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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-57 凍てつく視線
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…古代都市の地下へと続く道を見つけたのは良いだろう。
こういう場所に決まってお宝が眠っているのは王道であり、今回の場合はお宝代わりに物騒な惑星破壊ミサイルが眠っているのだろうが、それでも進まないわけにはいかない。
でも、進んでいる途中で悲鳴が聞こえてくれば…
「…どう考えてもヤバいことになっていそう」
「絶対にこういう場所って、罠があるからなぁ…」
想定よりも早いペースでガンガン進むことができたのだが、その道中で何やら悲鳴が聞こえてきた。
まだだいぶ距離があるようだが、何者かは不明…いや、恐らくは情報を考えると先に進んでいると思われる中三病さんなんだろうが、何かがあったらしい。
基本的にあの女帝以外に対してはひるむこともなさそうだが、この悲鳴を聞く限りだとそのクラスのものが想定できる。
女帝が急に空間を割いて出てきたとかいう可能性も否定できないが…ありえなくもない時点でそれはそれでおかしな話だろう。
とにもかくにも、何が起きているかはこの目で見なければわからない。
ただ、その確認のためには先へ進む必要があるが…今の状態で大丈夫なのか。
可能ならば避けて通りたい道ではあるが、どうやらそうはいかない一本道。
このまま突き進めば確実に遭遇できるが、当然それは遭遇する結果となる。
「まぁ、腹をくくっていくしかないか…リン、セレアも警戒してくれ」
【了解ガウゥ!!】
【問題ないバルルル!!】
「ミーちゃんは退路確保、ドクターリリエルさんは…とりあえず、増殖まだ無しで。ここで増えたら確実にぎっちぎちに詰まって逃げられなくなる」
「わかったよー」
「逆に言えば、進路側に飛び出せば毛
「大毛玉大防壁も可能だが…それも考慮に入れてほしい」
とにもかくにも、脱兎のごとく逃走する手段もいれておいて、歩みを進める。
いざとなれば眷属のカイニスを呼び出して、その馬鹿力で無理やり地上までごり押しでぶち壊しながら進めるプランも計画しておく。
何が悲鳴の原因なのか、様々な想定を考えながら先へ進み…そこで、想定の一つが目に見えてきた。
チィンチィンチュインチィン!!
「うぉぉぉぉぉぉ!!滅茶苦茶レーザーを連発してくるーー!!」
【【【シドシドドドォォォ!!】】】
前方よりいくつかの光線が見え、それから逃れるように全力逃走を図っているのは中三病さん。
その後方には、大量のヒマワリの種のような見た目でありつつ、ムキムキな足が生えたモンスターたちが、目から光線を放ちながら迫ってきていた。
「あー…うん、まぁ、想定通りかな?」
「想定通りなの、これ!?」
「一応ね」
見た目からして、明らかに現在進行形で活動中のレイドボスに関係している奴だろう。
まだ枯れてもないが、あの状態で子供のような…ヒマワリの種のようなものを出していてもおかしくはない。
なおかつ、妨害のために自身の害になるようなものを排除するために動かすようなことをしても、この運営が仕掛けていてもおかしくはないのだ。
「っと、一応モンスター名の表記が…『特別限定モンスター:ザ・シードズ』か」
大量の種子をひとくくりにまとめているようだが、この光景を見れば悲鳴を上げるのも無理はない。
滅茶苦茶数が多いうえに、ゴリゴリの目玉と筋肉の足を生やしたやつが大量に出てくれば、そりゃ逃げたくもなる。
「とりあえず僕らも逃げるよ!!」
多勢に無勢、戦力としてはどうなのかと思うが、この場からは一度離れたほうがいい。
追われている中三病さんも呼びかけて、一緒に逃走し始めるのであった…
