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第20話
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屋敷にやって来たレモノは、明らかに暴走している。
ジェイドが私を屋敷に住ませてくれたことに、そこまで嫉妬しているようだ。
「どうして!? どうしてジェイド様は、私よりもアニカの方が好きなのですか!!」
取り乱しているレモノは、私を指差す。
屋敷にいた時のように本性を晒し、レモノは激昂して叫んでいた。
「ジェイド様はアニカの奇妙な姿を見て、新種の魔物だと思っているに違いありません!!」
姉に対して、よくそこまで言えるものだ。
私を否定しつつ自分の方が魅力的と伝えるレモノに、隣で座るジェイドは明らかに怒っていた。
「レモノ様――今日の会話は全て、ガイス様に報告することにしよう」
「――えっ?」
「会話は全て記録している。レモノ様の暴言を最後まで記録しようと考えていたが、聞くに耐えなくなってしまった」
ジェイドは怒り、ガイスの名前を出すことでレモノが怯える。
全身を震わせて、レモノは私を睨み叫ぶ。
「ジェイド様がそんなことを言うわけがない――この屋敷にいる人達は、アニカに操られています!!」
会話は記録されていると言われても、レモノの暴走は止まらない。
とんでもないことを言い出したレモノに、私達は呆れるしかなかった。
ジェイドが私を屋敷に住ませてくれたことに、そこまで嫉妬しているようだ。
「どうして!? どうしてジェイド様は、私よりもアニカの方が好きなのですか!!」
取り乱しているレモノは、私を指差す。
屋敷にいた時のように本性を晒し、レモノは激昂して叫んでいた。
「ジェイド様はアニカの奇妙な姿を見て、新種の魔物だと思っているに違いありません!!」
姉に対して、よくそこまで言えるものだ。
私を否定しつつ自分の方が魅力的と伝えるレモノに、隣で座るジェイドは明らかに怒っていた。
「レモノ様――今日の会話は全て、ガイス様に報告することにしよう」
「――えっ?」
「会話は全て記録している。レモノ様の暴言を最後まで記録しようと考えていたが、聞くに耐えなくなってしまった」
ジェイドは怒り、ガイスの名前を出すことでレモノが怯える。
全身を震わせて、レモノは私を睨み叫ぶ。
「ジェイド様がそんなことを言うわけがない――この屋敷にいる人達は、アニカに操られています!!」
会話は記録されていると言われても、レモノの暴走は止まらない。
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