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ミステリー·ヴェンデが咲いた!
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ハルベルの隠居先から帰宅した。
やはりと言っていい程のあまり余る土産を携えて。
「咲いたあー!」
大騒ぎするリーサの声に一同、振り向く。
ミステリー·ヴェンデが遂に咲いたのだ!
長きに渡って、育てた花びらが開いている。
「あら。良かったじゃないの。ピンクだわ。」
「ふへへ!」
ピンクがいいと思っていたが、まさかその通りになるとは。
厳密に言えば、花びらの色は、ローズに近い濃いめのピンクだったのだが、まあ、許容範囲。
「ほら。リーサ。大事なものを拾いなさいな。」
ミステリー·ヴェンデには、もう一つ、秘密がある。花びらが咲いたら、蕾の中で、育ったのだろうと思われる花びらと同様な色合いの珠が、出てくるのだ。不思議なことに、その珠には、少しの魔力が流れており、インテリアに使用する人もいる位。
「大事にしまっておきなさい。」
小箱を渡される。リーサは、ムフフと笑いながら、小箱にしまっていく。
「その珠、ブローチにも髪飾りにも出来るから、気が向いたなら、加工して貰うから言いなさい。」
「まだこのままにしておく!」
クスクス。
クロッグが掛かってきた。
ギルベルトからだ。
用件は、アルミンが泣かされ、エドガーが暴れてるため、手を尽くしていると言う。
「キャサリン·マガーに?どうして、キャサリンに近付ー…リーサ、おいで。アルミンに何を話したの?」
「なーに?」
リーサは、アルミンがキャサリンに泣かされたと聞いて、キャサリンに向かい、威嚇してるが、そんなことより、聞かねばならない。
「リーサがフランツおじちゃんを自慢したら、羨ましいって。アルミンもペット達を自慢したいって、キャサリンにお願いするって、言ってた。」
「何で、キャサリンに頼むの。」
キャサリンは、リーサによるあの件において、トラウマが刺激されたようだ。しかも、ペットなど、旨味にならないネタである。食指が動かない。
「アルミンが泣いて、ペットたちは、気が立ってるし、エドガーは、暴れてる。」
「エドガーはアルミン教だから。」
アルミン至上主義であるエドガーは、アルミンを泣かせたら、キャサリンを潰すことなど、躊躇いがない。
「リーサがキャサリンにやるようにお願いしてあげる!」
「やめなさい。お前は、キャサリンに近づくのは、許されてないよ。」
アルミンの中では、リーサは良くて、アルミンはだめだと言われたのが、悲しかったのだ。
アルミンが泣いたので、訳を聞いたエドガーが暴れまわってるそうだ。しかし、ギルベルトがそれに待ったをかけている。
「アルミンに代わって?」
リーサがクロッグを受け取る。
リーサが提案したのは、何もキャサリン如きに、やらせなくとも、自慢したらいいのだと、提案したのだ。
世の中には、ペットを家族のように愛してる人々は、大勢いるわけだ。
その中でも、コア中のコアでもある魔物ばかりをペットにする愛好家団体がある。ちなみに、アルミンもその団体の事は知っており、スカウトを受けたことがあるが、一貫として、コルルが塞き止めている。
その人達に、アドバイスをしてもらい、自慢大会を開くのだ。
コルルは泣くが、アルミンは救われる。
「紳士会のみんなにさ、お願いしてさ。連絡取ってもらおうよ!」
クロッグ越しに、アルミンは、晴れやかに笑っている。たとえ、奥で、コルルが目を覆い隠し、ギルベルトが慰めていても。
「ねぇねぇ。エドガー。ギルベルトおじちゃんがやめなさいってさ。キャサリンの事は、どーでもいいけど、ギルベルトおじちゃんが困るのは、困るよ。」
「おじ様は、優しいから。あの女、アルミンを泣かせるなんて、万死に値する。」
「困ったなあ。あっ!そうだ。エドガーも納得して、ギルベルトおじちゃんも困らせないいい考えが思いついたよ!」
「?」
新たなキャサリンによる悲劇の始まりである。
無事にアルミンは、愛好家団体に入団し、生き生きと、自慢して、満足。
「キャー!あのガキ、絶対許さないー!!」
甲高い声のキャサリンの悲鳴声が、響いたとかなんとか…。
やはりと言っていい程のあまり余る土産を携えて。
「咲いたあー!」
大騒ぎするリーサの声に一同、振り向く。
ミステリー·ヴェンデが遂に咲いたのだ!