「よぉぉぉし!!いちおうやっておくぞ、剛毛大毛玉防壁!!」
「何あれ何あれ!?ハルさん、何あの毛玉の怪物たちは!?」
「こっちにもまぁ、色々と事情があって…」
こういう場所に決まってお宝が眠っているのは王道であり、今回の場合はお宝代わりに物騒な惑星破壊ミサイルが眠っているのだろうが、それでも進まないわけにはいかない。
でも、進んでいる途中で悲鳴が聞こえてくれば…
「…どう考えてもヤバいことになっていそう」
「絶対にこういう場所って、罠があるからなぁ…」
想定よりも早いペースでガンガン進むことができたのだが、その道中で何やら悲鳴が聞こえてきた。
まだだいぶ距離があるようだが、何者かは不明…いや、恐らくは情報を考えると先に進んでいると思われる中三病さんなんだろうが、何かがあったらしい。
基本的にあの女帝以外に対してはひるむこともなさそうだが、この悲鳴を聞く限りだとそのクラスのものが想定できる。
女帝が急に空間を割いて出てきたとかいう可能性も否定できないが…ありえなくもない時点でそれはそれでおかしな話だろう。
とにもかくにも、何が起きているかはこの目で見なければわからない。
ただ、その確認のためには先へ進む必要があるが…今の状態で大丈夫なのか。
可能ならば避けて通りたい道ではあるが、どうやらそうはいかない一本道。
このまま突き進めば確実に遭遇できるが、当然それは遭遇する結果となる。
「まぁ、腹をくくっていくしかないか…リン、セレアも警戒してくれ」
【了解ガウゥ!!】
【問題ないバルルル!!】
「ミーちゃんは退路確保、ドクターリリエルさんは…とりあえず、増殖まだ無しで。ここで増えたら確実にぎっちぎちに詰まって逃げられなくなる」
「わかったよー」
「逆に言えば、進路側に飛び出せば毛
「大毛玉大防壁も可能だが…それも考慮に入れてほしい」
とにもかくにも、脱兎のごとく逃走する手段もいれておいて、歩みを進める。
いざとなれば眷属のカイニスを呼び出して、その馬鹿力で無理やり地上までごり押しでぶち壊しながら進めるプランも計画しておく。
何が悲鳴の原因なのか、様々な想定を考えながら先へ進み…そこで、想定の一つが目に見えてきた。
チィンチィンチュインチィン!!
「うぉぉぉぉぉぉ!!滅茶苦茶レーザーを連発してくるーー!!」
【【【シドシドドドォォォ!!】】】
前方よりいくつかの光線が見え、それから逃れるように全力逃走を図っているのは中三病さん。
その後方には、大量のヒマワリの種のような見た目でありつつ、ムキムキな足が生えたモンスターたちが、目から光線を放ちながら迫ってきていた。
「あー…うん、まぁ、想定通りかな?」
「想定通りなの、これ!?」
「一応ね」
見た目からして、明らかに現在進行形で活動中のレイドボスに関係している奴だろう。
まだ枯れてもないが、あの状態で子供のような…ヒマワリの種のようなものを出していてもおかしくはない。
なおかつ、妨害のために自身の害になるようなものを排除するために動かすようなことをしても、この運営が仕掛けていてもおかしくはないのだ。
「っと、一応モンスター名の表記が…『特別限定モンスター:ザ・シードズ』か」
大量の種子をひとくくりにまとめているようだが、この光景を見れば悲鳴を上げるのも無理はない。
滅茶苦茶数が多いうえに、ゴリゴリの目玉と筋肉の足を生やしたやつが大量に出てくれば、そりゃ逃げたくもなる。
「とりあえず僕らも逃げるよ!!」
多勢に無勢、戦力としてはどうなのかと思うが、この場からは一度離れたほうがいい。
追われている中三病さんも呼びかけて、一緒に逃走し始めるのであった…
「よぉぉぉし!!いちおうやっておくぞ、剛毛大毛玉防壁!!」
「何あれ何あれ!?ハルさん、何あの毛玉の怪物たちは!?」
「こっちにもまぁ、色々と事情があって…」
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