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第11話
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リカルド視点
時間は遡り――私がフィーレ様と共に城を出てから、数日が経っていた。
追い出された時を想定して用意していた食料によって、私は誰にも関わらず行動できている。
ローノック国は平和な国として有名で、街や村の外でもモンスターがあまり現れない。
モンスターの生息地に入らない限りは安全で、商人の姿もよく目にすることができていた。
「さて……そろそろ、目的地に到着しますね」
人目につかないよう夜は走り、昼間に休息をとりながら歩いて数日経っている。
本来ならもっと日数がかかるはずだけど――聖女様の加護によって強化されている私は、予定より遥かに早く目的地に到着していた。
■◇■◇■◇■◇■
ローノック国の端に存在する広大な森は、命の保証ができない危険な森と呼ばれている。
獰猛なモンスターが生息していて、高位の冒険者はこの森に入り狩りをすると聞いたことがあった。
人々のいる場所で、フィーレ様は部屋で待っててもらい私が外で働くわけにはいかない。
私がいない間に、クリスタルに封印されているフィーレ様を見られたくはなかった。
「なによりクリスタル越しだとしても、私以外の男がフィーレ様に触れることなど、あってはなりません」
それは絶対だと呟きながら、私は森の奥へと進んでいく。
人の気配を感じ取った獰猛な魔力を備えた獣――モンスターが私を見つけたようで、襲いかかろうとしていた。
そして――私はそんなモンスターの気配を、先に感じ取ることができている。
フィーレ様が封印されている結晶体をゆっくりと地面に置くと、クリスタルは少し浮いていた。
「私以外の干渉は受けないようですが……それでも、フィーレ様には触れさない!」
もし力がなければ、恥だと考えながらもフィーレ様を盾にしていたかもしれない。
そんなことをすれば一生後悔するのは間違いないけど、生きる為なら仕方ないと考えていただろう。
――今は違う。
聖女様、いいえフィーレ様の加護を受けた私の力は尋常ではないほど向上していて、剣を振るう。
上位の冒険者でも苦戦するだろう獰猛な豹を一瞬で両断でき、私は驚くしかない。
「加護を得てから実戦は初めてでしたけど……フィーレ様の加護は、とてつもないです」
あまりの破壊力に思わず体勢を崩してしまうほどで、未熟だと実感するしかない。
群れで襲いかかってくるモンスターを前にしても、私は全て切り払うことができていた。
――これはフィーレ様が、私にだけ与えてくれた力だ。
必ず使いこなし、フィーレ様の護衛に相応しくなろうと私は決意して、この森で暮らすことにしていた。
時間は遡り――私がフィーレ様と共に城を出てから、数日が経っていた。
追い出された時を想定して用意していた食料によって、私は誰にも関わらず行動できている。
ローノック国は平和な国として有名で、街や村の外でもモンスターがあまり現れない。
モンスターの生息地に入らない限りは安全で、商人の姿もよく目にすることができていた。
「さて……そろそろ、目的地に到着しますね」
人目につかないよう夜は走り、昼間に休息をとりながら歩いて数日経っている。
本来ならもっと日数がかかるはずだけど――聖女様の加護によって強化されている私は、予定より遥かに早く目的地に到着していた。
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ローノック国の端に存在する広大な森は、命の保証ができない危険な森と呼ばれている。
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私がいない間に、クリスタルに封印されているフィーレ様を見られたくはなかった。
「なによりクリスタル越しだとしても、私以外の男がフィーレ様に触れることなど、あってはなりません」
それは絶対だと呟きながら、私は森の奥へと進んでいく。
人の気配を感じ取った獰猛な魔力を備えた獣――モンスターが私を見つけたようで、襲いかかろうとしていた。
そして――私はそんなモンスターの気配を、先に感じ取ることができている。
フィーレ様が封印されている結晶体をゆっくりと地面に置くと、クリスタルは少し浮いていた。
「私以外の干渉は受けないようですが……それでも、フィーレ様には触れさない!」
もし力がなければ、恥だと考えながらもフィーレ様を盾にしていたかもしれない。
そんなことをすれば一生後悔するのは間違いないけど、生きる為なら仕方ないと考えていただろう。
――今は違う。
聖女様、いいえフィーレ様の加護を受けた私の力は尋常ではないほど向上していて、剣を振るう。
上位の冒険者でも苦戦するだろう獰猛な豹を一瞬で両断でき、私は驚くしかない。
「加護を得てから実戦は初めてでしたけど……フィーレ様の加護は、とてつもないです」
あまりの破壊力に思わず体勢を崩してしまうほどで、未熟だと実感するしかない。
群れで襲いかかってくるモンスターを前にしても、私は全て切り払うことができていた。
――これはフィーレ様が、私にだけ与えてくれた力だ。
必ず使いこなし、フィーレ様の護衛に相応しくなろうと私は決意して、この森で暮らすことにしていた。
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