【本編完結済】底辺αは箱庭で溺愛される

認認家族

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66ー猪瀬

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シリアスです。
残酷な描写があります。
ワンコ好きなかた、ご注意下さい
67話の冒頭に、65,66のあらすじを記載しますので、避けた方が良い方は避けて下さい。
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千葉に口を押さえられてなければ 宮下は重大な失態をしたとして……されていただろう
皆が恐る恐る貴嗣様をうかがう。
「宮下、ソレを飼い主と運べ。目障りだ。」
先程までともに遊んでいたピレニーズに、家で飼うとまで言っていたピレニーズに、自分と同じ名前まで付けたピレニーズに…………
そうだ、元々貴嗣様はこういう方だったはずだ。
孤高の存在。神と同じく理不尽な存在。
「お、俺と宮下で運びます。」
こんな状態の飼い犬を見てしまうのは気の毒だ。
貴嗣様がくすりと笑われた。ゾクリとした。
「猪瀬、私は躾のなっていない犬など不要だ」
「……かしこまりました……」
躾のなってない犬というのはピレニーズだけのことではない。俺のことも言っているのだ。 この状態のピレニーズを飼い主に見せるのは、それが飼い主への罰だからだ。 貴嗣様の邪魔をするようにな犬へ育ててしてしまった飼い主への……。そして、ソレを防ごうとする部下など不要だと、そう仰っているのだ。
場にものすごい緊張感が生まれている。みな、息を殺した。目立ってはいけない。

管理人がやってきて、宮下とともにピレニーズを運んでいく。
宮下から前もって言われているのだろう、なんとか声を押し殺しているのが伝わってきた。体重60kg の犬を2人がかりで運ぶのは至難の技だ。宮下がピレニーズをおぶり、管理人がその腰を下から支えた。
 俺たちの脇を宮下たちが通り過ぎようとしたその瞬間、ピレニーズが動いた
どこにそんな体力があったのだろう。
暗示に苦しんでいる青島の元へと駆け寄ろうとしてきた。 そして青島に近寄る前に再び貴嗣様に蹴り飛ばされた。
今度は 鳴き声 もなかった。
「「「…………」」」
ピレニーズの呻き声も聞こえない
千葉が管理人を押し倒していた。
先ほどと違って、口元だけを抑えるなどという時間的余裕はなかったのだろう。
今、青島の催眠術が解けてしまったら連帯責任になる。罰は……想像したくない。高位αが番を手中に収める、その邪魔をしたらどんな目にあうか、歴史が語っている。
押し倒された管理人は状況を理解して涙を流していた。

諦めろ…………
神の前に、俺達など蟻ほどの価値もないのだ




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短いけれど、区切ります


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