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第65話 真剣勝負
しおりを挟む移動した場所は、何も無い荒野だった。
「なぁ、アレク、私は、お前を殺したく無いのだ。だから、この術を覚えた」と、術を唱えた。
「こ、これは、決闘の結界」と、僕は驚いた。
決闘の決闘とは、決闘する時に使用し、この結界内だけ1度だけ死んでも生き返ることができる術。だが、会得が難しく、使い手は、殆どいない。
「じゃあ、始めるぞ」と、言った。
「うん、始めよう」ど、僕も言った。
僕は、剣と風魔法を展開して、構えた。
デルクは、剣と火魔法を展開し、構えた。
そして、二人は、月明かりの中で名も無き荒野で、決闘を始めた。
決闘を始めて、1時間が経っていた。
僕には、掠り傷ぐらいだけど、デルクは、大きな傷がいくつかあった。
「デルク、本気の一撃を打ち合わないか?」と、聞いた。
デルクは、驚いた顔を浮かべ、「ハハハハハ、最高だ。流石アレクだ。ああ、私の全てをアレクにぶつけたい」と、答えた。
僕は、剣に神速を掛け、構えた。
デルクは、剣に火魔法を掛け、構えた。
2人の間には、静寂が訪れ、何かを待っていた。
突然、荒野に風が吹き、それを合図に、2人は、動いた。
2人が合わさったのは、一瞬で、どちらも反対側に止まった。
少し時間が経つと、デルクが血を流しながら倒れた。
僕は、デルクに勝ったのだ。
「ハハハハハ、強いなアレク」と、生き返り、僕に言ってきた。
「僕も、今まで戦った中でデルクが1番強かったよ」と、答えた。
「それは、嬉しいな。じゃあ、一旦お別れだ。ありがとな、アレク」と言い、僕を転移魔法で、僕の自室に届けてくれた。
僕は、自室に着くとすぐに休むことにした。
僕は、自室で休んでいたら、頭の中に声が聞こえた。
久しぶりだね。どう、異世界の生活は、楽しいかい?と、神が聞いてきた。
ああ、楽しいよ。そうだ、あなたに1つ聞きたいことがあったんだ。と、答えた。
聞きたいこと?それは、なんだい?と、聞いてきた。
あなたは、この世界の安定を図るために異世界から人を呼んでいるよね。あと、この世界の魔法適正が5なのは、異世界人が負けないようにでしょと、答えた。
そこまで、辿りついたのは、君が初めてだよと、関心した声を上げた。
君は、面白いから、追加で褒賞をあげるよと、言った。
それは、ありがたいな。でもな、俺はあなたに感謝しているんだ。だって、大切な婚約者達に合わせてくれたからと、言った。
それは、良かった。これからもこの世界に安定をもたらせてくれ。じゃあ、私はこれでと言い、頭に声が聞こえ無くなった。
そして、貰った褒賞の使い道は、もうあの時しか無いと決めた。
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