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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.3-153 鬼退治とくれば何かの果物を
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…伝説のマタギこと、プレイヤーのアラヤさん。
そう名乗った人物は、この大樹の村に迫りつつあるオーガに関しての説明を、広場に集ったプレイヤーたちにしてくれた。
「なるほど…オーガの残党たちか」
「寄せ集めのものばかりかと思いきや、レイドボス級と言って良いようなやつもいるのか」
「それはやばすぎねぇか?ここにいる奴らで、そこまで対抗できるのか…」
どこからともかく、説明するには分かりやすく画像を張り付けたり絵や文字が書ける巨大なホワイトボードのようなアイテムを取り出し、かくかくしかじかと分かりやすく説明されたが、説明されるだけ狙ってきているオーガたちのやばさがよくわかる。
並大抵のものならまだしも、見た目だけでも明らかにやばそうな鬼武者たちや、レイドボスクラスはあるのではないかと言われるようなサイキック・ゴールデンオーガ…とんでもないオーガたちの群れである。
まぁ、これでも先日のじゃロリが撃退したのもあってか数は減っているようだが、それでも数が減った分濃縮された生き残りの強さが驚異的なものばかりである。
余計な雑魚がいなくなった分、強者のみが生き残ってしまったようで、中々厄介なことになっているだろう。数が減った分さらに統率が取れやすくなり、洗練されて手ごわくなった群れになっている可能性さえもある。
「このままでは、この大樹の村へ総攻撃を仕掛けられてしまう可能性がある。そのため、相手が総力戦を仕掛ける前にこちらから奇襲をかけるために、やれる人に集ってほしい!!」
伝説のマタギと呼ばれるようなプレイヤーの呼びかけに対して、賛同するほかのプレイヤーたち。
他の星々へ巡る旅時を選択していた人も多かったが、それでも最初の時期のほうに開かれたこの場所へ愛着を持っている人も多いのか守る方向へ動けるようだ。
中にはオーガたちがいることに関して、他のフレンドたちへ連絡を取って救援を要請している人もいる様子。のじゃロリの住まう場所のピンチだと伝えたら、あの欲望戦隊が光の速さを超えて駆けつけて助けてくれそうだが…駄目だ、アレは流石にオーガ以上の厄災になりかねない。噂だと軽く凌駕する変態神とやらも出ているらしいが…彼らの誰かに出たのか、それとも別の何者かなのか、その真偽はいまだにわかっていない。
そもそもの話、相手の動きを見ると呼び集めるだけの時間は足りないようで、今すぐにでも攻め込んできてもおかしくはないそうだ。変態共の速さならば時の流れすらさかのぼってきて間に合いそうだが、それでもきついかもしれない。
それに相手は一度のじゃロリの攻撃で全滅しているからこそ、どれだけ厄介なのかしっかりと理解して対策を立てているようだ。
その証拠に、フォレストガーディアン対策なのか火属性の攻撃が可能なフレイムオーガやバーニングオーガ、火だるまオーガなどの種類もちらほら混ざっている様子。前者の違いがいまいちわかりにくいが、それでも名は体を表すというように、見事に火の力を持ったオーガばかりだというのはわかるだろう。
下手に攻撃が遅れれば、相手の火の攻撃によってこの大樹の村がある森ごと大火災になる可能性が非常に大きい。
相手をまとめているサイキック・ゴールデンオーガとやらが水球に包まれれているというのもその火災対策を兼ねている可能性だってある。
確かにやるなら、森全体を一気に燃やした方が早いが…そんな馬鹿な真似をされては不味い。
「戦うのは良いけど、実際にどうするんだ?」
「相手が超能力を使うほどの相手ならば、知能だってかなりあるだろうし、下手な手は打てないぞ?」
「そこは作戦がある」
他のプレイヤーたちの問いかけに対して、そう答える伝説のマタギ。
奇襲をかけても相手が問答無用で森林火災を引き起こす油断を取っては元も子もないので、それを防ぐ手段を先に行うようだ。
どのような作戦なのかは聞くまではわからないが、成功したいならやるだけの価値はあるだろう。
「そして平穏なクエストの途中に、静寂を破った奴らを殲滅するならば、より徹底的に潰すのみだ…!!」
「お兄ちゃん、オーガたちよりも物凄く邪悪なやる気に満ち溢れているんだけど」
「女神の力はボス相手にはやりそうじゃが、使わなくても本気で殲滅できそうじゃな…」
何やらミーちゃんたちがそんなことを言っているが、確かに僕しては戦闘に関して今回一番やる気が溢れているのかもしれない。
それだけ平穏を破りやがったあいつらが許せなくて…確実に殲滅が成功するように手助けをするだろう。
