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第一章

好きなようにされたくないので、絶対に気絶なんてしたくないのですが②

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「よくイケたな…。だが、まだまだだ。全然足りない…」そう言って男は膣内なかにもう一本指を追加して掻き回すと、二本の指を交互に動かして愛液の中を泳がせ始めた。途端にぐっちゅぐっちゅ、と淫猥な音が鳴り始める。

「…ああ、ここに処女膜がある……。穴が小さいな…。貫いたらかなりの痛みになりそうだ…。だが、俺が最初で最後の男だと刻み付けるには最高だな……」
 嬉しそうにさらりと、恐怖でしかないことを平然と言わないでほしい…。

「早く俺のもので破りたい…。裂いてしまいたい。……指、もっと動かすぞ」
 また指が大きく蠢き始めた。今度は膣内なかを掻き回すだけじゃなくて、二本の指で抜き挿しし始める。

 音、音がっ!すごいいやらしい…っ…。男の目が細くなって、音と視覚で愉しんでいるのが分かった。
 イッたばかりで、ほんのちょっとの刺激すらまともに耐えられなくて、苦しくて堪らない。

「イッたばかりなのぉっ!指、動かしちゃイヤぁ…!」
 これは本当に私の声!?普通にしゃべってるつもりなのに、完全に嬌声だった。

「…またそうやって煽るのか…。ずっと我慢しているのは俺のほうだ…。ほら、触ってみろ…」
 そう言って膣内なか挿入はいったままの指をジュポンと引き抜くと、再び跨ってくる。

 シーツを掴んで必死に耐えていたのに、手を掴まれ天を仰いでいる太くて大きいものを握らされる。
 なんてものを触らせるの!?

 手が小さくて可愛らしい…と、ぶつぶつ言いながら、男がうっ、と唸り、私の手ごと肉棒を掴んでそのまま上下に扱き始めた。

 私の手のひらは、血管が浮いて怒張した生々しいものを直接握らされていて、手の甲を男がすっぽり包んで上下に動かすように導いてくる。
 たちまち先端から透明な液がじわりと出てきて、長大なを扱くには、片手だけでは足りないのがもどかしかったのか、私のもう片方の手を掴んで添えさせる。
 
 両手で扱く羽目になってしまった。
 両手を使わないと握り足りないとか、おっきすぎるよ…っ。
 止めたくても私の手をさらに男の手が覆っていて、逃げようがない。

 いつの間にかクッションを首の下に入れられ頭を高く持ち上げられると、強制的に扱かされている手だけではなく視覚も犯されている気分になってくる。

 前かがみになった男の貌が近づいて、ぐぅっ!とかううっ!とかいう呻き声がひっきりなしに聞こえ、荒い息遣いと、額に流れる汗、を激しく扱く音とが混じり合って、オナニーする男の人を、ずっと見せられているような恥ずかしさでとても堪えられない。
 貌が悦びと苦痛に歪んでいても、元が物凄い美形なだけに、凄い淫靡な絵面だった。

 だって…だって、が、計四つの手で扱かれているんですよ…。何このプレイ。

「駄目だ…。一回抜かないと…狂いそうだ」

 既にヌルヌルになっていて少しずつ上下の動きが激しくなり、その美貌が苦しげに歪むと、「うあ…っ、イク…っ!」とだけ言って、同時に白濁したものが勢いよく飛び出てきて、私のお腹と胸に降り注いだ。正確には、服の上…?


 あ、もしかして、これって。

 出してくれたから、私の処女は無事なんじゃない?
 やったー!



 息も荒く、ハァハァ言ってる男が、ようやく私の手を放してくれる。

 ヌルヌルしているのが何となくいやで、シーツで手を拭いていると、男がギラリと睨みつけてきた。目がギラギラしている。

「何をあからさまに安堵しているんだ…。一回出したくらいでは全く萎えないぞ…」
 そう言って、精液まみれの服を剥ぎ取られる。

 言葉がまるで処刑人のもののように聞こえた…。


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