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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.3-158 怪しさがないのは逆に怪しくなる
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「…うーむ、情報量が多すぎる」
ハルが写真の選択肢の多さで悩んでいたその頃。
とある記者もまた、別の内容で悩んでいた。
「カメラに映らない、謎の生命体…スクープになるかと思って情報を色々と探ったが…どこから手を付けろというのだろうか」
偶然見つけてしまった、カメラに映らない謎の存在。
不思議モノのネタは確実に人を引き寄せるだろうが、迂闊に出せばガセネタとして捉えられて、せっかくの記事が霧散する可能性がある。
そう考え、情報をしっかりと集めて精査して、そこから手繰り寄せようと考えたわけなのだが…いかんせん、この地で得られた情報量が多すぎた。
「蠢く地下道の悪魔、大空を駆け抜ける黒き閃光、深紅の影、電子の姫…いや、色々集まりすぎでしょ!!」
謎の生命体という分野で、情報を収集してみたがここには様々な目撃情報があり過ぎた。
むしろ何故、今までココが注目されていないんだと思ったが、情報量の多さから信憑性が薄くなってしまい、自然に消えて耳に届かなくなっていったのだろう。
だが、それでもわずかな痕跡が残るせいで情報収集に支障が出る。
そのため、別方向での情報収集を…謎の生命体が出た緑化されたビル周辺の情報のほうを集めてみることにした。
案外、何かしらの原因を宿している企業があるのかもしれない。
そう考えて動いてみると、こちらはまだスムーズに情報が集まって…
「呪術リンボー召喚儀式大会って何なの!?最近ちょっと増えつつあるヤバい儀式を行う系部活がある企業の話は聞いたことがあるけど、その大本っぽいのがあるのかよ!!」
インパクトとしては、別の意味で強いものが集まってしまった。
企業の闇が垣間見えそうだが、深入りすると飲み込まれそうだ。
こういうヤバいものがあるからこそ、あの生命体が呼び寄せられたのかもしれない。
「…いや、流石にこんな邪悪すぎるような部だと、呼び寄せるのも相当邪悪なものになりそうだから違うか…出たら出たでスクープだが、あの記録を見る限り、多分違う…か?」
謎の儀式による生命体の召喚の可能性は否定できないが、やっているものがものなので関連性が低いように思える。
関連性のなさゆえにつながりにくいが、つながったらそれはそれで何かの事故を疑いたくなるだろう。
「まぁ、それでも可能性は0ではない…いや、0であってほしいかも、この場合。邪悪な儀式で呼び寄せられるものって、より邪悪なヤバいモノって相場が決まっているし、人畜無害であることを希望したいな」
記事にはなるだろうが、災厄をまき散らすようなことにはなってほしくない。
そう思いつつ、より情報がないか確認を行い…その中でふと、ある記録を見つけた。
「む?この会社、アルケディア・オンラインの運営会社と提携して動いている記録もあるのか…もしかすると、その関連技術が出てきた可能性もあるのか?」
アルケディア・オンライン。それは、この記者も知っている有名なVRMMOを利用したオンラインゲーム。
当然、記者自身もアカウントを所持しており、スクープを得られなかったときに怒鳴る上司からのストレスのうっぷん晴らしとして、モンスター相手に大暴れをすることがある。
そんなオンラインゲームだが、現実にも中身が出てきているような商品も出されている。
箱庭、使用人、モンスタードール…その他まだまだあるらしい。
そう考えると、もしかすると謎の生命体もこれに関連したものなのかもしれない。
「ブラックボックス部分が多くて、技術の模倣が難しすぎるとも噂になっている企業の隠された商品の可能性か…公表前に発見できれば、これもまたスクープになるか」
商品の可能性が大きくなってきたが、これまで公表されているなkで該当するようなものは見当たらなかったはず。
モンスタードールによる透明モンスターの出現という線もあるだろうが、これでもオンラインゲームをやりこんでいる記者の知識上、サイズが大きいものが多いため、小さいものがあったとは記憶にない。
「できれば、中に入り込みたいが…取材と称して、探れないだろうか」
潜入して探る方が、情報を集めやすいだろう。
自身の職業を活かし、効率的に確認を行っていきたい。
