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第71話
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マクスウェルが消滅して――平原には私とロラン、そしてバルターとダリアがいる。
もう残っている手は馬車の執事を狙うぐらいだと警戒していたけど……2人は戦意を失っていた。
ダリアは仮面が壊れているけど、倒れたまま動こうとしない。
そして……バルターは仮面を外して、地面に叩きつけながら叫ぶ。
「ダリアは仮面の影響で心を壊した……俺はこのままだと処刑されるだろう。しかし、シエルが婚約者に戻ってくれれば別だ!」
「……何を、言っているのですか?」
この状況でそんなことを言い出すバルターが、私には理解できなかった。
それでもバルターは必死に、私に全身を使い頭を下げて頼み込む。
「この俺が頼んでいるのだ……シエルよ、俺の婚約者に戻ってくれぇっ!!」
バルターが私に婚約者に戻って欲しいと、必死に懇願していた。
これしか手段がないのは間違いないようで――私は断言する。
「お断りします。もう私は、貴方とは一切関係ありません」
私に断られて数日後――マクスウェルに協力していたことが判明したようで、バルターは処刑されることとなっていた。
もう残っている手は馬車の執事を狙うぐらいだと警戒していたけど……2人は戦意を失っていた。
ダリアは仮面が壊れているけど、倒れたまま動こうとしない。
そして……バルターは仮面を外して、地面に叩きつけながら叫ぶ。
「ダリアは仮面の影響で心を壊した……俺はこのままだと処刑されるだろう。しかし、シエルが婚約者に戻ってくれれば別だ!」
「……何を、言っているのですか?」
この状況でそんなことを言い出すバルターが、私には理解できなかった。
それでもバルターは必死に、私に全身を使い頭を下げて頼み込む。
「この俺が頼んでいるのだ……シエルよ、俺の婚約者に戻ってくれぇっ!!」
バルターが私に婚約者に戻って欲しいと、必死に懇願していた。
これしか手段がないのは間違いないようで――私は断言する。
「お断りします。もう私は、貴方とは一切関係ありません」
私に断られて数日後――マクスウェルに協力していたことが判明したようで、バルターは処刑されることとなっていた。
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