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第67話
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平原で、私の目の前には顔が半分隠れた仮面を着けるバルターとダリアの姿がある。
2人の後ろにはマクスウェルもいて……私は1人、絶体絶命の状況だ。
「支配の仮面をロランの弱点であるシエルに着ける……戦力差から、一瞬で終わるだろうな」
仮面の効力を話したのは、支配されると思わせることで効力を更に発揮させるからだ。
バルターは自信満々に話して、ダリアが両手から膨大な魔力を出しながら楽しそうな笑みを浮かべる。
「……本当に私が、ロラン様の弱点だと思っているのですか?」
「会話で時間稼ぎはさせない。その指輪が、なによりの証拠だ」
私が質問すると、マクスウェルが端的に答える。
マクスウェル達は、私とロランの仲を知っているに違いない。
もし私が洗脳されそうになったら命を捨てたいと思っているけど、まだその時ではない。
「抵抗されないよう魔法で傷つける必要があるのなら、私がシエルを叩き潰しますわ!」
「ダリア。殺さない程度にやれ……これは命令だ」
「っっ……わかっています!」
バルターの命令を、ダリアが苛立ちながらも聞いている。
それが不自然だと考えて……恐らく、支配の仮面と呼んだ魔法道具の力だと推測する。
そして――仮面で膨大な力を得たダリアが、私に迫ろうとしていた。
2人の後ろにはマクスウェルもいて……私は1人、絶体絶命の状況だ。
「支配の仮面をロランの弱点であるシエルに着ける……戦力差から、一瞬で終わるだろうな」
仮面の効力を話したのは、支配されると思わせることで効力を更に発揮させるからだ。
バルターは自信満々に話して、ダリアが両手から膨大な魔力を出しながら楽しそうな笑みを浮かべる。
「……本当に私が、ロラン様の弱点だと思っているのですか?」
「会話で時間稼ぎはさせない。その指輪が、なによりの証拠だ」
私が質問すると、マクスウェルが端的に答える。
マクスウェル達は、私とロランの仲を知っているに違いない。
もし私が洗脳されそうになったら命を捨てたいと思っているけど、まだその時ではない。
「抵抗されないよう魔法で傷つける必要があるのなら、私がシエルを叩き潰しますわ!」
「ダリア。殺さない程度にやれ……これは命令だ」
「っっ……わかっています!」
バルターの命令を、ダリアが苛立ちながらも聞いている。
それが不自然だと考えて……恐らく、支配の仮面と呼んだ魔法道具の力だと推測する。
そして――仮面で膨大な力を得たダリアが、私に迫ろうとしていた。
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