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いざ、出陣!!

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「レイの居場所は…レイの実家、アルファ家です!!」
「「「え!?」」」
「…でも、確かにその可能性は…あるかもしれないですわね。」
ライモンドも頷く
「確かに、前にアルファ家に行った時は、レイの兄、ソレイユが頑なに家の中に入れようとしていなかった。」
カルロスが理解したように、
「あぁ、家の中にレイが幽閉…みたいな感じでされてるから、それが見つかったらやばいから、ということですね?」
「その通りだと思いマース!!
ということで、今日、突撃しに行きましょう!!
あ、既に校長の許可は取ってありマス~!!」
「さすがアーロン先生、やることがド派手ですね…」
「そーですか?」
(めちゃくちゃな人ね…良い意味で…)

~アルファ家~
「失礼しマース!私アーロンと申します!!
レイ君を返してくだサイ!!」
そうするとソレイユが出てきた。
「は?誰だよ」
「私の事を知らないのデスカ?
私は世界一流の画家です!!」
「画家ァ?知らねーよ。出てけ!!」
(やはり、アーロン先生の言う通り、頑なにアルファ家に入れようとしない。これはこの家にレイが居るとみて間違いなさそうだ。)
「それより、レイ君はここに居ますよね?
私知ってまーす!!」
「は…!!何でそれをっ…!!?」
そうするとすかさずカルロスが
「あ、確定みたいですね、失礼します。」
「待てよ!」
ソレイユが必死に抵抗するも、やはり従者で能力のあるカルロスには到底かなわなかった。
(うわ~…カルロス怖いですわ…)
そうすると、ライモンドが小声で
「ソレイユは何も努力しないでここまで来たようだな。」
「えぇ。レイ様はあんなに努力していたというのに」
と話しているうちに、カルロスがソレイユを片付けていた。
「大丈夫ですよ。気絶させただけですので。」
「おぉ~!!ミスターカルロス凄いですね~!!!」
とアーロンが感心したように言った。
「さぁ、行きまショー!!」
「勿論ですわ!!
出陣ですわよ~~~!!!」

ライモンド達は大声で
「レイ~~!!どこにいるんだ~~~!!!?」
と叫んでいると、使用人と思われるメイドらしき人が出てきた。
「あの…レイ様をお探しですか…?」
「そうなんですけど…どこにいるか知っていますか?」
「レイ様なら、お母様たちの横暴で、地下室に閉じ込められています。」
「ありがとうございます。だが、貴方たちが言ったことで、罰を受けたりしませんですの?」
「私たちのことなら大丈夫です。
元々、お母様たちの教育は間違っていると思っていましたから。」
カルロス達以外にも、『間違っている』と思っている人はいたようだ。
「では、地下室に行こうか。」
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