色々な手を考えつつ、一歩、また一歩と、記者自身も知らないうちに真実に近づき始めるのであった…
「それにしても、確かイベントもあったな…写真、良いのもあるか…」
ハルが写真の選択肢の多さで悩んでいたその頃。
とある記者もまた、別の内容で悩んでいた。
「カメラに映らない、謎の生命体…スクープになるかと思って情報を色々と探ったが…どこから手を付けろというのだろうか」
偶然見つけてしまった、カメラに映らない謎の存在。
不思議モノのネタは確実に人を引き寄せるだろうが、迂闊に出せばガセネタとして捉えられて、せっかくの記事が霧散する可能性がある。
そう考え、情報をしっかりと集めて精査して、そこから手繰り寄せようと考えたわけなのだが…いかんせん、この地で得られた情報量が多すぎた。
「蠢く地下道の悪魔、大空を駆け抜ける黒き閃光、深紅の影、電子の姫…いや、色々集まりすぎでしょ!!」
謎の生命体という分野で、情報を収集してみたがここには様々な目撃情報があり過ぎた。
むしろ何故、今までココが注目されていないんだと思ったが、情報量の多さから信憑性が薄くなってしまい、自然に消えて耳に届かなくなっていったのだろう。
だが、それでもわずかな痕跡が残るせいで情報収集に支障が出る。
そのため、別方向での情報収集を…謎の生命体が出た緑化されたビル周辺の情報のほうを集めてみることにした。
案外、何かしらの原因を宿している企業があるのかもしれない。
そう考えて動いてみると、こちらはまだスムーズに情報が集まって…
「呪術リンボー召喚儀式大会って何なの!?最近ちょっと増えつつあるヤバい儀式を行う系部活がある企業の話は聞いたことがあるけど、その大本っぽいのがあるのかよ!!」
インパクトとしては、別の意味で強いものが集まってしまった。
企業の闇が垣間見えそうだが、深入りすると飲み込まれそうだ。
こういうヤバいものがあるからこそ、あの生命体が呼び寄せられたのかもしれない。
「…いや、流石にこんな邪悪すぎるような部だと、呼び寄せるのも相当邪悪なものになりそうだから違うか…出たら出たでスクープだが、あの記録を見る限り、多分違う…か?」
謎の儀式による生命体の召喚の可能性は否定できないが、やっているものがものなので関連性が低いように思える。
関連性のなさゆえにつながりにくいが、つながったらそれはそれで何かの事故を疑いたくなるだろう。
「まぁ、それでも可能性は0ではない…いや、0であってほしいかも、この場合。邪悪な儀式で呼び寄せられるものって、より邪悪なヤバいモノって相場が決まっているし、人畜無害であることを希望したいな」
記事にはなるだろうが、災厄をまき散らすようなことにはなってほしくない。
そう思いつつ、より情報がないか確認を行い…その中でふと、ある記録を見つけた。
「む?この会社、アルケディア・オンラインの運営会社と提携して動いている記録もあるのか…もしかすると、その関連技術が出てきた可能性もあるのか?」
アルケディア・オンライン。それは、この記者も知っている有名なVRMMOを利用したオンラインゲーム。
当然、記者自身もアカウントを所持しており、スクープを得られなかったときに怒鳴る上司からのストレスのうっぷん晴らしとして、モンスター相手に大暴れをすることがある。
そんなオンラインゲームだが、現実にも中身が出てきているような商品も出されている。
箱庭、使用人、モンスタードール…その他まだまだあるらしい。
そう考えると、もしかすると謎の生命体もこれに関連したものなのかもしれない。
「ブラックボックス部分が多くて、技術の模倣が難しすぎるとも噂になっている企業の隠された商品の可能性か…公表前に発見できれば、これもまたスクープになるか」
商品の可能性が大きくなってきたが、これまで公表されているなkで該当するようなものは見当たらなかったはず。
モンスタードールによる透明モンスターの出現という線もあるだろうが、これでもオンラインゲームをやりこんでいる記者の知識上、サイズが大きいものが多いため、小さいものがあったとは記憶にない。
「できれば、中に入り込みたいが…取材と称して、探れないだろうか」
潜入して探る方が、情報を集めやすいだろう。
自身の職業を活かし、効率的に確認を行っていきたい。
色々な手を考えつつ、一歩、また一歩と、記者自身も知らないうちに真実に近づき始めるのであった…
「それにしても、確かイベントもあったな…写真、良いのもあるか…」
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