【完結(続編)ほかに相手がいるのに】

もえこ

文字の大きさ
32 / 224
~就寝~

自分勝手

しおりを挟む
「もう…欲しくてたまんないって…ここ…ひくついてるぞ…何が、嫌だ、やめて…だよ…?こんな状態で、マジでやめていいわけ…?は、あ… 俺も、限界… 」

「… たく、み… やめ、て… そんな風に、言わな… んっ…! ん… 」

話している最中、再び荒々しく、唇を塞がれる…。

「… んぅ… ン… んっ…!」

キスをされたままの状態で、いきなり指を…予告なしにそこに挿入されて、ビクリと身体が震える…

何度も、浅く…深く…挿入をされながら、次第に指が増えていき…
ついに…卑猥な水音がそこからし始め…私は堪らずに、ぎゅっと目を閉じる…。

「んっ… っ… んっ…」

次第にぐちゅぐちゅと音が大きくなってきて、羞恥に、耳をも塞ぎたくなる…。
長い指の感触が… 巧みに内壁を擦られる感覚が… どうしようもなく、私の理性を奪おうとしてくる…。

感じたくない… 
よりにもよって、拓海に別れを告げた夜に…
最後の夜に…  
こんな風に、拓海の荒々しい愛撫に感じてしまう自分を呪いたくなる…。

「… ああ…マジで、すごいことになってる…葉月…もう、おまえのここ…ビショビショ…シーツまでいきそう…ほら…、あーあ… 」

「いや…嫌、拓海… 本当に、やめて…」
恥ずかし過ぎる…。
抵抗が無駄だとわかってはいても…私は、いやいやをするように、首を振る…。

「いやじゃ、ねえって…俺は絶対にやめない…もう、逃がさない… 」

「やっ… … ぁ…」

拓海がまるで…肉食獣のようなぎらついた目で、私を見下ろしたかと思うと、
今度は私の下半身に向かって、自身の身体をゆっくり、下方に下げていく…。

「な… に… 拓海っ… !?」
いやな予感がした… まかさと、思った…。

「…なにって…今日はここ、も…舐める… 舐めたい… 抵抗、すんな… 」

「あ… や… だ…」

拓海がそこに顔を近づける…。
太股を両手で押さえつけられ、熱い息がかかった瞬間…ぞろりと…そこにあてがわれた拓海の生温かい舌の感触に、ビクンと身体が跳ね上がる…。

「やめて… もう、…拓海…そ、れ… や、だ…なんで…」

拓海が普段はあまりしない…その…恥ずかし過ぎる愛撫…
口での、愛撫…

昨夜…杉崎さんにされた、行為だ…  

それを、今から拓海がしようとしているのがわかった…

「… 嫌だ… やめない… ん、む… はあっ… 」

「ああっ! あっ…  んっ… んっ… は、ぁ… ん 」

私の股の間で、小刻みに揺れる拓海の髪…

ぴちゃぴちゃという信じられないほどに卑猥な、水音…
えぐるように突きながらも、彷徨う…拓海の尖った舌と、柔らかな唇の感触…

じわじわと襲い来る、淫らな感覚…  快楽… 

なんで…こんなこと…

いきなり理由もなく、別れを告げた最低な、私に… 
拓海はなんでこんなに、優しくするんだろう…
 
いっそ、拓海のことをものすごく嫌いになれるほどに…
もっと滅茶苦茶に…痛いくらいに乱暴に…抱いてくれたらいいのに… 

そんな、自分勝手で馬鹿な気持ちが…頭をかすめる…。


抗えない… もう、ダメだ… ごめんなさい… 
助けて、杉崎さん…

私はともすれば快楽を貪ってしまいそうになる淫らな女の身体を、抵抗するかのように左右によじりながら、
混乱する感情のまま、

彼の優しい笑顔を、今更ながらに、頭に思い浮かべた…。






しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...