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火山の頂での訓練

魔界の訓練巡り:火山の頂での訓練 Ⅰ

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 ルナとパーティを組み始めてから早5日が経っていた。今日はルナが職業のクエストに行くらしいので1人で街を歩いていた。

「LV35になったしステータスもいい感じだな」

 街を歩きながら自分のステータスを確認していた時後ろから声がした。

「ハルトさん、お迎えに参りました。とても成長されましたね。一度魔界に行きましょう」

 そこにはフィンがいた。

「フィンが迎えにきたってことはやっと訓練をできるレベルになったか、よし魔界に戻るぞフィン」

俺は状況を理解してフィンに伝える。

「かしこまりました」

 フィンは一瞬頷き、魔法の力で魔界へのゲートを開いた。

「このゲートを見るのは2回目だがほんとすごい魔力を感じるな......」

 どうやらこのゲートは他の人には見えないようになっているらしい。俺はゲートに足を踏み入れた。一瞬で魔界に戻ってきた。

「この景色も久しぶりだな、フィン早速だが次の訓練はどこなんだ?」

俺は次の訓練内容をフィンに聞いた。

「はい、次の訓練は火山の頂という場所での訓練です。この場所は常に灼熱の環境に包まれています。周囲は炎の渦巻きで覆われ、地面からは熱気が立ち昇り、溶岩の流れが広がっています。それでは火山の頂に向かいます。掴まってください」

 フィンは俺に簡単に訓練の内容を伝えてくれた。それを聞いてから俺はフィンに掴まった。瞬時に火山の頂についた。そしてそこには次の師匠がいた。彼はまるで生身の炎そのものかのようで、全身が炎に包まれている。

その炎は深紅の色調を帯び、燃え盛るような輝きを放っている。彼の目は深紅の炎で燃え盛り、炎のような明るさで光っており、その中には知識と情熱の光も輝いている。

 逆立つ炎の髪は風に揺れ、まるで炎そのものが髪のように見える。その炎の髪は赤く、燃え盛るような美しさを持っており、彼の風貌に一層の迫力を与えている。

 また、体つきは筋骨隆々で、火山の力を体現しているかのようだ。彼の肩幅は広く、その筋肉は隆起し、逞しい体つきがその強靭さを物語っている。全身の火炎の紋様が、彼の力強さを象徴し、彼が火と共に生きる存在であることを示しているようだった。彼は炎の中で力強く正拳突きを繰り出し、その一撃で地面が揺れるほどの衝撃が走った。

「おお、予想より早かったなハルト、フィンから話は言いているぞ!俺は灼熱のゾルガンだ。俺の訓練はヴェラなんかの訓練とは比べものにならないから覚悟するんだな!」

 ゾルガンの声は燃え盛る炎のように荒々しく、その言葉から彼の自信と強さがにじみ出ていた。
 俺は堂々とゾルガンに向き合い、一礼して言った。

「それ相応の準備はしてきました。よろしくお願いします。ゾルガン」

「いい心がけだ、それじゃあまず、訓練の説明をするぞ!まず、火山の内部には炎のトンネルが広がっている。それが俺たちの訓練場だ。この炎は普通の炎とは違う。普通の炎と我々魔界の者が扱う炎の違いは、それが魔力によって制御されている点だ。我々は魔力を介して炎を創り出し、操ることができるんだ。そのため、炎の温度や形状、強さを自在に変えることが可能だ。焔帝闘技えんていとうぎはその力を駆使して相手と戦う技術だ。まずは訓練では、俺が炎を使って攻撃を仕掛け、お前がそれを避けることから始める。次第にお前も炎を使った攻撃を覚え、俺に対抗できるようになる。炎の力を制御し、それを武器として使えるようになるんだぞ。焔帝闘技を教えるのはそれの後だ」

 ーークエスト 火山の頂での訓練が発生しましたーー

 クエスト内容: 灼熱のゾルガンとの特別な訓練に参加し、焔帝闘技えんていとうぎについて学ぶ。灼熱のゾルガンの指導を受け、火炎の力に触れ、その奥深さに挑戦せよ。

 クエスト難易度: SS+

 クエスト報酬:
 経験値 (EXP): 35000
 火炎の格闘技スキル獲得
 炎魔法についての知識獲得

  クエスト目標:
 灼熱のゾルガンの訓練に挑戦し、火炎の格闘技の基本を学ぶ。
 灼熱のゾルガンから与えられる試練に挑戦し、火炎の格闘技の応用力を向上させる。
 灼熱のゾルガンの最終的なテストを受け、火炎の格闘技の真髄に触れ、クエストを完了せよ。

  ーー受注する 受注しないーー

「難易度SS+......どんな訓練になるのか楽しみだな......!」

「俺の訓練を乗り越えた時はお前は確実に今より何段階も強くなっている!さっき伝えたが俺の訓練はお前が今まで体験したものの中で1番厳しい訓練となるだろう。それでもやれるよな?ハルト!」

ゾルガンは俺に聞いてきた。

「もちろんだ!どんな訓練でも乗り越えてやる!」

 俺は期待と興奮が混じった感情になった。ゾルガンの前で立つことはやっとだが、その挑戦を受ける覚悟はできていた。ゾルガンの元で火炎の格闘技スキルを学び、自身の力を向上させるため、この訓練が必要な一歩と感じていた。
 ゾルガンは堂々と火山の頂で待ち構え、その燃え盛る炎が風に舞っていた。火山の頂での訓練が始まる前に、俺はゾルガンに一礼し、訓練の合図を待つのだった。
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