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第26話
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ザノーク視点
居場所を知ったミーファは、カルラを消したいらしい。
魅了魔法を使う上で脅威となるから、俺達にとってカルラは邪魔な存在だ。
「カルラを消すと言ったが、相当な戦力を注ぎ込まないとと無理だろう」
王家に貢献していたカルラの活躍から、消すのは無茶だと思うしかない。
それでもミーファは余裕そうで、これからの計画を話す。
「今まで魅了されて命を投げ出した人は、どこにでもいる魔法使いでした……カルラは、優秀な魔法使いを捨てることで排除します」
それはドグニテ国にとっても大打撃となるが、ミーファにとっては構わないようだ。
計画を聞き動揺した俺は、ミーファに言わなければならないことがある。
「ま、待て……ドグニテ国に貢献してくれた者達を、捨てるというのか?」
今まで命を捨てて活躍した連中は、どこにでもいる普通の魔法使いだった。
代わりはいくらでもいた者と違い、これから犠牲になる者達はドグニテ国で活躍した者だ。
優秀な魔法使いを失うのはリスクが高く、不安になった俺は尋ねる。
それでもミーファとしては、カルラを消す方が重要らしい。
「他国の優秀な魔法使いを魅了できていますし、問題ありません……ミーファを知っている人を使うのが、一番いいのです」
ミーファを知っているからこそ、理性を失っても倒す相手として認識できるらしい。
俺が何を言っても、ミーファは止まらないだろう。
知っている者を平然と使い捨てるミーファに、俺は恐怖している。
それでも魅了魔法の力は強力で、逆らう気は一切なかった。
居場所を知ったミーファは、カルラを消したいらしい。
魅了魔法を使う上で脅威となるから、俺達にとってカルラは邪魔な存在だ。
「カルラを消すと言ったが、相当な戦力を注ぎ込まないとと無理だろう」
王家に貢献していたカルラの活躍から、消すのは無茶だと思うしかない。
それでもミーファは余裕そうで、これからの計画を話す。
「今まで魅了されて命を投げ出した人は、どこにでもいる魔法使いでした……カルラは、優秀な魔法使いを捨てることで排除します」
それはドグニテ国にとっても大打撃となるが、ミーファにとっては構わないようだ。
計画を聞き動揺した俺は、ミーファに言わなければならないことがある。
「ま、待て……ドグニテ国に貢献してくれた者達を、捨てるというのか?」
今まで命を捨てて活躍した連中は、どこにでもいる普通の魔法使いだった。
代わりはいくらでもいた者と違い、これから犠牲になる者達はドグニテ国で活躍した者だ。
優秀な魔法使いを失うのはリスクが高く、不安になった俺は尋ねる。
それでもミーファとしては、カルラを消す方が重要らしい。
「他国の優秀な魔法使いを魅了できていますし、問題ありません……ミーファを知っている人を使うのが、一番いいのです」
ミーファを知っているからこそ、理性を失っても倒す相手として認識できるらしい。
俺が何を言っても、ミーファは止まらないだろう。
知っている者を平然と使い捨てるミーファに、俺は恐怖している。
それでも魅了魔法の力は強力で、逆らう気は一切なかった。
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