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第一章
14 レオス・ヴィダールは宣言する
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剣術大会の決勝、その場に立つのは主人公のアイン、そして俺の幼馴染レインだ。
確か本当ならリボーンがアインの決勝の相手だったと思うけど、そこは俺の代わりにレインが倒してくれたので原作再現とはいかなかった。
そもそも原作を再現する必要なんて皆無。
俺が最強になる過程に邪魔になるものなど全て排除してくれる。
二人の技量も、体力、力、全てにおいてアインが上回っているだろう。
だけども俺はレインが勝つと信じたい。
あの暇があれば剣を振っているような奴に一泡吹かせてやりたい。
「レインー! 負けるなよー!」
俺は観客席から大きな声で叫ぶ。
観衆の声にかき消されるが、レインには届いていたようだ。
こちらを向き、親指をグッとこちらに立てる。
勝つチャンス、それはレインの攻撃で攻めて立てること。
相手に防御もさせず、一方的に殴り続けることだ。
しかし相手も強い。
適切に対処されれば疲弊するのはレインの方が先だろう。
どちらにせよアインの優勢は覆せない。
2回戦で負けてしまうような自分が何も出来なくて悔しい。
まだ10歳、されど10歳。
俺が目指す最強には程遠い距離を感じていた。
―――ガキン。
剣と剣がぶつかり合う音が聞こえる。
試合が始まったのだ。
予想通り、レインはその苛烈な剣戟によって相手のペースを乱そうと必死になっている。
それをアインは冷静に、弾き、躱し、受け流し、最低限の体力でいなしていく。
レインが先に肩で息をするようになるのは必然だった。
「負けるな……頑張れレイン!」
俺がそう願っていてもレインの攻撃は精彩を欠き始めた。
あれだけ攻勢に回っていたのが、いつの間にか後手に回っている。
アインはレインの防御力を確かめるように、嬲るように攻撃を繰り返す。
勝敗はすでに決まったようなもの、それでもアインは攻撃の手を緩めなかった。
レインの目は死んでいない、しかしもう出来る事がない。
必死に剣を振るう姿を見て、俺は心底力のなさを呪った。
あそこに立っているのが俺ならば!
あそこに立てるだけの力が俺にあれば!
レインにあんな顔をさせることがなかったのに。
幼馴染の弱っていく姿をただ眺めることしか出来ない自分がただただ忌々しかった。
レインの剣が弾かれる。
その手から武器が零れ落ちる。
それは俺の攻撃とは違う、明確な放棄だった。
無手となった彼女に反撃の術はなく、そのまま試合はアインの勝利で決着した。
レインは人目を憚らず泣いていた。
俺はその姿を拳を握りしめて見ていた。
そのまま闘技場で表彰式が行われる。
3位には準決勝で負けた二人、リボーンとアインの対戦相手、2位にはレイン、優勝はアインだ。
割れんばかりの歓声とそれを受けて当然とばかりに振る舞うアイン。
それはそうだろ、お前は筋金入りの剣の鬼だ。才能があってそのうえ努力も怠らない。
俺が最強になるには超えなければいけない壁の一つだ。
だがどうやって? 現実問題このまま訓練を続けていても勝てるビジョンが浮かばない。
いいところまではいくだろう。
だがその先は?
俺が目指す最強という言葉は嘘になってしまうのではないか?
ぶるりと悪寒がした。
今までの生を否定されるような、折角いい環境に恵まれても俺は前世のようにへこへことしなければならないのか。
否、そんなことはあり得ない。
何のための転生だ、何のための努力だ。
まだ2年程度の努力で何がわかるというのだ。
体だって成長するし、魔力もまだまだ未知数だ。
俺は絶対にあきらめない。
そう心にもう何度も誓っている。
一度だけだと折れてしまいそうだからだ。
表彰式が終わり、閉会式へと移行する。
参加した貴族の子供たちが闘技場へと降りる。
階段を降りると一人の少年が立っていた。
「俺はまだまだ強くなるからな、勝ち逃げするなよ!」
誰か知らない子供にそう言われる。
誰だっけ。
「クーゾ・コザックだ。覚えておけよ!」
名前言われても……ああ、一回戦の相手かな? 多分
一応覚えておいてあげよう。
「あの作戦は君の立案らしいね」
「うおっ」
背後から冷ややかな声で呟かれる。
後ろに立っていたのはリボーン・ドルッセンだった。
「あーまあいい教訓になったでしょう? 油断大敵ってね」
「ふんっ!」
「甘い!」
相手が股間に向かって繰り出す足を軽くいなす。
「ほら、大丈夫でしょう? 意識の問題なんですよ。分かりましたか?」
「ぐぬぬ、自分が負けたからと卑怯だな、君の剣術は僕の見込み違いだったみたいだね」
「お眼鏡に敵わずすいません」
「ふん、精々腕を磨いておいてね、今度会うことがあれば再戦しようよ」
そう言って彼は去っていった。
再戦かあ、今はまだまだ無理だな。
剣術だけじゃあ俺は勝てない。
おっと、閉会式が始まる。
遅刻しないようにと急いで走る。
こっちだよとレインが自分の横を指定してくれる。
そこに駆け込みなんとか間に合わせた。
多分国王なのかな?
