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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.1-82 太陽はここに堕ちる
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―――ガラガラとがれきが崩れ、そこから引き上げられる機械の腕。
延ばされていた部分は掃除機のホースのようになっているが、内部にばねのような仕掛けがあるのか伸縮自在らしい。
「ふはははは!!どうだあの時のクソガキどもぉ!!このすんばらしぃナイスゥなサイボーグボディの力を思い知って、くたばりやがったかぁ!!」
自身の腕を持ち上げ叩きつけて発生したがれきの山から引きずり出し、捕えていた憎きやつらを引きずり出し、ケツ爆竹不審者…本名は唾口鶏知句は高笑いを上げる。
かなり前のことだが、自身の欲望のはけ口を出しまくっていた当時に、現れた恐るべきガキども。
何とか命からがら逃げ延びたとはいえ、当時のトラウマによって彼は二度と自身の欲望を吐き出せぬ体になってしまい、ぐつぐつと恨みの鍋を煮立てていた。
そんな中で、その恨みの素質を買われたのか怪しい闇医者とめぐり合い、機械の体へと徐々に作り替えられ、裏社会ではそれなりに名が売れ始めたサイボーグになっていた。
物凄く有名にならなかったのは、元々がその素質がないほどのただのくずじみた精神のせいだが、そんなことはどうでも良い。
彼にとっては今こそが、昔与えられたトラウマの元凶になった成長したガキどもを手にかけられたことこそが幸せだった。
「んんぅ?なんだ、男のガキしかくたばっていないのか」
引き上げ、どんなものになっているのか確認したのだが、どうやら残念なことに片方を仕留めそこなったらしい。
周囲の建物にぶつける直前に、男のほうのガキだった奴が身を挺して女のガキのほうを守ったようで、そっちは傷がついていない様子。
だが、身を守った代償というようにぼろぼろになった姿だけでも、自身のトラウマの元凶が酷く傷ついた様子に歓喜を得ていた。
「くっくっく、意識も吹っ飛んで血みどろになっているようでいい気味だぜぇ!!おい、女のガキ!!お前にとって大事な男のようにも見えたが、そいつがくたばっている様子を見て、どうよ感想はぁ!!」
にやにやと笑みを浮かべ、唾口は守られて無事だったガキのほうへ目を向ける。
自分にとってトラウマの一番の元凶であるやつで、ここまでの戦いぶりを見るに明らかに強いのだろう。
だが、それも生身の人間の中ではということで、サイボーグになった自分にかなうはずがない。
「なぁどんな気持ちだぁ?自分の大事な男っぽい奴に守られて、自分だけ助かるってどんな気持ちだぁ?」
物凄くうざったい話し方で声をかけつつ、挑発する。
いまだにぼろぼろになった男に守られるように抱え込まれているようであり、表情は見えないが、どうしようもできないであろう様子に優越感を唾口は優越感を抱く。
「んんぅ?顔を見せてくれなきゃわかんねぇなあ!!おいどんな面をしていやがるんだぁ!!」
…よせばいいのに、男のほうをグイっと引っ張り、彼女の顔を見て…次の瞬間、サイボーグになってから失われたはずの寒いという感覚を背中に感じ取った。
いや、これは寒さとかではなく…絶対零度の冷え込みのような、おぞましいほどの悪寒。
長らく忘れていた感覚に一瞬気を奪われつつも、その感覚を感じ取らせた女のほうを見て…唾口は動けなくなった。
どういうことだろうか。生身の相手であれば、圧倒的なスペックで勝てるはずのサイボーグボディがあるはずなのに、その安心を感じられないこの寒気は。
どういうことだろうか。たとえ激怒しているにしても自分には何もできないだろうと、高みの見物を決め込むような優越感を得ていたはずが、いつの間にか底知れぬ深い沼の底に沈められているような弱者としての感覚は。
「…どんな気持ちだって?問われて答えるならば…そうだね。今すぐにでも、君を消し飛ばしたい気持ちかな」
唾口の問いかけに対して、答える女の声。
だが、その声色からにじみ出ている感情は、すさまじいまでに濃縮された怒りの感情であり、一つ一つ出るたびに身をその怒りの炎で焼きつくされるような錯覚を感じてしまう。
「春…私をかばわなくてもこの程度なら傷つかないのに…昔から無茶をしたりすることはあったけど、こんな時までやらなくていいんだよ」
ズバンッ!!
