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第16話
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リカルド視点
半年が経って――城を出て約1年と半年が経過するも、ローノック国は未だに平和だった。
フィーレ様の力の大きさによるものだと考えながらも、私は街外れの家へ向かっている。
数日前に冒険者ギルドで取引をしていると、私は1人の青年に声をかけられていた。
話を聞くと青年は冒険者ギルド経由で素材を入手し、魔法道具を作っている錬金者らしい。
その錬金者が私に直接取引がしたいと頼み……私も欲しい魔法道具があったから了承すると、家に招かれていた。
錬金者は生活に役立つ貴重な魔法道具を渡し、受け取った私は森で手に入る希少なモンスターの部位を渡す。
「予約制で数年かかる魔法道具が欲しかったところでした……ありがとうございます」
私がお礼を言うと、錬金者は笑顔で応える。
「私の方がお礼を言うべきだ……私は、早くこの国を出たかった」
「そうなんですか?」
「ああ。冒険者ギルド経由だと売りに出されるのに時間がかかるから……直接取引できて嬉しいのは私の方だよ」
錬金者は微笑み、本当に嬉しそうに呟く。
そういえば……この人は冒険者ギルドの取引カウンターで、じっと取引相手の売り物を眺めていた気がする。
私が来るのを待っていたのだろうかと考えながら、気になることを尋ねる。
「この国を出るのは……他の冒険者達の噂を聞いてですか?」
「噂もあるが、この国がもう終わりだと、私は確信したからだ」
断言する錬金者の青年に、私は少し驚いていた。
まだフィーレ様の力が残っているから平和なままで、現状の変化を望まない冒険者達はこの国に残っている。
それなのにもうローノック国が終わりだと、目の前の青年は断言した。
理由が気になってしまうと、顔に出ていたのか錬金者は応えてくれる。
「必死に隠しておるようだが、この国は長くない……長くもったとしても後4、5年だろう」
そう言って――私は青年から、この国の情勢を詳しく教えてもらう。
どうやらローノック国内部ではもう様々な被害が起きているも、王家が必死に隠そうとしているらしい。
私が平和だと考えていたのは、数カ月に一度の頻度しか街に向かわなかったから。
実際はこの時点で……フィーレ様が聖女でなくなったことによる問題が、すでにローノック国で発生していた。
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話を聞くと青年は冒険者ギルド経由で素材を入手し、魔法道具を作っている錬金者らしい。
その錬金者が私に直接取引がしたいと頼み……私も欲しい魔法道具があったから了承すると、家に招かれていた。
錬金者は生活に役立つ貴重な魔法道具を渡し、受け取った私は森で手に入る希少なモンスターの部位を渡す。
「予約制で数年かかる魔法道具が欲しかったところでした……ありがとうございます」
私がお礼を言うと、錬金者は笑顔で応える。
「私の方がお礼を言うべきだ……私は、早くこの国を出たかった」
「そうなんですか?」
「ああ。冒険者ギルド経由だと売りに出されるのに時間がかかるから……直接取引できて嬉しいのは私の方だよ」
錬金者は微笑み、本当に嬉しそうに呟く。
そういえば……この人は冒険者ギルドの取引カウンターで、じっと取引相手の売り物を眺めていた気がする。
私が来るのを待っていたのだろうかと考えながら、気になることを尋ねる。
「この国を出るのは……他の冒険者達の噂を聞いてですか?」
「噂もあるが、この国がもう終わりだと、私は確信したからだ」
断言する錬金者の青年に、私は少し驚いていた。
まだフィーレ様の力が残っているから平和なままで、現状の変化を望まない冒険者達はこの国に残っている。
それなのにもうローノック国が終わりだと、目の前の青年は断言した。
理由が気になってしまうと、顔に出ていたのか錬金者は応えてくれる。
「必死に隠しておるようだが、この国は長くない……長くもったとしても後4、5年だろう」
そう言って――私は青年から、この国の情勢を詳しく教えてもらう。
どうやらローノック国内部ではもう様々な被害が起きているも、王家が必死に隠そうとしているらしい。
私が平和だと考えていたのは、数カ月に一度の頻度しか街に向かわなかったから。
実際はこの時点で……フィーレ様が聖女でなくなったことによる問題が、すでにローノック国で発生していた。
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