長きに渡って、育てた花びらが開いている。
「あら。良かったじゃないの。ピンクだわ。」
「ふへへ!」
ピンクがいいと思っていたが、まさかその通りになるとは。
厳密に言えば、花びらの色は、ローズに近い濃いめのピンクだったのだが、まあ、許容範囲。
「ほら。リーサ。大事なものを拾いなさいな。」
ミステリー·ヴェンデには、もう一つ、秘密がある。花びらが咲いたら、蕾の中で、育ったのだろうと思われる花びらと同様な色合いの珠が、出てくるのだ。不思議なことに、その珠には、少しの魔力が流れており、インテリアに使用する人もいる位。
「大事にしまっておきなさい。」
小箱を渡される。リーサは、ムフフと笑いながら、小箱にしまっていく。
「その珠、ブローチにも髪飾りにも出来るから、気が向いたなら、加工して貰うから言いなさい。」
「まだこのままにしておく!」
クスクス。
クロッグが掛かってきた。
ギルベルトからだ。
用件は、アルミンが泣かされ、エドガーが暴れてるため、手を尽くしていると言う。
「キャサリン·マガーに?どうして、キャサリンに近付ー…リーサ、おいで。アルミンに何を話したの?」
「なーに?」
リーサは、アルミンがキャサリンに泣かされたと聞いて、キャサリンに向かい、威嚇してるが、そんなことより、聞かねばならない。
「リーサがフランツおじちゃんを自慢したら、羨ましいって。アルミンもペット達を自慢したいって、キャサリンにお願いするって、言ってた。」
「何で、キャサリンに頼むの。」
キャサリンは、リーサによるあの件において、トラウマが刺激されたようだ。しかも、ペットなど、旨味にならないネタである。食指が動かない。
「アルミンが泣いて、ペットたちは、気が立ってるし、エドガーは、暴れてる。」
「エドガーはアルミン教だから。」
アルミン至上主義であるエドガーは、アルミンを泣かせたら、キャサリンを潰すことなど、躊躇いがない。
「リーサがキャサリンにやるようにお願いしてあげる!」
「やめなさい。お前は、キャサリンに近づくのは、許されてないよ。」
アルミンの中では、リーサは良くて、アルミンはだめだと言われたのが、悲しかったのだ。
アルミンが泣いたので、訳を聞いたエドガーが暴れまわってるそうだ。しかし、ギルベルトがそれに待ったをかけている。
「アルミンに代わって?」
リーサがクロッグを受け取る。
リーサが提案したのは、何もキャサリン如きに、やらせなくとも、自慢したらいいのだと、提案したのだ。
世の中には、ペットを家族のように愛してる人々は、大勢いるわけだ。
その中でも、コア中のコアでもある魔物ばかりをペットにする愛好家団体がある。ちなみに、アルミンもその団体の事は知っており、スカウトを受けたことがあるが、一貫として、コルルが塞き止めている。
その人達に、アドバイスをしてもらい、自慢大会を開くのだ。
コルルは泣くが、アルミンは救われる。
「紳士会のみんなにさ、お願いしてさ。連絡取ってもらおうよ!」
クロッグ越しに、アルミンは、晴れやかに笑っている。たとえ、奥で、コルルが目を覆い隠し、ギルベルトが慰めていても。
「ねぇねぇ。エドガー。ギルベルトおじちゃんがやめなさいってさ。キャサリンの事は、どーでもいいけど、ギルベルトおじちゃんが困るのは、困るよ。」
「おじ様は、優しいから。あの女、アルミンを泣かせるなんて、万死に値する。」
「困ったなあ。あっ!そうだ。エドガーも納得して、ギルベルトおじちゃんも困らせないいい考えが思いついたよ!」
「?」
新たなキャサリンによる悲劇の始まりである。
無事にアルミンは、愛好家団体に入団し、生き生きと、自慢して、満足。
「キャー!あのガキ、絶対許さないー!!」
甲高い声のキャサリンの悲鳴声が、響いたとかなんとか…。
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