「!?」
女が言い終えるとともに、拘束していたはずの自身の腕が切り飛ばされたことに唾口は驚愕する。
今、何か武器をもって切るような動作もなかったはずなのに、まるで見えない手があるかのような動きをされた。
サイボーグになったことでその視力も人を超えたはずなのに、スローモーションで見返しても、全く見えなかった動き。
驚愕している間にも、もう片方の拘束の腕も切り飛ばされて、男のガキの身が宙に浮き、女のガキの手元に落ちてお姫様だっこのような姿勢で抱えられる。
「…全身打撲、骨が少々、出血多量…私がいながら、こんな傷を負わせて、ごめんね」
見るだけでどういう状態か判断したのだろう。一瞬だけ、その声からは怒りの感情が失われている。
だが、すぐに唾口のほうへ顔を向け、太陽のように、いや、超新星のごとく強烈な熱量を感じるような怒りを浴びせられて、命の危機を知らせるような警鐘が鳴り響く。
このままでは非常に不味いと、遠い日に植え付けられたトラウマの発生した時以来、久しぶりに感じ取った本格的な命の危機。
命だけで済めばまだ軽いだろうが…感じ取れるこの警鐘は、それでは済まないと言っている。
逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ逃ゲロ逃ゲロ逃ゲロニゲロニゲロニゲロニゲニゲニゲニゲニゲニゲニゲニゲニgenigenigenigenigenigenigenigeni---!!
『サイボーグ化、無駄。頭の動き遅いね』
いつの間にか、背後のほうから聞こえたその言葉が、彼の聞いた最後の人の声。
そしてここから先、聞こえてくるのは…人ならざるものしかいない、地獄の釜の蓋が開き、中で煮えたぎる者たちの音だけであった…
「…ふぅ、久しぶりにかなりやっちゃったなぁ。後始末は気にしなくても良いけどさ」
誰もいなくなった、人の気配すらすべて失われた場所にて、自身の腕の中で眠っている春に対してミントはそうつぶやく。
怒りというのは持続しないもので、ほんの一瞬だけ凄まじい熱量を誇るのだが、すぐに熱が冷めて冷静さが戻ってくるものだ。
その恒星のように輝いた熱で蒸発したものに関しては、既に関心はない。そもそも、存在すら失われたものに、どうやって関心を抱いていけばいいのだろうか。
「とりあえず、持っていてよかったよ。携帯用経口摂取型医療ナノマシン『ナオルンデス』。本来は傷ついた胃を治す目的で依頼されていたけど、こういう治療にも使えるからね」
既にその腕に分かれている春の体からは、付けられた傷はきれいさっぱり失われており、むしろ傷つく前よりも健康な状態になっていた。
母に連れられてあちこちの国を巡り歩き、知識や技術を身に付ける中で、医療関係に関しての知識もしっかりと身に付けていたおかげで、用意していた道具。
本当はもうちょっと違う場面で…たとえばそう、縁日でタコ焼きでも食べてあちっとやけどした隙をついてみようかと思ったのだが、残念ながら猫タコ様の祭りではタコ焼きがなくて断念していたのだ。
そこで使用しなかったおかげで、今こうやって彼の命を助けることができたのは、これはこれで奇跡と言っていいのかもしれない。
「さてと、どうやら助けた女の子たちによって、警察や警備の人も来たようだし、おとなしく事情聴取を受けようかな」
捕まることはない。この場にいたはずの、あの男たちの命は奪ってないし、その姿ももうこの世から見えることはないのだから。
犯罪をやったわけではない。彼女にとって、単純に彼を害した害虫をこの世にはない焼却炉へ、丁寧に案内してあげただけなのだから。
