支配されたい私は支配したい君を支配する

 優位とされるアルファでありながらSubであることを告げられた神野貴哉。
 心無い者に「奴隷」と揶揄されることのあるその性を受け入れられず、周りが色めきたつにつれて次第に心を病んでいく。
 カウンセリングを受けるために訪れた病院で、有名人である桐生院帝の姿を見かける。
 浮世離れした魅力を持ち、多くの神獣にも愛される帝は当然のようにDomの性を受け、圧倒的な力により人を支配することにもよく慣れていた。
 自身の能力も相まってか、人の心を素直に受け止められず、それでいて孤独を酷く嫌う。
 寂しさゆえにいつも不安定だった心は、ついに耐え兼ねるところまできてしまったのだった。
 神聖なる者、故に触れられぬ者。
 祭り上げられ崇められ、それでいて人としての幸せを与えられない彼に、貴哉は一つの決断をする。
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