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第63話
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私はロランに告白されて、頭が真っ白になっている。
――私が、あのロラン様に好きだと言われた?
釣り合わないと考えていて、叶わない恋だと考えていた。
それなのに……目の前のロランは私を好きな理由を話してくれている。
「あ、あの……私では、その、釣り合わないと思います」
「それは俺も思っている。シエルは魔力の差で考えているのかもしれないけど、人としては君の方が遙かに魅力的だ」
「そ、そうでしょうか……」
釣り合わないと言えば、ロランも私と釣り合わないと考えていることを話してくれる。
どう考えても人としては気遣いができるロランの方が魅力的に違いないのに――魅力的だと言われて、顔が赤くなっているのを自覚してしまう。
魔力で他者の感情がわかるから、好きだと知っているのだと思う。
それでもこうして言葉にしたくて、私は正面にいるロランに本心を話す。
「私も、ロラン様のことを愛しています」
私も想いを伝えて――ロランと、恋人になることができていた。
――私が、あのロラン様に好きだと言われた?
釣り合わないと考えていて、叶わない恋だと考えていた。
それなのに……目の前のロランは私を好きな理由を話してくれている。
「あ、あの……私では、その、釣り合わないと思います」
「それは俺も思っている。シエルは魔力の差で考えているのかもしれないけど、人としては君の方が遙かに魅力的だ」
「そ、そうでしょうか……」
釣り合わないと言えば、ロランも私と釣り合わないと考えていることを話してくれる。
どう考えても人としては気遣いができるロランの方が魅力的に違いないのに――魅力的だと言われて、顔が赤くなっているのを自覚してしまう。
魔力で他者の感情がわかるから、好きだと知っているのだと思う。
それでもこうして言葉にしたくて、私は正面にいるロランに本心を話す。
「私も、ロラン様のことを愛しています」
私も想いを伝えて――ロランと、恋人になることができていた。
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