周辺の監視カメラに、逃走の偽装映像は既に仕掛けている。
春が眠っていることに関しては、相手の反撃でクロロホルムあたりの眠り薬を使用されて、危うく人質にされかけたことで話をできるはず。
「大丈夫だよ、春。祭りは楽しかったけど、今日はここまで。明日はオンラインで…」
そう言いながら、警察の声が聞こえる方で体を向けながら春を見て、その無防備な首元を見て思わず彼女は声を止めた。
眠っている、大事な人。その身は今、自身の腕の中で預けられている状態。
おもわずうずく衝動を抑え込み、そっと自身の口元をぬぐい、牙を消す。
ああ、危ないところだった。あのまま血に塗れていれば、さらなる衝動が襲い掛かるところだった。綺麗にふき取り、洗い流したとはいえそれでも残る彼の濃い匂いに、思わず惹かれかけていた。
堕としたいのは彼なのに、自分が堕ちるのは本末転倒。
彼は彼のままであることが大事であり、だからこそ私は彼を失うつもりもなければ、変える気も何もない。
自身の衝動を抑えつつ、姿が見えてきた人たちのほうへミントは歩み始めるのであった…
「それにしても、この様子だと今日はもう祭り楽しめないなぁ。うーん、明日、オンラインが使用できるようになったら、すぐにでも私の牧場へ招待してあげるね」
…ちなみに、本当は最初から牧場を作る気はなかった。のんびりすごしたいというということでやったのは嘘ではないのだが、現実では少々難しいことをオンラインの感覚でごまかしつつ人目に付かないようにできないかと思っただけである。
けれども、やっている間に楽しんでしまい、大きくなったが…まぁ、結果としては彼と一緒に楽しめそうな場所に出来上がったのは幸いかもしれない。物事とはどう進むのか、わからないものである…
延ばされていた部分は掃除機のホースのようになっているが、内部にばねのような仕掛けがあるのか伸縮自在らしい。
「ふはははは!!どうだあの時のクソガキどもぉ!!このすんばらしぃナイスゥなサイボーグボディの力を思い知って、くたばりやがったかぁ!!」
自身の腕を持ち上げ叩きつけて発生したがれきの山から引きずり出し、捕えていた憎きやつらを引きずり出し、ケツ爆竹不審者…本名は唾口鶏知句は高笑いを上げる。
かなり前のことだが、自身の欲望のはけ口を出しまくっていた当時に、現れた恐るべきガキども。
何とか命からがら逃げ延びたとはいえ、当時のトラウマによって彼は二度と自身の欲望を吐き出せぬ体になってしまい、ぐつぐつと恨みの鍋を煮立てていた。
そんな中で、その恨みの素質を買われたのか怪しい闇医者とめぐり合い、機械の体へと徐々に作り替えられ、裏社会ではそれなりに名が売れ始めたサイボーグになっていた。
物凄く有名にならなかったのは、元々がその素質がないほどのただのくずじみた精神のせいだが、そんなことはどうでも良い。
彼にとっては今こそが、昔与えられたトラウマの元凶になった成長したガキどもを手にかけられたことこそが幸せだった。
「んんぅ?なんだ、男のガキしかくたばっていないのか」
引き上げ、どんなものになっているのか確認したのだが、どうやら残念なことに片方を仕留めそこなったらしい。
周囲の建物にぶつける直前に、男のほうのガキだった奴が身を挺して女のガキのほうを守ったようで、そっちは傷がついていない様子。
だが、身を守った代償というようにぼろぼろになった姿だけでも、自身のトラウマの元凶が酷く傷ついた様子に歓喜を得ていた。
「くっくっく、意識も吹っ飛んで血みどろになっているようでいい気味だぜぇ!!おい、女のガキ!!お前にとって大事な男のようにも見えたが、そいつがくたばっている様子を見て、どうよ感想はぁ!!」
