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第66話
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私の前には、マクスウェル達がいる。
タイミングがよすぎる辺り……私がロランと行動しなくなるのを、待っていたようだ。
「君の屋敷、そして学園はロランが魔法で守っていたから、狙うのは登校中しかなかった」
マクスウェルが説明して、私は納得する。
ロランが魔法で守れるのは一定の空間だけで、馬車が学園を移動する道のりまでいくと範囲が広すぎる。
広範囲だとロランでも魔法を使って守ることはできず、マクスウェルはそこを狙ったようだ。
「その指輪の力で危機的状況になればロランは知ることができそうだが……今ロランは、仮面の兵士達の足止めを受けている」
ロランは高速移動できても、瞬間移動まではできない。
そして仮面兵士との戦いで、移動魔法だけを封じているのはわかっている。
仮面兵士は足止めに特化されているから、ロランでも振り切ることは無理そうだ。
それでも足止めしかできないと考えている辺り、マクスウェル達は私を狙っていたのかもしれない。
「ロランと仮面兵士の戦闘を見れば、シエルは自分が足手纏いだと申告すると予測できていた……ここまで予想通り、後はシエルを支配するだけだ」
今までマクスウェルの計画通りで、バルターは顔が半分隠れる仮面を手にしている。
私にバルターが持つ仮面を着けることが目的のようで……私は、ロランが来るまで持ち堪えようと決意していた。
タイミングがよすぎる辺り……私がロランと行動しなくなるのを、待っていたようだ。
「君の屋敷、そして学園はロランが魔法で守っていたから、狙うのは登校中しかなかった」
マクスウェルが説明して、私は納得する。
ロランが魔法で守れるのは一定の空間だけで、馬車が学園を移動する道のりまでいくと範囲が広すぎる。
広範囲だとロランでも魔法を使って守ることはできず、マクスウェルはそこを狙ったようだ。
「その指輪の力で危機的状況になればロランは知ることができそうだが……今ロランは、仮面の兵士達の足止めを受けている」
ロランは高速移動できても、瞬間移動まではできない。
そして仮面兵士との戦いで、移動魔法だけを封じているのはわかっている。
仮面兵士は足止めに特化されているから、ロランでも振り切ることは無理そうだ。
それでも足止めしかできないと考えている辺り、マクスウェル達は私を狙っていたのかもしれない。
「ロランと仮面兵士の戦闘を見れば、シエルは自分が足手纏いだと申告すると予測できていた……ここまで予想通り、後はシエルを支配するだけだ」
今までマクスウェルの計画通りで、バルターは顔が半分隠れる仮面を手にしている。
私にバルターが持つ仮面を着けることが目的のようで……私は、ロランが来るまで持ち堪えようと決意していた。
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