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第二十八話 報告
しおりを挟むクレアに告白が成功した僕は、クレアと海が見える崖で、抱き合っていた。
数分が経過したら、抱き着きを解き、崖の近くの草原に持ってきた布をひき、そこに座りながら、クレアと手を繋ぎながら、輝いている海を眺めていた。
30分ぐらいで、夕日が、海に沈み、城に帰ることにした。
城に帰った僕は、夜ご飯を食べ、お風呂を入り、紅茶を飲みながら、テレシアに報告することにした。
「テレシア、少し良いかな?」と、聞いた。
「大丈夫ですよ」と、テレシアが、答えてくれた。
僕は、「テレシアが、助言してくれたお陰で、2人に想いを伝えることが出来たよ。ありがとう、テレシア」
「そうなんですね。良かったですね。フリージアさん、クレアさん」と、テレシアが、フリージアとクレアに聞いた。
「うん、嬉しかった」と、フリージアが、答えた。
「はい、とても嬉しかったです」と、クレアが、答えた。
「えっと、テレシアちゃんが、雄介さんに助言してくれたんですか?」と、クレアが、テレシアに聞いた。
「はい、そうですよ。あまり助言のことは、気にしないで下さい。あれは、私からの恩返しですから」と、テレシアが、答えた。
「それでも、お礼は、言いたい。雄介に、助言、してくれて、ありがとう、テレシア」と、フリージアが、テレシアに頭を下げた。
「私からもお礼を言わせて下さい。テレシアちゃん、雄介さんに助言してくれてありがとうございました」と、クレアが、テレシアに頭を下げた。
「ふ、2人とも顔を上げて下さい。私は、ただ、フリージアさんとクレアさんが、伊黒さんに想っていることを伝えただけですから。それに、フリージアさんとクレアさんと伊黒さんには、幸せになって欲しいですから」と言い、テレシアは、微笑んだ。
その後は、紅茶を飲みながら、話をしていた。
話していると夜が更けていき、もう寝る時間帯になったので、寝ることにした。
3人は、着替えるために、部屋から退室した。そして、テレシアには、おやすみと伝えた。
僕は、お茶するときに使った食器を片付け、自分の部屋に戻り、着替え、フリージアとクレアのことを待っていた。
5分ぐらい経つと、薄い生地のベビードールを着た2人が、部屋の中に入って来た。
僕達は、直ぐにベッドの中に入り、寝ることにした。
いつもなら、フリージアとクレアは、僕の隣に居るだけなんだが、今日は、僕の腕に抱きついて来た。そして、フリージアの貧乳とクレアのやや貧乳が、僕の腕に押し付けられた。
「えっ、ど、どうしたの?2人との?」と、困惑しながら、聞いた。
「雄介の、婚約者に、なった、から、もっと、触れたい。だめ?」と、フリージアは、可愛しい顔をしながら、聞いて来た。
「雄介さんの婚約者になったので、もっと触れ合いたいんです。ダメですか?」と、クレアも可愛しい顔をしながら、聞いて来た。
僕は、そんな可愛らしい顔をしながら聞いてくる婚約者達のお願いを否定することなど出来るはずが無かった。
結局、僕は、フリージアは、僕の右手を、クレアは、僕の左手に抱き着きながら、寝ることになった。
右側から、フリージアが、「おやすみ、雄介」
左側から、クレアが、「おやすみなさい、雄介さん」
「お、おやすみ、2人とも」と、返した。
分かっていたことだが、寝ることなんて出来なかった。
今まで、2人に腕に抱きつかれたことは、あるが、最初から抱きつかれたことが、無く、どうすればいいか分からなかった。
どうすればいいかを考えていると、両隣から可愛らしい寝息が聞こえて来た。
どうやら、2人とも寝てしまったようだ。
僕は、寝てしまった婚約者達の顔を見た。
その時のフリージアとクレアは、とても安心したような顔をして、寝ていた。
僕は、そんな表情を浮かべている2人を見て、フリージアとクレアのことは、何が何でも守らなければいけないと心が僕に強く言ってきた。
僕の心の返答は、決まっている。当たり前だろ、そんなこと。
僕は、新たな決意を胸に秘め、眠りについた。
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