にやにやと笑みを浮かべ、唾口は守られて無事だったガキのほうへ目を向ける。
自分にとってトラウマの一番の元凶であるやつで、ここまでの戦いぶりを見るに明らかに強いのだろう。
だが、それも生身の人間の中ではということで、サイボーグになった自分にかなうはずがない。
「なぁどんな気持ちだぁ?自分の大事な男っぽい奴に守られて、自分だけ助かるってどんな気持ちだぁ?」
物凄くうざったい話し方で声をかけつつ、挑発する。
いまだにぼろぼろになった男に守られるように抱え込まれているようであり、表情は見えないが、どうしようもできないであろう様子に優越感を唾口は優越感を抱く。
「んんぅ?顔を見せてくれなきゃわかんねぇなあ!!おいどんな面をしていやがるんだぁ!!」
…よせばいいのに、男のほうをグイっと引っ張り、彼女の顔を見て…次の瞬間、サイボーグになってから失われたはずの寒いという感覚を背中に感じ取った。
いや、これは寒さとかではなく…絶対零度の冷え込みのような、おぞましいほどの悪寒。
長らく忘れていた感覚に一瞬気を奪われつつも、その感覚を感じ取らせた女のほうを見て…唾口は動けなくなった。
どういうことだろうか。生身の相手であれば、圧倒的なスペックで勝てるはずのサイボーグボディがあるはずなのに、その安心を感じられないこの寒気は。
どういうことだろうか。たとえ激怒しているにしても自分には何もできないだろうと、高みの見物を決め込むような優越感を得ていたはずが、いつの間にか底知れぬ深い沼の底に沈められているような弱者としての感覚は。
「…どんな気持ちだって?問われて答えるならば…そうだね。今すぐにでも、君を消し飛ばしたい気持ちかな」
唾口の問いかけに対して、答える女の声。
だが、その声色からにじみ出ている感情は、すさまじいまでに濃縮された怒りの感情であり、一つ一つ出るたびに身をその怒りの炎で焼きつくされるような錯覚を感じてしまう。
「春…私をかばわなくてもこの程度なら傷つかないのに…昔から無茶をしたりすることはあったけど、こんな時までやらなくていいんだよ」
ズバンッ!!
「!?」
女が言い終えるとともに、拘束していたはずの自身の腕が切り飛ばされたことに唾口は驚愕する。
今、何か武器をもって切るような動作もなかったはずなのに、まるで見えない手があるかのような動きをされた。
サイボーグになったことでその視力も人を超えたはずなのに、スローモーションで見返しても、全く見えなかった動き。
驚愕している間にも、もう片方の拘束の腕も切り飛ばされて、男のガキの身が宙に浮き、女のガキの手元に落ちてお姫様だっこのような姿勢で抱えられる。
「…全身打撲、骨が少々、出血多量…私がいながら、こんな傷を負わせて、ごめんね」
見るだけでどういう状態か判断したのだろう。一瞬だけ、その声からは怒りの感情が失われている。
だが、すぐに唾口のほうへ顔を向け、太陽のように、いや、超新星のごとく強烈な熱量を感じるような怒りを浴びせられて、命の危機を知らせるような警鐘が鳴り響く。
このままでは非常に不味いと、遠い日に植え付けられたトラウマの発生した時以来、久しぶりに感じ取った本格的な命の危機。
命だけで済めばまだ軽いだろうが…感じ取れるこの警鐘は、それでは済まないと言っている。
逃げろ、逃げろ、逃げろ、逃げろ逃ゲロ逃ゲロ逃ゲロニゲロニゲロニゲロニゲニゲニゲニゲニゲニゲニゲニゲニgenigenigenigenigenigenigenigeni---!!
