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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-67 飛翔するは野望かそれとも
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…砂漠の熱を喰らいつくし、植物とミサイルが融合した化け物は、さらに砂の体を得た。
マッチョの化け物よりもはるかに大きくなり、既にその巨体はこの古代都市を踏み潰すほど。
レイドボスの座を奪えるほどなのか、はるか彼方にいたはずのレイドボスを引き寄せているようで、急接近しているという情報がログに流れてくる。
強大な力を得たせいなのか、足元のハルたちには目を向けず、迫りくる親だった存在…今や。その座を奪うだけのザ・サンフラワーの首を刈ることだけに目を向けて、動き出す。
―――ドドドドドドド!!
ミサイルが融合されているのもあってか、エンジン音を震わせ、砂漠の熱もいっしょに吹き上げる。
膨大な熱波と暴風が吹き荒れ、地上から足を浮かせ、その巨体が空へ飛ぶ。
ロケットのごとく、煙を残し、大空へ、宇宙へと飛翔していく。
目指すはレイドボス、ただ一体。
そして、後に残されたのは…
「…一応、これは助かったのか?」
「多分、そうかと思う」
飛び立った時の勢いでマッスルバーンが吹き飛ばされていたが、その後方に経っていなかったおかげで無事にやり過ごせたようだ。
古代都市は既に滅茶苦茶で、もはや都市があった痕跡が無い。
地下も地上も荒れ果てており、どれほどの戦闘があったのかが分かる。
学術的価値がダダ下がりしたのは悲しいことだろうが…それでも今は、どうにか生き延びることができたこの状況を喜ぶべきだろうか。
しかし、そう長くは喜べない状態にある。
「ログによると、あの怪物はレイドボスへ挑みに行ったか…」
現在開催されているレイドバトル。
そのボスから生み出された存在が、反旗を翻して戦いを挑みに行った。
どちらが勝っても負けても、レイドボスの頭がすげ代わるかの問題になるが…元々のレイドボスに使用するはずだったミサイルが、あのシードたちに融合されているが問題である。
もしかすると、砂漠の力も飲み込んだやつらが、レイドボスめがけてミサイル部分だけを分離して、攻撃を行う可能性がある。
やつらのことだから、本当は一発しかないようなミサイルでもいくらでもやらかしかねない可能性もあり…レイドボスを倒しうる可能性は十分にあるだろう。
でも、もしもあれがレイドボスの座に成り代わったら…それはそれで大変なことになる気もする。
「追いかけていったほうが良いか」
「そうしたほうが良いかも。あ、でもあの煮えたぎっていた砂漠で…」
「いや、奴らが取り込んだせいか、砂漠が無くなっているぞ」
あれだけ煮えたぎっていた砂漠が、今はその姿が無い。
砂すらなくなり、この星の大地がむき出しになっていた。
そのおかげで、どうやら魔導船が通っても大丈夫な状態になっているようで、念のためグレイ号の方から分析して確認してから、迎えに来てもらった。
グレイ号の中で、色々と回復しつつ…このまま、あの敵を放置するわけにもいかないだろう。
「…とりあえずすぐに調べてみるか」
準備不足ではダメなので、準備を進めながら動向を確認してみるのであった…
「ところで、あのマッチョの人は良いの?」
「あれ、一緒に乗ったはずじゃ?」
「マッスルバーンさん、さっき筋肉大飛翔とか言って、ズババーンと、こう某戦士風に飛んで行ったよ」
…本当に何やってんの、あの人。
マッチョの化け物よりもはるかに大きくなり、既にその巨体はこの古代都市を踏み潰すほど。
レイドボスの座を奪えるほどなのか、はるか彼方にいたはずのレイドボスを引き寄せているようで、急接近しているという情報がログに流れてくる。
強大な力を得たせいなのか、足元のハルたちには目を向けず、迫りくる親だった存在…今や。その座を奪うだけのザ・サンフラワーの首を刈ることだけに目を向けて、動き出す。
―――ドドドドドドド!!
ミサイルが融合されているのもあってか、エンジン音を震わせ、砂漠の熱もいっしょに吹き上げる。
膨大な熱波と暴風が吹き荒れ、地上から足を浮かせ、その巨体が空へ飛ぶ。
ロケットのごとく、煙を残し、大空へ、宇宙へと飛翔していく。
目指すはレイドボス、ただ一体。
そして、後に残されたのは…
「…一応、これは助かったのか?」
「多分、そうかと思う」
飛び立った時の勢いでマッスルバーンが吹き飛ばされていたが、その後方に経っていなかったおかげで無事にやり過ごせたようだ。
古代都市は既に滅茶苦茶で、もはや都市があった痕跡が無い。
地下も地上も荒れ果てており、どれほどの戦闘があったのかが分かる。
学術的価値がダダ下がりしたのは悲しいことだろうが…それでも今は、どうにか生き延びることができたこの状況を喜ぶべきだろうか。
しかし、そう長くは喜べない状態にある。
「ログによると、あの怪物はレイドボスへ挑みに行ったか…」
現在開催されているレイドバトル。
そのボスから生み出された存在が、反旗を翻して戦いを挑みに行った。
どちらが勝っても負けても、レイドボスの頭がすげ代わるかの問題になるが…元々のレイドボスに使用するはずだったミサイルが、あのシードたちに融合されているが問題である。
もしかすると、砂漠の力も飲み込んだやつらが、レイドボスめがけてミサイル部分だけを分離して、攻撃を行う可能性がある。
やつらのことだから、本当は一発しかないようなミサイルでもいくらでもやらかしかねない可能性もあり…レイドボスを倒しうる可能性は十分にあるだろう。
でも、もしもあれがレイドボスの座に成り代わったら…それはそれで大変なことになる気もする。
「追いかけていったほうが良いか」
「そうしたほうが良いかも。あ、でもあの煮えたぎっていた砂漠で…」
「いや、奴らが取り込んだせいか、砂漠が無くなっているぞ」
あれだけ煮えたぎっていた砂漠が、今はその姿が無い。
砂すらなくなり、この星の大地がむき出しになっていた。
そのおかげで、どうやら魔導船が通っても大丈夫な状態になっているようで、念のためグレイ号の方から分析して確認してから、迎えに来てもらった。
グレイ号の中で、色々と回復しつつ…このまま、あの敵を放置するわけにもいかないだろう。
「…とりあえずすぐに調べてみるか」
準備不足ではダメなので、準備を進めながら動向を確認してみるのであった…
「ところで、あのマッチョの人は良いの?」
「あれ、一緒に乗ったはずじゃ?」
「マッスルバーンさん、さっき筋肉大飛翔とか言って、ズババーンと、こう某戦士風に飛んで行ったよ」
…本当に何やってんの、あの人。
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