「それで、まずは作戦だが、錬金術師系の職業についている人はいるだろうか?今回の作戦は相手に備えて4段階の手でいくが、一段階目のほうでほぼ全滅させたくてな…」
そう名乗った人物は、この大樹の村に迫りつつあるオーガに関しての説明を、広場に集ったプレイヤーたちにしてくれた。
「なるほど…オーガの残党たちか」
「寄せ集めのものばかりかと思いきや、レイドボス級と言って良いようなやつもいるのか」
「それはやばすぎねぇか?ここにいる奴らで、そこまで対抗できるのか…」
どこからともかく、説明するには分かりやすく画像を張り付けたり絵や文字が書ける巨大なホワイトボードのようなアイテムを取り出し、かくかくしかじかと分かりやすく説明されたが、説明されるだけ狙ってきているオーガたちのやばさがよくわかる。
並大抵のものならまだしも、見た目だけでも明らかにやばそうな鬼武者たちや、レイドボスクラスはあるのではないかと言われるようなサイキック・ゴールデンオーガ…とんでもないオーガたちの群れである。
まぁ、これでも先日のじゃロリが撃退したのもあってか数は減っているようだが、それでも数が減った分濃縮された生き残りの強さが驚異的なものばかりである。
余計な雑魚がいなくなった分、強者のみが生き残ってしまったようで、中々厄介なことになっているだろう。数が減った分さらに統率が取れやすくなり、洗練されて手ごわくなった群れになっている可能性さえもある。
「このままでは、この大樹の村へ総攻撃を仕掛けられてしまう可能性がある。そのため、相手が総力戦を仕掛ける前にこちらから奇襲をかけるために、やれる人に集ってほしい!!」
伝説のマタギと呼ばれるようなプレイヤーの呼びかけに対して、賛同するほかのプレイヤーたち。
他の星々へ巡る旅時を選択していた人も多かったが、それでも最初の時期のほうに開かれたこの場所へ愛着を持っている人も多いのか守る方向へ動けるようだ。
中にはオーガたちがいることに関して、他のフレンドたちへ連絡を取って救援を要請している人もいる様子。のじゃロリの住まう場所のピンチだと伝えたら、あの欲望戦隊が光の速さを超えて駆けつけて助けてくれそうだが…駄目だ、アレは流石にオーガ以上の厄災になりかねない。噂だと軽く凌駕する変態神とやらも出ているらしいが…彼らの誰かに出たのか、それとも別の何者かなのか、その真偽はいまだにわかっていない。
そもそもの話、相手の動きを見ると呼び集めるだけの時間は足りないようで、今すぐにでも攻め込んできてもおかしくはないそうだ。変態共の速さならば時の流れすらさかのぼってきて間に合いそうだが、それでもきついかもしれない。
それに相手は一度のじゃロリの攻撃で全滅しているからこそ、どれだけ厄介なのかしっかりと理解して対策を立てているようだ。
その証拠に、フォレストガーディアン対策なのか火属性の攻撃が可能なフレイムオーガやバーニングオーガ、火だるまオーガなどの種類もちらほら混ざっている様子。前者の違いがいまいちわかりにくいが、それでも名は体を表すというように、見事に火の力を持ったオーガばかりだというのはわかるだろう。
下手に攻撃が遅れれば、相手の火の攻撃によってこの大樹の村がある森ごと大火災になる可能性が非常に大きい。
相手をまとめているサイキック・ゴールデンオーガとやらが水球に包まれれているというのもその火災対策を兼ねている可能性だってある。
確かにやるなら、森全体を一気に燃やした方が早いが…そんな馬鹿な真似をされては不味い。
「戦うのは良いけど、実際にどうするんだ?」
「相手が超能力を使うほどの相手ならば、知能だってかなりあるだろうし、下手な手は打てないぞ?」
「そこは作戦がある」
他のプレイヤーたちの問いかけに対して、そう答える伝説のマタギ。
奇襲をかけても相手が問答無用で森林火災を引き起こす油断を取っては元も子もないので、それを防ぐ手段を先に行うようだ。
どのような作戦なのかは聞くまではわからないが、成功したいならやるだけの価値はあるだろう。
「そして平穏なクエストの途中に、静寂を破った奴らを殲滅するならば、より徹底的に潰すのみだ…!!」
「お兄ちゃん、オーガたちよりも物凄く邪悪なやる気に満ち溢れているんだけど」
「女神の力はボス相手にはやりそうじゃが、使わなくても本気で殲滅できそうじゃな…」
何やらミーちゃんたちがそんなことを言っているが、確かに僕しては戦闘に関して今回一番やる気が溢れているのかもしれない。
それだけ平穏を破りやがったあいつらが許せなくて…確実に殲滅が成功するように手助けをするだろう。
「それで、まずは作戦だが、錬金術師系の職業についている人はいるだろうか?今回の作戦は相手に備えて4段階の手でいくが、一段階目のほうでほぼ全滅させたくてな…」
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