66 / 273
66ー猪瀬
しおりを挟む
~~~~~~~~~~~~~~~~
シリアスです。
残酷な描写があります。
ワンコ好きなかた、ご注意下さい
67話の冒頭に、65,66のあらすじを記載しますので、避けた方が良い方は避けて下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~
千葉に口を押さえられてなければ 宮下は重大な失態をしたとして……されていただろう
皆が恐る恐る貴嗣様をうかがう。
「宮下、ソレを飼い主と運べ。目障りだ。」
先程までともに遊んでいたピレニーズに、家で飼うとまで言っていたピレニーズに、自分と同じ名前まで付けたピレニーズに…………
そうだ、元々貴嗣様はこういう方だったはずだ。
孤高の存在。神と同じく理不尽な存在。
「お、俺と宮下で運びます。」
こんな状態の飼い犬を見てしまうのは気の毒だ。
貴嗣様がくすりと笑われた。ゾクリとした。
「猪瀬、私は躾のなっていない犬など不要だ」
「……かしこまりました……」
躾のなってない犬というのはピレニーズだけのことではない。俺のことも言っているのだ。 この状態のピレニーズを飼い主に見せるのは、それが飼い主への罰だからだ。 貴嗣様の邪魔をするようにな犬へ育ててしてしまった飼い主への……。そして、ソレを防ごうとする部下など不要だと、そう仰っているのだ。
場にものすごい緊張感が生まれている。みな、息を殺した。目立ってはいけない。
管理人がやってきて、宮下とともにピレニーズを運んでいく。
宮下から前もって言われているのだろう、なんとか声を押し殺しているのが伝わってきた。体重60kg の犬を2人がかりで運ぶのは至難の技だ。宮下がピレニーズをおぶり、管理人がその腰を下から支えた。
俺たちの脇を宮下たちが通り過ぎようとしたその瞬間、ピレニーズが動いた
どこにそんな体力があったのだろう。
暗示に苦しんでいる青島の元へと駆け寄ろうとしてきた。 そして青島に近寄る前に再び貴嗣様に蹴り飛ばされた。
今度は 鳴き声 もなかった。
「「「…………」」」
ピレニーズの呻き声も聞こえない
千葉が管理人を押し倒していた。
先ほどと違って、口元だけを抑えるなどという時間的余裕はなかったのだろう。
今、青島の催眠術が解けてしまったら連帯責任になる。罰は……想像したくない。高位αが番を手中に収める、その邪魔をしたらどんな目にあうか、歴史が語っている。
押し倒された管理人は状況を理解して涙を流していた。
諦めろ…………
神の前に、俺達など蟻ほどの価値もないのだ
~~~~~~~~~~~~~
短いけれど、区切ります
~~~~~~~~~~~~~~~~
シリアスです。
残酷な描写があります。
ワンコ好きなかた、ご注意下さい
67話の冒頭に、65,66のあらすじを記載しますので、避けた方が良い方は避けて下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~
千葉に口を押さえられてなければ 宮下は重大な失態をしたとして……されていただろう
皆が恐る恐る貴嗣様をうかがう。
「宮下、ソレを飼い主と運べ。目障りだ。」
先程までともに遊んでいたピレニーズに、家で飼うとまで言っていたピレニーズに、自分と同じ名前まで付けたピレニーズに…………
そうだ、元々貴嗣様はこういう方だったはずだ。
孤高の存在。神と同じく理不尽な存在。
「お、俺と宮下で運びます。」
こんな状態の飼い犬を見てしまうのは気の毒だ。
貴嗣様がくすりと笑われた。ゾクリとした。
「猪瀬、私は躾のなっていない犬など不要だ」
「……かしこまりました……」
躾のなってない犬というのはピレニーズだけのことではない。俺のことも言っているのだ。 この状態のピレニーズを飼い主に見せるのは、それが飼い主への罰だからだ。 貴嗣様の邪魔をするようにな犬へ育ててしてしまった飼い主への……。そして、ソレを防ごうとする部下など不要だと、そう仰っているのだ。
場にものすごい緊張感が生まれている。みな、息を殺した。目立ってはいけない。
管理人がやってきて、宮下とともにピレニーズを運んでいく。
宮下から前もって言われているのだろう、なんとか声を押し殺しているのが伝わってきた。体重60kg の犬を2人がかりで運ぶのは至難の技だ。宮下がピレニーズをおぶり、管理人がその腰を下から支えた。
俺たちの脇を宮下たちが通り過ぎようとしたその瞬間、ピレニーズが動いた
どこにそんな体力があったのだろう。
暗示に苦しんでいる青島の元へと駆け寄ろうとしてきた。 そして青島に近寄る前に再び貴嗣様に蹴り飛ばされた。
今度は 鳴き声 もなかった。
「「「…………」」」
ピレニーズの呻き声も聞こえない
千葉が管理人を押し倒していた。
先ほどと違って、口元だけを抑えるなどという時間的余裕はなかったのだろう。
今、青島の催眠術が解けてしまったら連帯責任になる。罰は……想像したくない。高位αが番を手中に収める、その邪魔をしたらどんな目にあうか、歴史が語っている。
押し倒された管理人は状況を理解して涙を流していた。
諦めろ…………
神の前に、俺達など蟻ほどの価値もないのだ
~~~~~~~~~~~~~
短いけれど、区切ります
~~~~~~~~~~~~~~~~
111
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」
星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。
ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。
番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。
あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、
平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。
そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。
――何でいまさら。オメガだった、なんて。
オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。
2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。
どうして、いまさら。
すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。
ハピエン確定です。(全10話)
2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる