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しおりを挟む「ちょっと!もう、ダメ」
オネェ達も、海江田さんも何でニヤニヤしてんの!
「やぁ、あ、
あん、や、やだ、やぁ」
変な声になっちゃったじゃん!!
「あー、こりゃ、ケダモノになるわな」
なんで、みんな頷くの!!
止めてー!!!!!!
深く、舌の根元まで犯されたら、唾液があふれて、乳首を触る侑士の手で気持ちよくなって、俺、終わった。
これ、もう、頭も蕩けて止まらなくなるパターンだ。
「さとる、可愛い」
「んぅ」
「さとるは気持ちいい事がすきだよな」
「ん、にゅ、あ」
皆に見られてるのに、恥ずかしいのに、嫌なのに!
いっぱいキスしたり、触られたりした。
「いい子だな、絶対離れないよね?」
「うん」
「守られとくよね?」
「うん」
背中をポンポンってされて、気持ちよく眠ってしまいそうだった。
「んー、きもちいい」
一志さんの硬い胸に、思いっきり頭を擦りつけて、すりすりすりすりして抱っこをされると、眠りに落ちそうだった。
「さとる、おいで、上に行って寝よう」
「ん。」
侑士が抱っこしてくれた。
「んー、ふふふ
気持ちーねー」
殆ど眠りに落ちるころに、聞こえた。
「な、猫だろ?」
「ええ、ええ、可愛いわぁ」
「猫ですね」
「猫だな」
一志も侑士も、俺に話を聞かせないためにこんなことしたんだ。
ちゃんと、話したかったのに。
昼間のイタズラとか、色々疲れてたのもあって、眠りに落ちてしまっていた。
一人ベッドで目が覚めた。
初めて、一人にさせられた。
俺だって、2人を支えたいのに、頼りない自分が情けなかった。
話を聞かせないため?そのためにこんな事したの?
酷いよ。
そりゃ、快楽に弱いのがいけないんだけど、ちゃんと話てほしかったよ。
俺にできることって何だろう。
笙野の情報が欲しい。
あ、スマホは一志さんが持ってたんだ。
う~ん、どうしよう。
航に連絡して、笙野の事調べてもらいたいのに。
実家にかけるには、まだ早すぎるというか遅い時間というか、夜明け前だし。
皆はまだ話してるのかな?
お店を覗きにエレベーターに乗った。
プライベート用のエレベーターは外部からは乗れないし、直通だから大丈夫だろうし。
止まる階は地下とお店と、居住スペース。
乗るには暗証番号が必要だから、家族以外は入れないようになってた。
奥のバックヤードの後ろに設置されてるエレベーターだから、お店をこっそり見に行けるし。
1階に着いたら、お店に人の気配は無かった。
俺、置いて行かれたんだ。
そっか、そうなんだ。
お店の中をちゃんと見てみると、施錠されて出かけてる。
俺もパジャマだし、お財布持って来てないし、すごすごと部屋に戻ることにした。
疎外感、半端ない。
寝よ、目がさえて眠れないから、お店の冷蔵庫から、ワインを持って上がろうと物色していた。
注文で開けて、残ったのを冷蔵庫に入れてあるから、グラスさえあれば問題ない。
上にあるマグカップでいいや。
味は変わらないだろうし。
全く警戒していなかった。
いきなり、アラームが鳴り響いた。
心臓止まるかと思ったくらい、けたたましく響いた。
これって、坂本さんが設置したセキュリティが反応してる?
どうしたらいいんだろう?
連絡のしようが無い。
どっかに隠れなきゃ!
多分警察にも通報が言ってるはずだから、隠れられればいい。
エレベーターなら、暗証番号が必要だから、扉は開かない。
急いで、奥へ走る。
ガラスが割れる様な音が響く。
エレベーターの開くのボタンを押した。
早く早く!連打して、早く!
開いた!
乗り込んだ時、外のガラスが完全に割れて侵入してきた。
閉まって!早く!
早く!
完璧に閉まる前に、手が入って来て胸倉を掴まれて、引き摺り出された。
一志さん!侑士!
助けて!
応援ありがとうございます!
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