偉そうな人が賛辞を送っている。
「今年度も実によい大会であった。国を守るうえで必要になるのはまず武力、話し合いだけですべてが決まるとは限らない。人間はそれだけ愚かな生き物だ。諸君らには今後の国家防衛に関わってくれるよう期待している」
中々脳筋な事をいうおっさんだな。
まあ実際力イズパワーなところあるしな。
「15歳から始まる王立学園への受験を突破出来るよう、これからも鍛錬を欠かさぬように」
はい! と皆が返事をする。
当然だろ、あと5年もある。
どれだけ成長できるか楽しみだぜ。
締めの挨拶が終わり、集まった子供たちが帰っていく。
例に漏れず俺たちも帰ろうとしたところに、一人の男の子がこちらに向かってくる。
「いい試合だった。次はもっと成長した君が見てみたいな」
声の主はアインだ。
差し伸べられた手はレインにへと向けられている。
「こっちこそ、次は負けないよ!」
ガシッとお互いの手を結ぶ姿はさながら殴り合ったものしか分からないような友情めいたものを感じた。
「それと君、レオス君だったかな」
「は、俺ですか?」
「君の戦い方、実によかった、惜しむらくはその魔力量だね。鍛え上げられた君がどれだけ僕に肉薄するか楽しみにしてるよ」
肉薄だぁ!?
自分は負けないってか。
はいはいそうですね、最強ですもんね。
だからってはなから見下した態度が気に食わない。
「ふん、足元をすくわれないことだな、何故なら最強になるのは俺だからだ!」
俺は大衆の前で宣言する。
俺が最強になると、頂点へと這い上ると。
笑いたければ笑えばいい、だが俺は実現して見せる。
必ずだ、どいつもこいつも首を待っていろ。
「なにあいつ」
「頭打ったか?」
「あの試合見てあそこまで言えるのある意味すごいわ」
ヒソヒソと俺を遠巻きではなす人達を見て急に恥ずかしくなった。
「今日のところはこれくらいで勘弁してやる!」
そう捨て台詞を吐いてその場からダッシュで立ち去った。
「待ってよ~レオス~」
大言壮語を吐いてしまった。
もうあとには引けない。
やるぞやるぞやるぞ!
俺は一度決めたらやりきる男なんだ。
後ろから追いかけてくるレインを引き剥がすように俺は全力で走り抜けた。
「はい捕まえた~」
結局追いつかれてしまった。
俺、まだまだ弱い!
確か本当ならリボーンがアインの決勝の相手だったと思うけど、そこは俺の代わりにレインが倒してくれたので原作再現とはいかなかった。
そもそも原作を再現する必要なんて皆無。
俺が最強になる過程に邪魔になるものなど全て排除してくれる。
二人の技量も、体力、力、全てにおいてアインが上回っているだろう。
だけども俺はレインが勝つと信じたい。
あの暇があれば剣を振っているような奴に一泡吹かせてやりたい。
「レインー! 負けるなよー!」
俺は観客席から大きな声で叫ぶ。
観衆の声にかき消されるが、レインには届いていたようだ。
こちらを向き、親指をグッとこちらに立てる。
勝つチャンス、それはレインの攻撃で攻めて立てること。
相手に防御もさせず、一方的に殴り続けることだ。
しかし相手も強い。
適切に対処されれば疲弊するのはレインの方が先だろう。
どちらにせよアインの優勢は覆せない。
2回戦で負けてしまうような自分が何も出来なくて悔しい。
まだ10歳、されど10歳。
俺が目指す最強には程遠い距離を感じていた。
―――ガキン。
剣と剣がぶつかり合う音が聞こえる。
試合が始まったのだ。
予想通り、レインはその苛烈な剣戟によって相手のペースを乱そうと必死になっている。
それをアインは冷静に、弾き、躱し、受け流し、最低限の体力でいなしていく。
レインが先に肩で息をするようになるのは必然だった。
「負けるな……頑張れレイン!」
俺がそう願っていてもレインの攻撃は精彩を欠き始めた。
あれだけ攻勢に回っていたのが、いつの間にか後手に回っている。
アインはレインの防御力を確かめるように、嬲るように攻撃を繰り返す。
勝敗はすでに決まったようなもの、それでもアインは攻撃の手を緩めなかった。
レインの目は死んでいない、しかしもう出来る事がない。
必死に剣を振るう姿を見て、俺は心底力のなさを呪った。
あそこに立っているのが俺ならば!
あそこに立てるだけの力が俺にあれば!