『サイボーグ化、無駄。頭の動き遅いね』
いつの間にか、背後のほうから聞こえたその言葉が、彼の聞いた最後の人の声。
そしてここから先、聞こえてくるのは…人ならざるものしかいない、地獄の釜の蓋が開き、中で煮えたぎる者たちの音だけであった…
「…ふぅ、久しぶりにかなりやっちゃったなぁ。後始末は気にしなくても良いけどさ」
誰もいなくなった、人の気配すらすべて失われた場所にて、自身の腕の中で眠っている春に対してミントはそうつぶやく。
怒りというのは持続しないもので、ほんの一瞬だけ凄まじい熱量を誇るのだが、すぐに熱が冷めて冷静さが戻ってくるものだ。
その恒星のように輝いた熱で蒸発したものに関しては、既に関心はない。そもそも、存在すら失われたものに、どうやって関心を抱いていけばいいのだろうか。
「とりあえず、持っていてよかったよ。携帯用経口摂取型医療ナノマシン『ナオルンデス』。本来は傷ついた胃を治す目的で依頼されていたけど、こういう治療にも使えるからね」
既にその腕に分かれている春の体からは、付けられた傷はきれいさっぱり失われており、むしろ傷つく前よりも健康な状態になっていた。
母に連れられてあちこちの国を巡り歩き、知識や技術を身に付ける中で、医療関係に関しての知識もしっかりと身に付けていたおかげで、用意していた道具。
本当はもうちょっと違う場面で…たとえばそう、縁日でタコ焼きでも食べてあちっとやけどした隙をついてみようかと思ったのだが、残念ながら猫タコ様の祭りではタコ焼きがなくて断念していたのだ。
そこで使用しなかったおかげで、今こうやって彼の命を助けることができたのは、これはこれで奇跡と言っていいのかもしれない。
「さてと、どうやら助けた女の子たちによって、警察や警備の人も来たようだし、おとなしく事情聴取を受けようかな」
捕まることはない。この場にいたはずの、あの男たちの命は奪ってないし、その姿ももうこの世から見えることはないのだから。
犯罪をやったわけではない。彼女にとって、単純に彼を害した害虫をこの世にはない焼却炉へ、丁寧に案内してあげただけなのだから。
周辺の監視カメラに、逃走の偽装映像は既に仕掛けている。
春が眠っていることに関しては、相手の反撃でクロロホルムあたりの眠り薬を使用されて、危うく人質にされかけたことで話をできるはず。
「大丈夫だよ、春。祭りは楽しかったけど、今日はここまで。明日はオンラインで…」
そう言いながら、警察の声が聞こえる方で体を向けながら春を見て、その無防備な首元を見て思わず彼女は声を止めた。
眠っている、大事な人。その身は今、自身の腕の中で預けられている状態。
おもわずうずく衝動を抑え込み、そっと自身の口元をぬぐい、牙を消す。
ああ、危ないところだった。あのまま血に塗れていれば、さらなる衝動が襲い掛かるところだった。綺麗にふき取り、洗い流したとはいえそれでも残る彼の濃い匂いに、思わず惹かれかけていた。
堕としたいのは彼なのに、自分が堕ちるのは本末転倒。
彼は彼のままであることが大事であり、だからこそ私は彼を失うつもりもなければ、変える気も何もない。
自身の衝動を抑えつつ、姿が見えてきた人たちのほうへミントは歩み始めるのであった…
「それにしても、この様子だと今日はもう祭り楽しめないなぁ。うーん、明日、オンラインが使用できるようになったら、すぐにでも私の牧場へ招待してあげるね」
…ちなみに、本当は最初から牧場を作る気はなかった。のんびりすごしたいというということでやったのは嘘ではないのだが、現実では少々難しいことをオンラインの感覚でごまかしつつ人目に付かないようにできないかと思っただけである。
けれども、やっている間に楽しんでしまい、大きくなったが…まぁ、結果としては彼と一緒に楽しめそうな場所に出来上がったのは幸いかもしれない。物事とはどう進むのか、わからないものである…
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