短編集【令嬢の憂鬱】

モモん

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超合金ロボ

町についた

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各パラメータは512まで増え、スキルも「ロボキック」「ロボソード」に始まり、「ロボパンチ」は「ロボジェットパンチ」に進化。
やがて「ロボキック」は「ロボメガトンキック」に、「ロボソード」は「ロボライトソード」に進化した。
そして、レベル10では、「ロボ重力制御」を獲得できたが、まだ、ビームやフィンガーミサイルは獲得できていない。
アニメ通りなら、いずれは獲得できるはずである。

どちらにしても、パラメータ512というのは一般的……ゲームなど……に見て十分と判断。 
町に向けて移動する事にした。
ロボ重力制御を使えば飛び跳ねて行けるのだが、ライフゲージの減りが激しい。
ライフゲージはHPとMPの合算値で表示されている。

仕方なく、歩いて町に向かうが、直線距離で30kmある。
丸二日は見ておいたほうがいいだろう。

バイーン、バイーンと音を立てて歩いていく。
走ってもいいのだが、景色を楽しみながら魔物を倒していく。
もう、イノバクも一撃で倒せるし、それ以上は今のところ現れていない。

陽が沈み、魔物の世界が訪れる。
街道沿いの木に寄りかかり、機能停止してエネルギーの節約に努めるが、突然大きな衝撃があり転がされる。
それと同時に、周囲から締め付けられる。
どうやら何かに飲み込まれたようだ。

鑑定すると”オオウワバミLV10”と表示されたが、手足を広げると、結構楽に動くことができた。

『ロボライトソード!』 ビーム状の剣を稼働させて、オオウワバミの腹を切り裂く。
オオウワバミは苦しさから転げまわるが、構わず切り口を広げていく。
10分ほどかかったが、オオウワバミを討伐し、レベルアップした。
パラメータ1024、これってもう無敵レベルなんじゃないか?

切り裂いた腹から、光る金属類が山ほど出てきたが、面倒なのでそのまま収納した。
こんなことが起きないよう、岩陰にうずくまり機能を停止した。
今度は無事朝を迎えることができ、その日の昼過ぎに町へたどり着くことができた。

バイーン バイーンと音を立てて近づく俺を見て、門兵は身構えた。

「敵じゃありません、人間でーす!」 大声で叫ぶが、武器は構えたままだ。

「異次元神の呪いで、鎧が脱げないんです」

「嘘をいうな! そんな鎧見たことがないぞ!」

門番は町に入れてくれなかった……

「できれば、鑑定のできる人を呼んでくれませんか。
そうすれば人間だとわかるはずです」

門兵の呼んでくれた鑑定士により、僕は人間であることが証明された。
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