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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-115 陰に潜むは
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…グランプ、オハナ、ギターマン。
前線・攻略組としては名の知れたトッププレイヤーたちで、過去に一緒にダンジョンへ挑んだ時もあった。
あのダンジョンで今の女神になるきっかけを得てしまったようなものもあるが…それはともかくとして、ここで再会できたのは良かっただろう。
何しろ、まだ空から光線が降り注ぐ状況とはいえ、こんなものをやらかす相手がモンスターなどの敵を落として戦闘となる可能性があるからだ。
女神のスキルも使用できない今、強敵が出てこられると非常に不味いので、それならば実力がはっきりと示されているプレイヤーと組むことが出来れば幸運だろう。
「とはいえ、一応コスプレイベントに参加していたのもあってか…個性的な格好になってますね」
「よくある三人一組の悪役たちと同じコスプレっぽい…」
「そうだべそうだべ、今回はそれをモチーフにしたのだべぇ」
「うふふふ、この三人なら似合うでしょう?」
「できればもうちょっと、かっこいいのも良かったんだけど、しっくりしたからこれでいいのだーぜ」
グランプさん、その喋り方だとお仕置きさせる人側に立つ方が似合っている気がする。
とにもかくにも、再会を喜びつつも、今は落ち着いて話せるような状況ではない。
幸いなことにトッププレイヤーたちでもあるため、この状況がどういうものなのか理解をしてもらうことが出来ており、いざという時の連携も可能そうだ。
「それにしても、まだあの光線が降り注ぐのか…今は避けきれるけど、それでも厳しいな」
相手の攻撃が当たらなければどうってこともないが、いつまでも逃げ続けるのは厳しいところ。
光線自体の数が減ってきているようだが、耐えきるための回避行動は長くできないだろう。
可能ならば、相手の攻撃が当たらない場所へ逃げ込みたいのだが…そう都合よくはいかない。
グレイ号がいれば、次元潜航やワープなどの手段があるだけに、通信ができないので使えない。
黒き女神ならば容易く攻撃を受け流したり跳ね返したりできるだろうが、スキルが使用できない。
何かと使える分が少なく、不自由さを感じる。
まぁ、これがある意味普通のプレイヤーと同じ条件だと思えば…そう思えるほど、普段どれだけやばいのか嫌でも自覚させられる。
「こういう時に、別の空間へ逃げ込めるスキルでもあればなぁ…ハウスシステムも似たようなものだけど、こっちもなぜか使えない状況になっているようだし…」
「ん?どこかに逃げ込むスキルだべぁ?一応、存在することは存在するべ」
「え?本当?」
まさかの情報である。
「というか、そういう系のスキルは結構初期の頃からあるモノよぉ」
「水に溶け混ざったり、炎と一体化したり、石造となって自然と一体化したり…色々とあるんだーぜ」
「最後のは違うような…いや、何か字面が間違ってない?石『像』のほうじゃないの?」
「石造りの家になるスキルだべ。なんでも巨大な石のゴーレムのようになりつつ、頭上にテイムモンスターたちを配置し、動く移動要塞のようなものになるんだべと」
「使い道あるのかな、ソレ…」
ちょっと扱いにくそうだが、そのスキルはタンクマン系の職業のプレイヤーが覚えることが出来るらしい。
自らを要塞として蠢くのか…それはそれで中々強そうである。
なお、中には鋼鉄になったり粘土のようになったりと幅広いようだが…
「それでも、それに合わせた職業じゃないと持てないスキル関係か…」
欲しくはあるが、この面子だと得ることが出来ないものばかりだ。
あると分かっていても、手に入れられないもどかしさしかない。
「あとは、忍者系の職業もあるわねぇ」
「特殊な島で獲得できる職業だが、特殊な潜航系のスキルも得ることが出来るべ」
「忍者ねぇ…あ」
…そういえば、持っていたわ。忍者系職業。
前線・攻略組としては名の知れたトッププレイヤーたちで、過去に一緒にダンジョンへ挑んだ時もあった。
あのダンジョンで今の女神になるきっかけを得てしまったようなものもあるが…それはともかくとして、ここで再会できたのは良かっただろう。
何しろ、まだ空から光線が降り注ぐ状況とはいえ、こんなものをやらかす相手がモンスターなどの敵を落として戦闘となる可能性があるからだ。
女神のスキルも使用できない今、強敵が出てこられると非常に不味いので、それならば実力がはっきりと示されているプレイヤーと組むことが出来れば幸運だろう。
「とはいえ、一応コスプレイベントに参加していたのもあってか…個性的な格好になってますね」
「よくある三人一組の悪役たちと同じコスプレっぽい…」
「そうだべそうだべ、今回はそれをモチーフにしたのだべぇ」
「うふふふ、この三人なら似合うでしょう?」
「できればもうちょっと、かっこいいのも良かったんだけど、しっくりしたからこれでいいのだーぜ」
グランプさん、その喋り方だとお仕置きさせる人側に立つ方が似合っている気がする。
とにもかくにも、再会を喜びつつも、今は落ち着いて話せるような状況ではない。
幸いなことにトッププレイヤーたちでもあるため、この状況がどういうものなのか理解をしてもらうことが出来ており、いざという時の連携も可能そうだ。
「それにしても、まだあの光線が降り注ぐのか…今は避けきれるけど、それでも厳しいな」
相手の攻撃が当たらなければどうってこともないが、いつまでも逃げ続けるのは厳しいところ。
光線自体の数が減ってきているようだが、耐えきるための回避行動は長くできないだろう。
可能ならば、相手の攻撃が当たらない場所へ逃げ込みたいのだが…そう都合よくはいかない。
グレイ号がいれば、次元潜航やワープなどの手段があるだけに、通信ができないので使えない。
黒き女神ならば容易く攻撃を受け流したり跳ね返したりできるだろうが、スキルが使用できない。
何かと使える分が少なく、不自由さを感じる。
まぁ、これがある意味普通のプレイヤーと同じ条件だと思えば…そう思えるほど、普段どれだけやばいのか嫌でも自覚させられる。
「こういう時に、別の空間へ逃げ込めるスキルでもあればなぁ…ハウスシステムも似たようなものだけど、こっちもなぜか使えない状況になっているようだし…」
「ん?どこかに逃げ込むスキルだべぁ?一応、存在することは存在するべ」
「え?本当?」
まさかの情報である。
「というか、そういう系のスキルは結構初期の頃からあるモノよぉ」
「水に溶け混ざったり、炎と一体化したり、石造となって自然と一体化したり…色々とあるんだーぜ」
「最後のは違うような…いや、何か字面が間違ってない?石『像』のほうじゃないの?」
「石造りの家になるスキルだべ。なんでも巨大な石のゴーレムのようになりつつ、頭上にテイムモンスターたちを配置し、動く移動要塞のようなものになるんだべと」
「使い道あるのかな、ソレ…」
ちょっと扱いにくそうだが、そのスキルはタンクマン系の職業のプレイヤーが覚えることが出来るらしい。
自らを要塞として蠢くのか…それはそれで中々強そうである。
なお、中には鋼鉄になったり粘土のようになったりと幅広いようだが…
「それでも、それに合わせた職業じゃないと持てないスキル関係か…」
欲しくはあるが、この面子だと得ることが出来ないものばかりだ。
あると分かっていても、手に入れられないもどかしさしかない。
「あとは、忍者系の職業もあるわねぇ」
「特殊な島で獲得できる職業だが、特殊な潜航系のスキルも得ることが出来るべ」
「忍者ねぇ…あ」
…そういえば、持っていたわ。忍者系職業。
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