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第24話
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ザノーク視点
カルラが国から去って、数ヶ月が経っていた。
魔物による問題は、ミーファの魅了魔法によって解決する。
それにより犠牲者が出てしまったが、どこにでもいる普通の魔法使いだから失っても問題はない。
魔物の問題は解決するも、ドグニテ国では別の問題が発生してしまう。
魅了魔法が強すぎて、客観的にみると不自然な行動を起こしていると知られてしまったようだ。
今日はミーファが話したいことがあるようで、部屋に呼んでいた。
ミーファの話を聞く前に、俺は聞いておきたいことがある。
「魅了された者がおかしいと、民衆は気づきだしたようだ……明らかに、俺達王家のことを怪しんでいる」
「自分の命を捨ててでも目的を果たす人ばかりですから、怪しまれるのは仕方ないでしょう」
「……そうだな」
冷静なミーファに、俺は恐怖しながらも賛同する。
ミーファは魅了魔法の力を使い、これからもドグニテ国を繁栄させると約束した。
信者を作り出せる魅了魔法は魅力的で、ドグニテ国は繁栄していくだろう。
そう考えていたのに――これから俺達は、最悪の事態になろうとしていた。
カルラが国から去って、数ヶ月が経っていた。
魔物による問題は、ミーファの魅了魔法によって解決する。
それにより犠牲者が出てしまったが、どこにでもいる普通の魔法使いだから失っても問題はない。
魔物の問題は解決するも、ドグニテ国では別の問題が発生してしまう。
魅了魔法が強すぎて、客観的にみると不自然な行動を起こしていると知られてしまったようだ。
今日はミーファが話したいことがあるようで、部屋に呼んでいた。
ミーファの話を聞く前に、俺は聞いておきたいことがある。
「魅了された者がおかしいと、民衆は気づきだしたようだ……明らかに、俺達王家のことを怪しんでいる」
「自分の命を捨ててでも目的を果たす人ばかりですから、怪しまれるのは仕方ないでしょう」
「……そうだな」
冷静なミーファに、俺は恐怖しながらも賛同する。
ミーファは魅了魔法の力を使い、これからもドグニテ国を繁栄させると約束した。
信者を作り出せる魅了魔法は魅力的で、ドグニテ国は繁栄していくだろう。
そう考えていたのに――これから俺達は、最悪の事態になろうとしていた。
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