちる早瀬の前髪。

「呼べよ、須王って」

「……っ」

 駄目だ。
 この吸い込まれるような瞳に、抗えない。

 あたし――。

 わかったと……了承の意味で、目を閉じた時――。

「全身が痒いんだけど!」

 割り込んだ棗くんの声に、あたしは正気に返り、早瀬からざざっと遠ざかる。やだ、やだ。棗くんに聞かれていた。恥ずかしい。

「……棗」

「あんた口説くのなら、私がいないところにしなさいよ。なにが嬉しくて、友達の口説き文句を聞いてないといけないのよ。ざわっとする。あ、いらっとする方が正しいかな。相変わらずにとろとろ、とろとろ……」

「……おいこら」

「もうさ……、上原サン。実はこいつ……「棗、黙れ!!」」

 早瀬が後ろから棗くんの首を絞めようとするものだから、赤いBMWも左右に揺れる。

「ひぃぃぃぃぃっ!!」

 ……恐怖はまだ続くのでありました。

  
 
 *+†+*――*+†+*


 きちんとした模範的な走行をしているにも関わらず、他の走行車からじろじろと見られているのは、あの麗しき深紅のBMWがぼっこぼこになっているせいだろう。

 しかし運転手は気にすることなく、抓ってもあたしの肩から離れない片手の持ち主と喋っている。

「須王、あの黒服達どう思った?」

「ああ。プロじゃねぇな、生温い」

「同感。やっぱりそう思ったんだ」

「プロじゃなかったら何なの?」

 話に割り込むと、棗くんが言った。

「上原サンは、プロと言われてどんなものを想像する?」

「え? ヤクザとか、そうした裏組織の人間とか。大体銃を持っていることからして、そういうものに慣れた人種……?」

 棗くんは笑った。

「今のヤクザは迂闊に銃は持たないわ。下手に持ち歩くと法律で捕まってしまうからね。銃を持っているということがプロという定義であるのなら、奴らは間違いなくプロなんでしょうけれど、プロにしてはがさつすぎるの」

「ああ。いかに誰かが犯行を消してくれるといっても、昨日も今日も場所を選ばずだ」

「たまたま見つけたからじゃ……」

「いや。まず拉致目的であるのなら、あの黒いボックスカーは目立ち過ぎる。闇夜ならまだしも、昼間からあんなものが走り、そこから似た黒服の奴らが出るのなら、自分達は怪しすぎる集団だと言っているようなものだ。現にド素人のお前ですら、危機感を持った」

 ドを強調して言われた素人のあたしとしても、そう言われれば確かに、あの黒いボックスカーを見ただけで、「どうしよう」とか「逃げなきゃ」と条件反射で思うようになった。

 黒服を見たら銃で撃たれるとも、確かに思う。

「そして、大衆の中でお前を仕留めようとするプロなら、全員が全員同じ格好をして、他の席に座って出るのを待っていたということがまずありえねぇよ。本気にお前を奪う気なら、銃弾じゃなくても、麻酔や毒針、なんでも方法はあるし、銃音で他人を散らせればいい。昨日のように」
  
「失敗しないように作戦変更したんじゃ……」

「作戦変更にしては効率が悪すぎる」

 すると棗くんが笑った。

「プロは、速攻目的を果たせる訓練をしている奴らということ。二度も失敗しているあたりで既に、プロじゃないわね」

「それは、あなた達が強かったのでは?」

「それもあるけれど」

 ……そこは否定しないらしい。

「俺達が強いからと言っても、あれはねぇな」

 早瀬もそうなんだ。

「でもプロじゃないと断言出来るものなの?」

 早瀬は言った。
 ……上から目線で。

「ああ、出来る」

「根拠は?」

「ただの勘だ」

 ドドーンと効果音がついていそうなドヤ顔で。

「そ、そうですか……」

 そう答えることしか出来なくなったあたしに、棗くんは笑い出して、ハンドルをバンバン叩く。

「そうそう、勘よ勘。あははははは」

 ……なにがそんなにおかしいのだろう、棗くん。

「でも、プロじゃないのならあの黒服は何者なんですかね?」

「ド素人でもなさそうだ。ただチーターを持っているということは」

「チーター、飼ってたんですか?」

 車内にいたのだろうか。

「……動物じゃねぇよ。銃だ、銃!」

 またもや棗くんは大笑い。
 笑い上戸の小林さんといい勝負だ。
  
「なぁ、棗。M84ではなくM85だとしたら、お前の〝前職〟からじゃねぇか」

 棗くんの笑い声がぴたりと止まる。

「でも、改造してるんでしょう?」

「ああ。だけど元が、そっちから流れてきたものならば」

「薬物が関係あると……?」

「待ってぇぇぇ、なにその話!!」

 まるで意味が不明なのに、突き進むふたりの会話。ストップをかけないと、恐怖心だけが煽られていくようで。 

「まず、棗くんの前職ってなに?」

「え、あ……マトリよ」

「マトリ?」

「麻薬取締官のことよ」

 さらりと、棗くんは言う。

「ええええ、警察にいたの、棗くん!」

 そんな格好で、というのは呑み込んだ。 

「ちがうわよ、マトリは厚生労働省所属であんな融通の利かない奴らではないわ。この格好を認めないんだから。いいじゃないのよね、ひとには趣味があるんだし」

 棗くんはぷりぷりしているが、あたしにとってみれば大した違いはない。

 ……女装、趣味だったんだ。

「待って。前職から銃が流れてきたって、そのマトリさんでは銃を使うの?」

「マトリは名前じゃないんだけれどね。……そう。ベレッタM85、さっきの黒服が持っていた銃のシリーズを使うわ。時に海外のマフィアも絡む、やばい仕事も多いからね」
  
「ひっ!!」

「なんで俺を見て逃げる」

「棗くんはマトリさんだから銃に詳しいとして、そういう銃をそうだと言い切れるあなたは、どちら様なんですか?」

「俺? ただの音楽家だ」

 ドドーンという音が頭の中で響く。
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