レインにあんな顔をさせることがなかったのに。
幼馴染の弱っていく姿をただ眺めることしか出来ない自分がただただ忌々しかった。
レインの剣が弾かれる。
その手から武器が零れ落ちる。
それは俺の攻撃とは違う、明確な放棄だった。
無手となった彼女に反撃の術はなく、そのまま試合はアインの勝利で決着した。
レインは人目を憚らず泣いていた。
俺はその姿を拳を握りしめて見ていた。
そのまま闘技場で表彰式が行われる。
3位には準決勝で負けた二人、リボーンとアインの対戦相手、2位にはレイン、優勝はアインだ。
割れんばかりの歓声とそれを受けて当然とばかりに振る舞うアイン。
それはそうだろ、お前は筋金入りの剣の鬼だ。才能があってそのうえ努力も怠らない。
俺が最強になるには超えなければいけない壁の一つだ。
だがどうやって? 現実問題このまま訓練を続けていても勝てるビジョンが浮かばない。
いいところまではいくだろう。
だがその先は?
俺が目指す最強という言葉は嘘になってしまうのではないか?
ぶるりと悪寒がした。
今までの生を否定されるような、折角いい環境に恵まれても俺は前世のようにへこへことしなければならないのか。
否、そんなことはあり得ない。
何のための転生だ、何のための努力だ。
まだ2年程度の努力で何がわかるというのだ。
体だって成長するし、魔力もまだまだ未知数だ。
俺は絶対にあきらめない。
そう心にもう何度も誓っている。
一度だけだと折れてしまいそうだからだ。
表彰式が終わり、閉会式へと移行する。
参加した貴族の子供たちが闘技場へと降りる。
階段を降りると一人の少年が立っていた。
「俺はまだまだ強くなるからな、勝ち逃げするなよ!」
誰か知らない子供にそう言われる。
誰だっけ。
「クーゾ・コザックだ。覚えておけよ!」
名前言われても……ああ、一回戦の相手かな? 多分
一応覚えておいてあげよう。
「あの作戦は君の立案らしいね」
「うおっ」
背後から冷ややかな声で呟かれる。
後ろに立っていたのはリボーン・ドルッセンだった。
「あーまあいい教訓になったでしょう? 油断大敵ってね」
「ふんっ!」
「甘い!」
相手が股間に向かって繰り出す足を軽くいなす。
「ほら、大丈夫でしょう? 意識の問題なんですよ。分かりましたか?」
「ぐぬぬ、自分が負けたからと卑怯だな、君の剣術は僕の見込み違いだったみたいだね」
「お眼鏡に敵わずすいません」
「ふん、精々腕を磨いておいてね、今度会うことがあれば再戦しようよ」
そう言って彼は去っていった。
再戦かあ、今はまだまだ無理だな。
剣術だけじゃあ俺は勝てない。
おっと、閉会式が始まる。
遅刻しないようにと急いで走る。
こっちだよとレインが自分の横を指定してくれる。
そこに駆け込みなんとか間に合わせた。
多分国王なのかな?
偉そうな人が賛辞を送っている。
「今年度も実によい大会であった。国を守るうえで必要になるのはまず武力、話し合いだけですべてが決まるとは限らない。人間はそれだけ愚かな生き物だ。諸君らには今後の国家防衛に関わってくれるよう期待している」
中々脳筋な事をいうおっさんだな。
まあ実際力イズパワーなところあるしな。
「15歳から始まる王立学園への受験を突破出来るよう、これからも鍛錬を欠かさぬように」
はい! と皆が返事をする。
当然だろ、あと5年もある。
どれだけ成長できるか楽しみだぜ。
締めの挨拶が終わり、集まった子供たちが帰っていく。
例に漏れず俺たちも帰ろうとしたところに、一人の男の子がこちらに向かってくる。
「いい試合だった。次はもっと成長した君が見てみたいな」
声の主はアインだ。
差し伸べられた手はレインにへと向けられている。
「こっちこそ、次は負けないよ!」
ガシッとお互いの手を結ぶ姿はさながら殴り合ったものしか分からないような友情めいたものを感じた。
「それと君、レオス君だったかな」
「は、俺ですか?」
「君の戦い方、実によかった、惜しむらくはその魔力量だね。鍛え上げられた君がどれだけ僕に肉薄するか楽しみにしてるよ」
肉薄だぁ!?
自分は負けないってか。
はいはいそうですね、最強ですもんね。
だからってはなから見下した態度が気に食わない。
「ふん、足元をすくわれないことだな、何故なら最強になるのは俺だからだ!」
俺は大衆の前で宣言する。
俺が最強になると、頂点へと這い上ると。
笑いたければ笑えばいい、だが俺は実現して見せる。
必ずだ、どいつもこいつも首を待っていろ。
「なにあいつ」
「頭打ったか?」
「あの試合見てあそこまで言えるのある意味すごいわ」
ヒソヒソと俺を遠巻きではなす人達を見て急に恥ずかしくなった。
「今日のところはこれくらいで勘弁してやる!」
そう捨て台詞を吐いてその場からダッシュで立ち去った。
「待ってよ~レオス~」
大言壮語を吐いてしまった。
もうあとには引けない。
やるぞやるぞやるぞ!
俺は一度決めたらやりきる男なんだ。
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15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
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